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2026年4月12日(日)、ミッドランドスクエアシネマ(名古屋市中村区名駅)にて、映画パーソナリティ・松岡ひとみさんが主宰する

【松岡ひとみのシネマコネクション vol.97】

が開催された。

今回の御題は、4月10日に公開されたばかりの

シネマ歌舞伎
『曽根崎心中』


ゲストは、本イベント最多登壇を誇る歌舞伎ソムリエ・おくだ健太郎さん。
伝統芸能の敷居を軽やかに跨ぎ、その魅力を「現代の言葉」でデキャンタージュするおくださんが、近松門左衛門の傑作を爆笑と感嘆の渦に巻き込んだトークで解説した。

 映画『国宝』が導いた、伝説の舞台への再入門

本作『曽根崎心中』は、現代のエンターテインメントに巨大な影響を与えている。
本作に収録された2009年の歌舞伎座公演は、日本アカデミー賞10冠を達成した映画『国宝』で主演を務めた横浜流星や吉沢亮が、役作りの「教科書」として繰り返し観た伝説の映像である。

「なぜ、現代のトップスターたちがこの古典に惹かれるのか?」
その問いに対し、おくださんは歌舞伎ソムリエならではの視点で、時代を超えて共鳴する「魂の熱量」を独自の言葉で分析。
映画『国宝』を観たファンが、なぜ次にこのシネマ歌舞伎を観るべきなのか?
そのミッシングリンクを解き明かす考察を余すところなく語った。

人間国宝が「足先」に込めた1401回の執念

本作の核心は、人間国宝・四世坂田藤十郎が生涯で1401回演じ抜いた「お初」の至芸にある。

おくださんは、特に「天満屋」の場面で見せる、縁の下の徳兵衛(中村鴈治郎)と「足」だけで意思を通わせる究極の身体表現にスポットを当てた。

「1400回やっていても、毎日初めてやる気持ちになる」
という藤十郎の精神が、映像の中の微細な足先の震えや、扇の扱い、視線の角度にどう結実しているのか。
ステージを飛び出し、身振り手振りを交えて「ひとり歌舞伎」さながらに熱弁を振るうおくださんのパフォーマンスは、まさに圧巻。
おくださんの語りに導かれることで、観客はスクリーンに映る「手の動き一つ」の裏側に潜む、凄まじいドラマを反芻した。



デジタルが暴く「生の息遣い」と鴈治郎の情熱

今回のシネマ歌舞伎化にあたり、徳兵衛役の鴈治郎自らが編集に協力し、父・藤十郎が最も「綺麗で可愛らしく」見えるカットを選び抜いたという制作秘話がある。

おくださんは、この「シネマならではの視点」がいかに歌舞伎体験をアップデートしたかを強調する。
オペラグラスでも捉えきれない、大スクリーンでのアップ映像と立体音響。
「歌舞伎座の特等席以上の臨場感」を歌舞伎ソムリエは存分に表現し、観客を誘った。

「はじめての歌舞伎は、映画館でも良い」と、おくださんは語り続けてきた。
彼が今回、最新技術でリマスタリングされた竹本(義太夫節)の響きや、藤十郎の表情に何を見出したのか。
その答えは、トークの中にある。

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シネマ歌舞伎から「歌舞伎推し」へ

おくだ健太郎さんのトークは、単なる作品解説に留まらない。
不条理な社会で愛と名誉を貫こうとした若者たちの情熱を、現代を生きる私たちの物語として「再定義」する。
この話を聴いた後に観る『曽根崎心中』は、きっと別物に見えるはずだ。

松岡ひとみさんの絶妙な引き出しによって、次々と飛び出す歌舞伎の「裏側」と「真髄」。
動画のリンクをクリックした瞬間から、あなたの「歌舞伎推し」への旅はもう始まっている――。

松竹 シネマ歌舞伎ホームページ


https://www.shochiku.co.jp/cinemakabuki/

松岡ひとみのシネマレスト


https://cinemarest.com/

歌舞伎ソムリエ おくだ健太郎


https://okken.jp/

ミッドランドスクエアシネマ公式サイト