『愛フェス 2017』が、2017年11月3日(金祝)〜11月6日(月)、Theater Cafe(名古屋市中区大須)で開催された。
“名古屋 短編映画の聖地”の名に相応しく、期間中は最大7名のゲストが駆けつけ、舞台挨拶に登壇するに留まらず、観客と交流を深めていた。
そんな【愛しあってる会（仮）】メンバーの様子を中心に、一番新しい『愛フェス』の様子をレポートする。
【A『時時巡りエブリデイ』(2017年/71分)】
監督：塩出太志
出演：鳥居みゆき 仁後亜由美 松本高士 矢島康美 木嶋のりこ
【B 愛しあってる会（仮）】
宮原周平監督 ウチのメンバー、名古屋行くとなると、いつも「どこに泊まろう、どこに泊まろう？」ってはしゃいでますので、僕も来れて嬉しいです。
高嶋義明監督 にごりん(仁後亜由美)も名古屋は初めてですよね？東京国際(映画祭)に2回行ってる女優さんですしね(笑)。
宮原監督 レッドカーペットみたいなところがあるの？
佐藤美百季監督 グリーンとレッド、両方を歩いたんですよね？
仁後亜由美 『死神ターニャ』(監督：塩出太志/2015年/80分)の時が緑で、今年(『うろんなところ』監督：池田暁/93分)は赤だったんですよ。
宮原監督 大女優やん(笑)！
仁後 誰も知らないけどね(笑)。
『リセット』(9分)
監督：塩出太志
出演：仁後亜由美 松本高士 萩原正道 長岡明美 ほりかわひろき 星野ゆうき
仁後 塩出さんが私に振ってくれるのは大体ダメ女っぽい役なんで、お客さんからは似てるタイプに見えるかもしれないけど、作品によって細かく設定が違うんで、自分で演ってる中では「(他の作品のキャラクターと)似てるから、どうしよう？」っていうのはないです。
『瞳を閉じて』(3分)
監督：田村専一
出演：馬場泰光 岡本裕輝
『くゆるひ』(23分)
監督：宮原周平
出演：永里健太朗 田丸大輔 大木貴文 橘芽依 池田詩穂 マルコス笠島 ほりかわひろき 香取剛
宮原監督 撮影期間は2日間でした。映画の学校の企画で、役者を目指してる人と、クリエイターのコラボって形だったので、あまり撮影スケジュールも取れなかったんです。急ぎでいつもの仲間と撮ったんですけど、画は良いのが撮れたとは思ってます。
『星野夢TV』(10分)
監督：高嶋義明
出演：星野ゆうき ほりかわひろき
高嶋監督 この作品は凄く疲れてた時に撮ったので、考えたらそこまで思い入れがないな、と(場内笑)。撮る日にちだけ決めてて、ホン(台本)が無かったから、どうしようって……で、作ったのがあれなんです(笑)。
Q. 何日で撮ったんですか？
高嶋監督 1日です。
Q. それに対して、台本は何日くらい掛かったんですか？
高嶋監督 それも、多分1日ですね。
宮原 凄くコスパが良いですね(場内笑)。
『おっさんスケボー』(5分)
監督：新井健市
出演：ほりかわひろき 梶原拓人
『good time』(9分)
監督：田村専一
出演：岡田あがさ 森重誘介
『カモン、ボルテージ！』(22分)
監督 佐藤美百季
出演：坂本直季 中澤隆範 後藤直樹 ほりかわひろき 星野祐樹 羽切裕介
佐藤監督 車から落ちるシーンは、落とすのが難しかったです。自分でもやってみたんですけど、車を走らせながらなので風圧でドアが開かなくて(笑)。
高嶋 で、撮ったら大急ぎで人形を回収しに行くという(笑)。
佐藤監督 近所のおばちゃんが、ビックリしてましたね(場内笑)。
『明日に向かって』(3分)
監督：田村専一
【C 田村映画祭】
田村専一監督 【田村映画祭】は選ぶ基準が、「ええ奴」ってことです。
Q. 「人が良い」ってことですか？監督として？
田村監督 「人が良い」、「作品も良い」ってことで。田村映画祭は最初、新宿のライブハウスで8時間くらいやったんですよね。
ほりかわひろき 長編とかも、普通に流してましたよね。
田村監督 そこから始まって……あと吉祥寺でやって。あとは……
ほりかわ ここ(シアターカフェ)ですよね。何回くらいこちらでやってるんでしたっけ？
田村監督 3回？
ほりかわ 一番やってるじゃないですか！【田村映画祭】、5回目ですよね(場内笑)？
『いつかのタカハシ』(14分34秒)
監督：原田裕司 音声：田村専一
出演：高橋信多 青木三奈 阪東正隆 鈴木義君
『おばけナンバーワン』(5分31秒)
監督：飯塚貴士
『中年よ、神話になーれ！』(5分)
監督：頃安祐良
出演：小野塚老 切田亮介 陶山恵実里(虹のコンキスタドール) 永山智啓 今村有希
ほりかわ いい話ですよね、これ。バイクとお婆ちゃんってことで、(Amazonの)CMに似た雰囲気もあって。
『ゆれてますけど。』(11分)
監督・出演： 辻凪子
『ぺい』(10分)
監督:佐藤快磨
出演：松木大輔 入江庸仁 石野透 中田美優
『シナヌネズネバゴゴッゴー』田村監督新作(15分)
監督:田村専一
出演:亀沢孤独 手賀沼ジュン ラブ守永 ほりかわひろき 真田幹也 星野ゆうき 森重誘介
田村監督 自主映画って、人から見たら「ごっこ遊び」に見えんのかな？って思ったんですよね。作品の中で「死にたい」って人が出てきたりするんですが、それもちょっとしたことで生きる方へ行ってほしいと……違うかな(笑)？
ほりかわ いやいや、大事なことですよ。
田村監督 タイトルは、「死なぬ」「死ねず」「死ねば」を合致したんです。
ほりかわ 昨日渋谷で上映したばかりで、本当にここシアターカフェから始まったばかりの作品ですから、今後も色々なところで広がってほしいですよね。
田村監督 ちょっと前向きな映画です。あの“首吊りのシーン”は、高嶋くんとスーパー銭湯へ行ってる時に思いついて、追撮したんです。
ほりかわ そのアイデアを聞いた時、「凄え！」って思いましたよ。
田村監督 川のシーンも大変でした。
ほりかわ そもそも、入ること自体がダメな、立入禁止の場所なんですよね。やってたら、船がやってきて……「来た来た来た来た」って皆顔を(船の方に)向けないようにしてたんですけど、目の前に停まって「ちょっと、ここダメですよ」って……「あ、済みません」って片付ける振りをして、船がいなくなったらすぐ撮りましたよね(笑)。
ほりかわ 田村映画祭は、最終日に恒例のグランプリ発表があるんですよね？
田村監督 では、発表しましょうか……今回の【田村映画祭】、グランプリは…………
ほりかわ おめでとうございますッ！！
「恒例のグランプリ発表」は、是非とも直接お確かめを。
田村専一監督は、愛しあってる会（仮）は、きっとまた、戻ってくるはずだから――。
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