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2026年3月15日(日)、ミッドランドスクエアシネマ2(名古屋市中村区名駅4-11-27 シンフォニー豊田ビル2F)にて、恒例のトークイベント

【松岡ひとみのシネマコネクション VOL.95】

が挙行された。

今回の題材は、公開されたばかりのA24最新作

『マーティ・シュプリーム
 世界をつかめ』



翌日に第98回アカデミー賞授賞式を控えた「オスカー直前特別企画」ということもあり、会場は異様な熱気に包まれた。

登壇したのは、本イベントの主宰である映画パーソナリティの松岡ひとみさんと、ゲストの映画評論家・心理カウンセラーの伊藤さとりさん。

数々の現場でスターたちの素顔を射抜いてきた二人が、本作の規格外の魅力と受賞の行方を徹底解剖した。

ティモシー・シャラメが到達した「美しき狂気」

本作でティモシー・シャラメが演じるのは、実在の卓球選手マーティ・リーズマンをモデルにした天才ハスラー、マーティ・マウザー。
これまでの貴公子的イメージをかなぐり捨て、女たらしで嘘つき、自己中心的という救いようのない“サイテー男”を快演している。

オスカー主演男優賞も高確率で獲得!
……と言いたいところだが、思わぬ障害もあるようで……。



本音がぶつかり合う「映画女子会」

松岡ひとみさんと、伊藤さとりさん、長年映画紹介の最前線で活躍する二人の鋭い作品批評が火花を散らし、予想談義に花が咲いた。

翌日の授賞式で本作が作品賞や主演男優賞を含む計9部門のどこに食い込むのか、映画ファンならずとも身を乗り出さずにはいられない「ガチ予想」の行方は必見!

50年代のニューヨークと日本が交差する「対話」

『マーティ・シュプリーム 世界をつかめ』の核心は、単なるスポーツ映画の枠を超え、技術革新に抗う個人のプライドを描いている点にある。

かつて「ハードバット」による音とリズムの対話を重んじたリーズマンの哲学が、無音の「スポンジ・ラバー」の登場によって変質していく様は、今の時代における「人間らしさ」の喪失への警鐘とも受け取れる。

上野恩賜公園や不忍池周辺を1952年の日本へと変貌させた驚異のプロダクション・デザイン、そしてシャラメが6年の特訓を経て習得した時速185kmのスマッシュ「アトミック・ブラスト」。
細部に至るまで執念が宿った本作が、なぜ世界中の映画祭で熱狂を巻き起こしているのか。

そもそも、アカデミー賞に限らず世界の映画賞は、あまねく人々に映画館に来てもらう為に開催されているのだ。

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オスカーの行方がどうあれ、この「最低で最高な男」が放つ衝動は、観る者の心に消えない火を灯すことになるだろう――。

『マーティ・シュプリーム 世界をつかめ』
https://happinet-phantom.com/martysupreme/