カテゴリ:娯楽(映画) > 作品レビュー

「自分の人生を愛せないと嘆くなら、愛せるように自分が生きるしかない」そんな風に言われて、目が覚めたような心境になれる人は、そう多くはないであろう。私たちの多くは、綺麗事とは程遠い世界に生き、溜息を吐きながら日々を這いまわっている。そしてそれは、物語世界を ...

『魅力の人間』(2012年/89分)で第34回ぴあフィルムフェスティバルで準グランプリを受賞し、海外の映画祭などでも絶賛された二ノ宮隆太郎監督が、新作『枝葉のこと』(2017年/114分)を携えて名古屋にやってきた。『枝葉のこと』ストーリー隆太郎(二ノ宮隆太郎)は、横浜郊外の自 ...

『泣き虫しょったんの奇跡』(2018年/127分)を観た。『ポルノスター』(1999年)、『青い春』(2001年)、『ナイン・ソウルズ』(2003年)の豊田利晃が監督・脚本を手掛けた最新作は、なんと棋士、それも実在するプロ棋士の半生を描いた将棋映画だ。だが、驚いたのも束の間、すぐに ...

2018年8月11日(土 祝)午前10時、開館前の名古屋シネマテーク(名古屋市千種区今池)を訪ねてみると、既に15名ほどの観客が列を作っていた。『沖縄スパイ戦史』(監督:三上智恵、大矢英代/2018年/114分)の公開初日、大矢英代監督が舞台挨拶に登壇することもあって、名古屋シネマ ...

ウィンストン・チャーチル……今世紀はじめBBCが行った「100名の最も偉大な英国人」の世論調査で1位となった、第61代イギリス首相。チャーチルを主人公にした映画といえば、今年春に公開されたばかりの『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』(ジョー・ライ ...

ナチスのホロコースト(ジェノサイド)により虐殺されたユダヤ人は、ヨーロッパ全土で約600万人と言われている。(1941年~45年)うち16万人はドイツ国籍で、ドイツ系ユダヤ人は国外への移住が禁じられ、老若男女を問わず収容所に送られた。ナチス・ドイツ宣伝相ゲッベルスが1943 ...

今年も、夏がやってきた。夏に終戦記念日を迎える我が国では、新作・旧作を問わず戦争に材を取った映画をこの時期に合わせて上映する傾向が強い。日本に於ける夏とは、戦争について深く深く考える季節なのだ。そんな戦争映画の秀作が公開中で、大変な評判を呼んでいる。名古 ...

【第70回カンヌ国際映画祭(2017年)­】『ある視点部門』に出品され、監督賞を獲得­した話題作『ウインド・リバー』(監督・脚­本:テイラー・シェリダン/107分)が、­ようやく日本でも公開となる。主演は『メッセージ』(監督:ドゥニ・ヴィ­ルヌーヴ/2016年/116分)のジェレ ...

少し前の話になるが、マーティン・スコセッシ監督の『沈黙 サイレンス』(2016年/161分)を観た後、映画仲間……否、シネフィルの大先輩と、感想を語り合った。私が「キリスト者でないので、殉教というものを理解することができない。これでは作品の本質に辿り着くのは難しい ...

井浦新は、立ち居振る舞いで役に生命を吹き込める、稀有な俳優だ。『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程』(2008年)『キャタピラー』(2010年)『海燕ホテル・ブルー』(2012年)『千年の愉楽』(2013年)と、晩年の若松孝二監督作品に無くてはならない存在だったのは、今でも印象深 ...

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