
2026年7月25日(土)よりシネマスコーレ(名古屋市中村区椿町8-12 アートビル1F)にて、映画
『小春日和~Indian Summer~』
の公開が始まる。
本作は、自身も血液のがん(多発性骨髄腫)と闘う精神科医・楠部知子が「今だからこそ伝えたい」という切実な想いを込めて企画・プロデュースし、自らも出演したヒューマンドラマである。

絶望を「エンターテインメント」へ昇華させる覚悟
本作の核となるのは、がんという重いテーマを扱いながらも、観終えた後に清々しい風が吹き抜けるような「陽だまりの温かさ」だ。「病気=お涙頂戴の悲劇」という固定観念を打破するため、松本動監督はあえて病を前面に押し出しすぎず、笑いと涙が交錯する極上のエンターテインメントへと仕上げた。
特筆すべきは、物語を支える「リアリティ」の深度である。
主演の水村美咲は、役作りのためにクランクインの4ヶ月前から実際に看護助手として働き、重症患者の病棟で「ただ生きていること」の尊さを肌で感じて撮影に臨んだ。
その手慣れたシーツ交換の手つきや患者との距離感は、フィクションを超えた説得力を映像に与えている。

「粗削り」という名の生々しさと、ベテランが刻む深み
一方で、本作にはインディペンデント映画特有の「粗削りな部分」を指摘する声も存在する。特に序盤の展開において、演技の硬さや演出の素朴さを「違和感」として捉える観客もいるだろう。
しかし、その不器用さこそが、小春という一人の女性が抱える「居場所のなさ」や「ままならない日常」を体現する、不可欠なノイズとして機能している。

この「生の営み」としての揺らぎを、日本映画界のレジェンドたちが圧倒的な安定感で補完する。
実に48年ぶりの映画出演で初のおばあちゃん役を演じたのは、由美かおる。
凛とした佇まいで「逃げてもいい」「みんな迷惑をかけながら生きている」という救いの言葉を紡ぐ。
そして、自身も多発性骨髄腫と診断された経験を持つ佐野史郎が医師を演じ、柴田理恵が末期がん患者を演じることで、病棟に流れる空気の密度を劇的に高めている。
また、ダウン症の和太鼓奏者である山岡孝平を小春の弟役に配した点も重要だ。
「障害者がいない前提」の既存の映画作りに対する監督の違和感から生まれたこの設定は、特定の役割を持たせない「当たり前にそこにいる存在」として、家族の風景に深い慈しみを添えている。

シネマスコーレでの「2週間連続」という熱狂
名古屋の上映拠点となるシネマスコーレでは、公開初日の7月25日から8月7日までの2週間、連日豪華ゲストによる舞台挨拶が決定している。初日には主演の水村美咲、千原ゆら、松本動監督に加え、なんと由美かおるも登壇し、作品に込めた魂の声を直接届ける。
その後も、楠部知子プロデューサーをはじめ、理学療法学科の講師やラジオパーソナリティなど、多角的な視点から作品を紐解くゲストが日替わりで訪れる。
これは、SNSでの短発的なバズではなく、「一人ひとりの顔が見える場所」で映画を育んできた同館ならではの、極めて贅沢な「対話」の場である。




劇場の暗闇で「小春日和」を探して
「病気になったから人生が終わるのではない」本作が突きつけるのは、困難を幸せを感じるためのステップに変え、何度でもやり直せるという強烈な希望だ。
「小春」と「ひより」という名前に込められた、鈴子ばあちゃんの想い。
大阪のソウルフード「551の豚まん」が象徴する家族の絆。
それらが結実するラストシーンの桜ノ宮公園の美しさを、ぜひ劇場の大きなスクリーンで、そして登壇者たちの熱量と共に目撃してほしい――。

映画『小春日和~Indian Summer~』
7/25(土)シネマスコーレ他、順次全国ロードショー
企画・製作・プロデュース:楠部知子
脚本・監督:松本動
共同プロデュース:水村美咲
アシスタントプロデューサー:福井由美子
音楽プロデュース:渡邊崇
助監督:鬼村悠希 | 制作担当:佃光
撮影:安田光 | 照明:落合芳次 | サウンドデザイン:西岡正巳 | 監督助手:山中太郎 | 演技事務:森野くるみ 藤元優希
主題歌:由美かおる「とまり木」
特別協力:医療法人徳洲会 松原徳洲会病院551HORAI シネマプランナーズ イサオビル 株式会社Made-Born-Japan
協賛:鮓小桜 MAEDA REAL ESTATE 吉田シンイチ 安藤孝志
後援:一般社団法人 大阪府医師会 一般社団法人 大阪府女医会 認定NPO法人 キャンサーネットジャパン 公益財団法人 日本骨髄バンク 特定非営利活動法人 全国骨髄バンク推進連絡協議会 公益財団法人 大阪観光局
宣伝:とこしえ | 関西宣伝:松井寛子 | 配給:フリック
Ⓒ2026「小春日和」PROJECT
2026年 | 日本映画 | カラー | シネマスコープ | ステレオ | 119分
公式HP:koharubiyori-movie.com
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