
2026年3月27日の全国公開に先駆け、2月27日(金)センチュリーシネマ(名古屋市中区栄3-29-1 名古屋パルコ東館8F)にて、
映画
『ストリート・キングダム
自分の音を鳴らせ。』
舞台挨拶付き先行上映会が開催された。
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劇場には、本作のメガホンをとった田口トモロヲ監督と、名古屋パンク・シーンの象徴であるthe原爆オナニーズのTAYLOWが登壇。
1970年代後半の熱狂を知る二人が、当時のアンダーグラウンド・シーンの真実を語り尽くした。
「東京ロッカーズ」の衝撃を今に伝えるDIY精神
本作は、1978年から1979年にかけて新宿ロフトを中心に発生した、日本初のパンク・ムーヴメント「東京ロッカーズ」の軌跡を描いた物語だ。
スマートフォンもSNSもなく、メジャーレーベルが絶対的だった時代に、若者たちが自らの手でレコードを作り、ライブを企画した「D.I.Y.(Do It Yourself)」の原点がここにある。
田口監督は、「今のフェス隆盛時代の礎を築いた彼らの存在を伝えなくては死んでも死にきれない」と、構想10年を経て完成させた本作への執念を語った。
東京と名古屋、二つの都市が共鳴した「レアすぎる」裏話
トークイベントの白眉は、東京と名古屋で「当事者」であった田口監督とTAYLOWによる対話だ。
田口監督は、1980年代にパンクバンド「ばちかぶり」を率いていた実体験を交え、映画で舞台となった当時への畏敬の念を明かした。
TAYLOWは、名古屋から東京そして京都へと、まさに『ストリート・キングダム』劇中さながらの当時のエピソードを「お宝」を披露しながら語った。
ばちかぶりと原オナは、なんと対バンで同じステージを踏んでいたのだ!
伝説を継承するキャスト陣の「身体的」熱演
本作のW主演を務めるのは、峯田和伸と若葉竜也。
峯田はカメラマンのユーイチ(モデル:地引雄一)を、若葉はTOKAGEのボーカル・モモ(モデル:LIZARD・モモヨ)を演じる。
田口監督は、若葉が当時のモモヨのステージングを徹底的に研究し、手や目の動かし方に至るまで再現した執念を絶賛している。
また、吉岡里帆、大森南朋、仲野太賀、間宮祥太朗、中村獅童ら実力派俳優陣が、実在のミュージシャンを身体化させたライブシーンの臨場感は、当時を知る世代すらも「いつの時代にいるのかわからなくなる」と唸らせるほどの完成度を誇っている。
閉塞感をぶち破る「自分の音」
「自分の踊り方でおどればいいんだよ」
劇中に登場する江戸アケミ(じゃがたら)の言葉は、タイトルの「自分の音を鳴らせ」と共鳴し、現代を生きる我々へのエールとして響く。
センチュリーシネマで田口監督とTAYLOWが放った言葉の数々は、単なるノスタルジーではなく、居場所を探し求める今の若者たちに直結する力強いメッセージであった。
3月27日の全国公開。
スクリーンからほとばしる「衝動」を、是非その眼で、その耳で、その身で受け止めてほしい――。

『ストリート・キングダム 自分の音を鳴らせ。』公式サイト
https://happinet-phantom.com/streetkingdom/
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