2026年6月13日(土)、シネマスコーレ(名古屋市中村区椿町8-12 スタービル1F)にて
映画『シケモクとクズと花火と』
公開初日舞台挨拶が開催された。
登壇したのは、本作のメガホンを取った山岸謙太郎監督と、主人公・末子を演じた遠藤祐美。
司会進行を務めたのは、出演もしている水野上雄一プロデューサーだ。
本作は、広島を舞台に男女3人がとある事件をきっかけに奇妙な絆を深めていくミステリアスな青春群像劇である。
待ちに待った名古屋での上映を待ちわびた映画ファンが駆けつけた熱狂の舞台裏をレポートする。
※よろしければ、こちらも※
シネマスコーレは20年前29歳だった監督が自主制作映画『キヲクドロボウ』の上映館の一つで、その経験は「映画監督として認められた」という自信に繋がったという。
49歳となった今年、20年ぶりにこの「勝負の場所」へ戻ってきた監督は、感慨深げに当時を振り返った。
一方、主演の遠藤祐美は、意外にも今回が人生初の名古屋上陸。
「人生でいつかは来るだろうと思っていた場所」
と語り、登壇前には念願の「味噌煮込みうどん」を堪能して気合を入れたというエピソードで会場を和ませた。

「これ、やって意味あるの?というコスパ重視の世の中だが、いかに無駄な時間を過ごすかが最も贅沢な生き方。
やらなくてもいいことをやってもいいんだ、というメッセージを感じてもらえたら」
と、作品の根底にある哲学を明かした。
この「無駄」や「間(ま)」を大切にする演出は、撮影手法にも現れている。
脚本の弥重早希子が描く物語のテンポに敢えて抗い、セリフのない時間の「空気」を切り取るため、多くの長回しが採用された。

「末子はだらしない女性だが、見た目からだらしない人を選んでしまうと、それ以上語ることがなくなる」
という理由から、敢えてギャップのある遠藤祐美を抜擢。
これには共演の東ちづるも
「役に入っている遠藤さんは怖かった」
と絶賛しており、柔らかなイメージの遠藤が毒づくフリーターを怪演する姿は、本作最大の驚きとなっている。
全編広島ロケで行われた撮影は、2024年12月の極寒の中で敢行された。
遠藤は広島弁の違和感を排除するため、方言指導のスタッフと密にコミュニケーションを取り、現場では役作りのために敢えて周囲と距離を置くほどの徹底した役作りで挑んだという。
この動画には、登壇した二人が明かした、公式レビューでも触れられなかった「2回目以降の鑑賞ポイント」が収められている。
特に、物語のキーマンである謎の少女・アコ(森美雨)に関する演出意図は、言及されるまでキャスト陣すら気づかなかったという驚きの事実が明かされている。
「1回目は物語に振り回され、2回目はキャラクターの正体を知った上で見ると全く違う景色が見える」
という監督の言葉の真意を、ぜひ動画で確認してほしい。

と遠藤が語る通り、『シケモクとクズと花火と』は、生きづらさを抱える私たちの「虚しさ」を優しく肯定してくれる。
公開二日目となる6月14日(日)にも舞台挨拶が開催されるシネマスコーレでの上映に続き、7月10日からはミッドランドシネマ名古屋空港(愛知県西春日井郡豊山町豊場林先1-8-501)での公開も決定している。
劇中の花火が、観客一人ひとりの心の端っこを照らし続けることを願ってやまない――。

映画『シケモクとクズと花火と』
公開初日舞台挨拶が開催された。
登壇したのは、本作のメガホンを取った山岸謙太郎監督と、主人公・末子を演じた遠藤祐美。
司会進行を務めたのは、出演もしている水野上雄一プロデューサーだ。
本作は、広島を舞台に男女3人がとある事件をきっかけに奇妙な絆を深めていくミステリアスな青春群像劇である。
待ちに待った名古屋での上映を待ちわびた映画ファンが駆けつけた熱狂の舞台裏をレポートする。
※よろしければ、こちらも※
20年ぶりの凱旋と、人生初の名古屋上陸
山岸謙太郎監督にとって、シネマスコーレは特別な場所だ。シネマスコーレは20年前29歳だった監督が自主制作映画『キヲクドロボウ』の上映館の一つで、その経験は「映画監督として認められた」という自信に繋がったという。
49歳となった今年、20年ぶりにこの「勝負の場所」へ戻ってきた監督は、感慨深げに当時を振り返った。
一方、主演の遠藤祐美は、意外にも今回が人生初の名古屋上陸。
「人生でいつかは来るだろうと思っていた場所」
と語り、登壇前には念願の「味噌煮込みうどん」を堪能して気合を入れたというエピソードで会場を和ませた。

「コスパ」の世の中に抗う、無駄の美学
現代社会における「効率」や「意味」への偏重に対し、山岸監督は本作を通じて一石を投じている。「これ、やって意味あるの?というコスパ重視の世の中だが、いかに無駄な時間を過ごすかが最も贅沢な生き方。
やらなくてもいいことをやってもいいんだ、というメッセージを感じてもらえたら」
と、作品の根底にある哲学を明かした。
この「無駄」や「間(ま)」を大切にする演出は、撮影手法にも現れている。
脚本の弥重早希子が描く物語のテンポに敢えて抗い、セリフのない時間の「空気」を切り取るため、多くの長回しが採用された。

ステレオタイプを排した「怖い」ヒロインの造形
キャスティングにおいても、監督の独自の審美眼が光る。「末子はだらしない女性だが、見た目からだらしない人を選んでしまうと、それ以上語ることがなくなる」
という理由から、敢えてギャップのある遠藤祐美を抜擢。
これには共演の東ちづるも
「役に入っている遠藤さんは怖かった」
と絶賛しており、柔らかなイメージの遠藤が毒づくフリーターを怪演する姿は、本作最大の驚きとなっている。
全編広島ロケで行われた撮影は、2024年12月の極寒の中で敢行された。
遠藤は広島弁の違和感を排除するため、方言指導のスタッフと密にコミュニケーションを取り、現場では役作りのために敢えて周囲と距離を置くほどの徹底した役作りで挑んだという。
【動画公開】リピーターへの挑戦状と、物語の「仕掛け」
この動画には、登壇した二人が明かした、公式レビューでも触れられなかった「2回目以降の鑑賞ポイント」が収められている。
特に、物語のキーマンである謎の少女・アコ(森美雨)に関する演出意図は、言及されるまでキャスト陣すら気づかなかったという驚きの事実が明かされている。
「1回目は物語に振り回され、2回目はキャラクターの正体を知った上で見ると全く違う景色が見える」
という監督の言葉の真意を、ぜひ動画で確認してほしい。

スクリーンの向こう側に広がる明日
「自分のことや他人の関係を枠にはめたり、無理に意味をつけなくてもいいと思える映画」と遠藤が語る通り、『シケモクとクズと花火と』は、生きづらさを抱える私たちの「虚しさ」を優しく肯定してくれる。
公開二日目となる6月14日(日)にも舞台挨拶が開催されるシネマスコーレでの上映に続き、7月10日からはミッドランドシネマ名古屋空港(愛知県西春日井郡豊山町豊場林先1-8-501)での公開も決定している。
劇中の花火が、観客一人ひとりの心の端っこを照らし続けることを願ってやまない――。

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