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2026年7月31(金)より全国公開される

映画『インビジブルハーフ』

気鋭のクリエイター・西山将貴が構想から完成まで6年もの歳月を費やした長編デビュー作だ。

「スマホに触れた時だけ姿が見え、イヤホンを通じてのみ音が聞こえる透明な怪物」という独創的な設定を用い、現代を生きる若者の孤独とアイデンティティを射抜く本作。
公開を目前に控え、弱冠23歳の監督がその制作秘話と独自のホラー哲学を語った。

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「ワクワクする怖さ」への挑戦/ホラー演出のポリシー

西山監督は、ホラーには「ゾクゾクする怖さ(Jホラー的)」と「ワクワクする怖さ(ホラーゲーム的)」の2種類があると考えている。
本作で監督が目指したのは、透明な怪物に立ち向かい、それをどう乗り越えるかという「立ち向かいたくなるワクワク感」である。

また、西山監督はホラー映画の定番である「ジャンプスケア(急に大きな音が鳴る演出)」に対して懐疑的だ。
「本来大きくないはずの音が、観客を驚かせるためだけに大きく鳴るのは嘘をついているようで嫌だ」
というこだわりから、劇中では「イヤホンをしているから音が大きく聞こえる」という論理的な裏付けを持たせた。
この「嘘をつかないジャンプスケア」により、映画を単なる鑑賞物ではなく、観客自身の「体験」へと昇華させている。

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「繋がるための道具」で遮断される孤独

1999年生まれのデジタルネイティブである西山監督にとって、スマートフォンやSNSの普及は学生時代の衝撃的な原体験だった。
誰しもが繋がり合えるはずのツールが、逆に他人を遠ざけ、「ディスコミュニケーション」を引き起こす様を、監督は肌身で感じてきたという。

本作におけるスマホとイヤホンというアイテムは、怪物の存在を感知するプラスの側面を持つ一方で、周囲の世界から自己を遮断する壁としても機能する。
ミックスルーツを持つ主人公・エレナ(シエラ璃砂)が抱える「居場所のなさ」や、親世代(小沢まゆ)との「分かり合えそうで分かり合えない距離感」は、この不可視の遮断から生まれている。

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「締め切りを設けない」という狂気と、10年ぶりの愛媛ロケ

本作のクオリティを支えているのは、驚異的な制作体制だ。
西山監督と制作陣は、映像、音響、音楽の全工程において「締め切りを設けない」ことにこだわった。
その結果、ポストプロダクションだけで約2年、音響制作には4年もの歳月を費やし、カットが切り替わる瞬間とBPMをフレーム単位で一致(!)させるなど、徹底した追い込みを行っている。

ロケ地は監督の地元・愛媛にこだわった。
14歳で初めて短編映画を撮った愛媛の海を、初長編で再び、当時とほぼ同じアングルから捉え直しているのだとか。
「10代の頃のパッションを思い出したい」という監督の祈りが、歴史ある女子校や松山の美しい景色に、不穏かつ瑞々しい息吹を与えた。

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キャストの熱演と、愛されキャラ「猫歌(にゃん)」の秘密

主演のシエラ璃砂をはじめ、奥野みゆ平澤瑠菜ら若き才能が、2週間の過酷な撮影を集中力で乗り切った。

監督はVFX(視覚効果)の扱いに長けているが、俳優陣は見えない怪物と対峙する演技に苦労したという。
そこで監督は、撮影前にみっちり5回、各6時間もの稽古を重ねることで、キャラクターの解像度を高めていった。

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また、劇中で強烈な印象を残す猫歌(平澤瑠菜)は、スタッフや観客から絶大な人気を集めている。
監督は
「猫歌(にゃん)が見ている怪物はエレナが見ているものとは違う」
という裏設定を明かしており、スピンオフを熱望されるほどの愛されキャラクターとなっている。

【動画公開】「体験型ホラー」の裏側に潜む新感覚の視覚・聴覚アプローチ



この動画には、西山監督が自ら透明な怪物の役を演じて行ったVFXテストの様子や、「なぜイヤホンを外すと無音になるのか」という演出意図の更なる詳細が収められている。
さらに、監督がかつて海外で感じた「日本文化の強み」や、Jホラーの巨匠たちとは異なるアプローチで挑んだ「新感覚ホラー」への自負など、本編視聴前に知っておくべきヒントが満載だ。

動画を視聴することで、あなたが劇場で浴びる「影」の正体が、より鮮明に浮き彫りになるはずだ。

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理不尽な同調圧力や視線恐怖という、目に見えない怪物に抗い、自分自身のルーツを受け入れようとする少女の物語。

『インビジブルハーフ』が描くのは、ホラーという名の「戦う青春」である――。

『インビジブルハーフ』

2026年7月31日
ヒューマントラストシネマ渋谷

ほか全国順次公開

シエラ 璃砂
奥野 みゆ 平澤 瑠菜
小沢 まゆ あゆみ 石井 亜未
大澤 由理 酒井 貴浩


監督・脚本・編集 西山 将貴

プロデューサー 坂本 篤 共同プロデューサー 鈴木 龍
エグゼクティブプロデューサー 坂元 裕樹

撮影監督 山本 周平 照明 鳥内 宏二 録音 三門 優介 美術 西田 頌子
制作 皆尾 裕 助監督 芳賀 直之
衣装 杉 雛乃 ヘアメイクアップ 黒田 菜々美 一ノ宮 萌
特殊造形・キャラクターデザイン 快歩
音楽 堀本 陸 VFX Cao Moji
後援 愛媛県 / 松山市助成「エールラボえひめ」認定プロジェクト
製作:Test 8 Pictures
配給・宣伝:ギークピクチュアズ

2025 / 日本 / カラー / シネマスコープ / 5.1ch / 106分

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