2026年4月20(月)、名古屋・今池の「音楽する赤ちょうちん」ことTOKUZO(名古屋市千種区今池1-6-8 ブルースタービル2F)にて、器楽奏者たちの饗宴

『帰ってきた!!春和!景明!
 キガクショー
 〜春の大人の遠足編〜』


が開催された。

今池のサブカル文化を支えるTOKUZO(得三)は、ライブハウスでありながら本格的な料理を楽しめる居酒屋でもあり、この夜も音楽と酒を愛するオーディエンスが月曜にも拘らず席を埋め尽くした。

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個性が共鳴する、一夜限りの豪華アンサンブル

ステージに上がったのは、名古屋の音楽シーンの最前線で活躍する7名の実力派たち。

岩田ゆいこ(バイオリン)
岡林和歌(クラリネット)
服部玲子(サックス)
美郷(パーカッション)
宇野伊世(ピアノ)
伊藤智美(ギター)
深谷展晃(チェロ)


特筆すべきは、作曲・編曲もこなすスーパーバイオリニスト・岩田ゆいこプロデュースによる、各奏者が持つ多彩な背景の融合である。

バイオリンの岩田ゆいことピアノの宇野伊世は、クラシックをポップに昇華させるユニットFlying Doctorのメンバーとして知られ、鍵盤ハーモニカやトイピアノなども駆使する自由な音楽性を持ち味とする。
一方で、サックスの服部玲子、クラリネットの岡林和歌、パーカッションの美郷の3名は、ユニットサックラパーとして自ら作・編曲を手掛け、アルバム『おとさんぽ』をリリースするなど、強固なアンサンブルを誇る面々だ。
これらの個性が、チェロの深谷展晃、ギターの伊藤智美の響きと溶け合い、唯一無二の「キガク(器楽)」の世界を構築した。

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躍動する音の「遠足」を動画で追体験

今回のテーマは、「春の大人の遠足」。
四字熟語の「春和景明」が示す通り、春の穏やかで明るい陽光のような旋律が会場を満たした。

テーマパークに始まり、動物園、水族館から公園、農場、遊園地、職場体験……そして海へと至る贅沢すぎる大人の遠足ツアーが、
TOKUZO特有の演者との極めて近い距離感の中でダイレクトに観客へと届けられた。

1st.Stage

エレクトリカルパレード
エレファントショー
(子象の行進×ぞうさん)
Aquarium
ユルリ サンポ コイヌ
とまとととまと
Beat it
Feed the Birds
めぐみ
ひょっこりひょうたん島
Part of your world
(feat.山口光)
ひょっこりひょうたん島(Reprise)



2ndステージでは、客席がしりとりで回答した「お題」による即興演奏も行われた。
各パートが火花を散らすようなインプロヴィゼーションの応酬は、まさに百花繚乱の風情。

「HIPな呑み屋」であるTOKUZOの空間において、観客は創意工夫を凝らした渾身の料理と酒を楽しみながら、至近距離で放たれる「本物」の音の粒に酔いしれた。

ジャンルを跨ぎ、楽器の限界を突破しようとする彼らの演奏は、まさに大人が真剣に楽しむ「遠足」そのものであった。

2nd.Stage

即興「りりしいスルメ」
即興「どろどろインド」
朧月夜
千本桜
Jambo bwana

カノン
(encore)



器楽(キガク)という、言葉を持たないからこそ豊かに響く物語。
その可能性を最大限に引き出した7人の奏者たちに、会場からは惜しみない拍手が送られた。

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終演後の22時からは居酒屋タイムへと移行し、ライブの余韻を肴に出演者と観客が共に語らい、酒を酌み交わす今池らしいディープな夜が更けていった。

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観客の喜びを追求することで、演者は喜びを見出すのだ。
演者が楽しいと、観客はこんなにも楽しくなるのだ。

笑顔が花開くTOKUZOで、タイトル「キガクショー」に込められているのは「器楽ショー」という意味だけでなく、

の三文字が垣間見えた――。

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