サブ④ (1)

2026年6月12日(金)、日本映画界に衝撃を与えた『みなに幸あれ』の下津優太監督による待望の第二作

『NEW GROUP』

が公開される。

本作は「組体操の集団が襲ってくる」という奇想天外な設定を通じ、現代社会に蔓延する同調圧力と「個」の喪失を、SFサイコエンターテインメントとして描き出した衝撃作だ。

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アリ・アスターから下津優太へ

ホラー映画を構成する要素として「恐怖感」と「嫌悪感」は一般的だが、観客の深層心理を最も永く侵食するのは、日常に忍び寄る「違和感」である。

かつての日本映画界において、この「生理的・認知的違和感」は宗教的背景の薄さからか軽視される傾向にあった。
しかし、『ミッドサマー』や『ボーはおそれている』など明るい日差しの中で「何かがおかしい」という不安を描き切ったアリ・アスター監督作品のヒットを見ても分かるように、日本でも「違和感」を再認識する風潮が沸き起こっている。

下津監督は、まさにこの「違和感」を映像化することに長けた次世代の旗手である。
デビュー作に続き本作でも、説明を排したショットの積み重ねや、日常の中に突如出現する異形を、単なる恐怖ではなく「異様さ」として提示する。
観客は笑いと不気味さの境界線上で、自分自身の認識が揺らぐ「どん底」の心地よさを体験することになる。

メイン

同調圧力の象徴としての「組体操」と、祈りの主題歌

下津監督が本作のモチーフに選んだのは、日本の教育現場で「規律」の象徴とされる「組体操」。
監督自身、管理された高校生活を「一種の洗脳」と感じていた実体験が本作の核にある。
「ゾンビのような不規則な集団も怖いが、規律の取れた集団こそが最も怖い」という直感から、集団行動を極めた姿としての「人間ピラミッド」が導き出された。

頂点に向かって均質に積み重なる人間ピラミッドは、個性を圧殺し、思考停止した社会構造の残酷なメタファーである。
この「三角形(△)」の牢獄に対し、主人公・愛(山田杏奈)がおにぎりを「球体(〇)」に握り直す動作は、与えられた形への服従を拒み、自らの意志で個を定義し直す静かな抗いとなっている。

この「ヤバい映像」を実現するため、日本体育大学・体操部が特別協力として参加。
CGを極力排し、実際に9段の人間ピラミッドを構築した際のリアルな威圧感は、観る者の身体を直接震わせる。

そして、このカオスを浄化する主題歌、藤原さくら「new world」は、様々な年齢層のコーラスを重ねることで、集団に埋没した人々の「声にならない叫び」を体現し、鑑賞後の観客にふさわしい「受け皿」としての余韻を与えている。

山田杏奈・青木柚、そして「支配」を体現するキャスト陣

本作のリアリティラインを支えるのは、実力派キャストたちの圧倒的な熱演だ。

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山田杏奈(愛役)は、『ミスミソウ』等で「追い詰められていく美しさ」を証明してきた。
本作でも沈黙と表情の微細な変化だけで「やらないことによる抵抗」を体現。
彼女の存在が、この奇妙な物語を異次元の絵空事にさせない説得力を与えている。

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青木柚(優役)は、日本の学校の協調性に馴染めない「異分子」としての孤独を、時に苛立ち、時に優しさを持って演じきった。
主演の山田とは
「なんかよくわからないよね」
と結託しながら過酷な撮影を乗り越えたというから、二人の相性は抜群だ。

脇を固める駒井蓮木下暖日佐々木ありさロジャース歌乃足立智充前野朋哉らも、集団に埋没していく恐怖と滑稽さを生々しく表現している。

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さらに、物語のトリックスターである校長を演じたピエール瀧は圧巻だ。
薄ら笑いを浮かべつつリズムに乗った不気味な説教を行う姿は、個を失った「権威」そのものの化身であり、観る者に本物の狂気を感じさせる。

また、Jホラーの巨匠・清水崇が「清水祟(しみず たたり)」役で出演し、監督の代弁者として重要なメッセージを放つ点も日本のホラーファンには見逃せない。

サブ⑨※0429解禁

自由への処方箋としての「NEW GROUP」

現代日本は、SNSによる監視や同調圧力によって「周囲と違うこと」への恐怖がかつてないほど高まっている。

下津監督が「GROUP」を「思考停止して情報を鵜呑みにする社会の象徴」と定義した通り、本作が描く狂気は決して空虚な笑い話ではない。
世界幸福度ランキングの低さが示す「不自由さ」を打破するためには、愛(I)と優(YOU)のように、二人だけでも自らの「音」を鳴らし、ピラミッドから転がり出す勇気が必要なのだ。

説明過多な映画に慣れた脳を、この「ヤバいものが撮れている」という純粋な映像的衝撃で揺さぶってほしい。
おにぎりを握り直したその手は、最後にどこへ辿り着くのか……
その答えは劇場の暗闇でしか見つけられないのだ――。

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『NEW GROUP』

6月12日(金)全国公開

原案・監督:下津優太
脚本:下津優太、佐原百⼦

出演:⼭⽥杏奈 ⻘⽊柚 ピエール瀧


企画:KADOKAWA
幹事会社:KADOKAWA
製作:KADOKAWA シネマサンシャイン ムービーウォーカー
制作プロダクション:Gemini Films
配給:KADOKAWA

©2026「NEW GROUP」製作委員会 

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