多様な人々が、多様な志向を求め、多様な生活を目指す、そんな現代。ありとあらゆるモノ・コトには「ダイバーシティ=多様性」が、接頭語のようについて回る。多様性社会を模索する真っ只中の今、「家族とは?」「親になるとは?」という大命題を、真摯に問いかける映画が誕 ...
カテゴリ:娯楽(映画) > 作品レビュー
解り難く面白い/『啄む嘴』渡邉安悟監督 吉見茉莉奈(主演)舞台挨拶@シネマスコーレ(2023.6.3)
先週の短編映画『ナナメのろうか』(同時上映『one morning』『わたし/あいだ/わたし』)に引き続き、シネマスコーレ(名古屋市中村区椿町8-12 アートビル1F)では吉見茉莉奈さん主演作品を上映中だ。※よろしければ、こちらもどうぞ※ 6月3日(土)より公開が始まったのは、『啄 ...
『スパイを愛した女たち リヒャルト・ゾルゲ』特別上映会/鈴木規夫 愛知大学教授(尾崎・ゾルゲ研究所事務局長) 益田祐美子(平成プロジェクト代表)トークショー@名演小劇場(2023.6.3)
「20世紀最大のスパイ」と称されるリヒャルト・ゾルゲは、近年ロシアでも再評価が進んでいるという。ウクライナ・オデーサ出身のセルゲイ・ギンズブルグ演出、2年以上の期間と7億円もの費用で製作されたドラマシリーズは、ロシア国内で高視聴率を獲得した。そんな「人間・ゾ ...
自分の中で育てるような/『ナナメのろうか』(同時上映『one morning』『わたし/あいだ/わたし』)深田隆之監督 吉見茉莉奈(主演)舞台挨拶@シネマスコーレ(2023.5.28)
先週の短編映画『夜のスカート』(同時上映『RIVER』)に引き続き、シネマスコーレ(名古屋市中村区椿町8-12 アートビル1F)では魅力ある短編作品が上映中だ。※よろしければ、こちらもどうぞ※ 5月27日(土)より公開が始まったのは、『ナナメのろうか』。44分の作品である。メガ ...
知ってしまった…作る喜び!/『夜のスカート』(同時上映『RIVER』)小沢まゆ(主演・プロデュース)舞台挨拶@シネマスコーレ(2023.5.20)
小沢まゆさんが、一年ぶりにシネマスコーレ(名古屋市中村区椿町8-12 アートビル1F)にやってきた!※よろしければ、こちらもどうぞ※ しかも、今回上映されている『夜のスカート』は、シネマスコーレで一年前に公開されていた『たまらん坂』と同じく、小谷忠典監督の作品だと ...
民主主義って、機能するんだ/ドキュメンタリー映画『ハマのドン』松原文枝監督 舞台挨拶@名古屋シネマテーク(2023.5.20)
2021年、横浜市で行われた市長選に全国から耳目が集まっていた。争点となったのは、統合型リゾート(IR)の誘致案、すなわちカジノ誘致の是非である。2017年の市長選でIR誘致の白紙撤回を掲げて当選した林文子市長(当時)が、一転して誘致に賛成を表明したのが、2019年8月。市 ...
伊藤高志 特集 2023:初長編『零へ』+回顧PROGRAM Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ/伊藤高志監督 舞台挨拶@名古屋シネマテーク(2023.5.14)
コマ撮り、バルブ撮影、フリッカー技法……世界を震撼させた『SPACY』をはじめ、実験映画の代表的存在、伊藤高志監督。初の長編映画『零へ』と、これまでの作品を3部に分けたプログラムを日替わりで上映する【伊藤高志 特集 2023】が、名古屋シネマテーク(名古屋市千種区今 ...
何もしない癖に傷ついて/『茶飲友達』岬ミレホ(カヨ 役)舞台挨拶@名古屋シネマテーク(2023.4.29)
実際のニュースから着想を得た外山文治監督オリジナル脚本による社会派群像劇『茶飲友達』。2023年2月4日、渋谷ユーロスペース1館から始まったロードショーは、公開から3ヶ月足らずで74館という驚異の拡大上映を続ける怪物映画に成長した。「お客様の感想をお聞きしますと、 ...
やってやろうじゃないか!/『俺を早く死刑にしろ!』高山直美(監督・脚本)舞台挨拶@シネマスコーレ(2023.4.23)
“どんでん返し”をうたう映画は、大変だ。観客は「そのつもり」で観ることになるのだから、ハードルが上がることは必至となる。古今東西、どんでん返しで名高い作品は数多あるが、本公開の時点で告知する作品はほとんど無い。『ここにいる』『お前、本当に梅吉か?』など、 ...
体験せよ、「スペクタクリウム」!/ジャン=ジャック・アノー監督『ノートルダム 炎の大聖堂』レビュー
Photo credit:Mickael Lefevre『薔薇の名前』、『セブン・イヤーズ ・イン・チベット』、『神なるオオカミ』…… スペクタクルの中に重厚な人間ドラマを込める、巨匠・ジャン=ジャック・アノー監督。 だが、アノー監督の新作の前では、自身の名作たちも霞んでしまうと言わ ...