
2026年1月31日(土)、シネマスコーレ(名古屋市中川区椿町8-12 アートビル1F)にて
映画『明日に向かって演(や)れ!』
が、公開初日を迎えた。
本作は、『踊る大捜査線』シリーズなどで知られる本広克行監督が主宰する「本広組Creative Salon FOE」が制作した長編映画第3弾。
『明日に向かって演れ!』ストーリー
日々の鬱屈を酒で晴らす毎日を送っていたフリーター・小野寺久(藤田真澄)、会社員の大石拓海(春本ヒロ)と堀部章夫(遠藤龍希)は、女性との出会いという不純な目的でワークショップに参加することにする。三人が会場を訪れると、市が主宰する演劇ワークショップには様々な市民が集まっていた。
一時休業から仕事が激減した元子役(野口千優)、人前で声を出すことが出来ない就活生(熊倉媛子)、婚活目的で参加した女性(水城ななえ)、ひきこもりの息子を参加させたい母親(木村美月)……
演出家(高橋ピロリ)の厳しい指導もあって辞めていく参加者が続出する中、果たして市民劇団は公演を開催することが出来るのか――?

脚本は完全オリジナルで、劇団「東京タンバリン」主宰の高井浩子が書き下ろした。
演劇という自己表現を通じて人々が変わっていく姿をユーモアとシュールさを交えて描き出した、大人の青春群像劇となっている。

鷲頭祥伍監督とキャストがシネマスコーレに揃い踏み!
上映後に行われた舞台挨拶には、鷲頭祥伍監督をはじめ、出演の遠藤龍希、天野奈美、平島厚志、そしてMCを務めるミカ@ライスペーパーネキの5名が登壇した。札幌出身の鷲頭祥伍監督は、劇団「マチダックス」主宰や木村拓哉のMVプロデューサーも務める多才なクリエイター。
国内外の映画祭で受賞歴を持つ監督ならではの視点から、何気ない日常をドラマへと昇華させる流石の手腕を見せた。
プレゼンが苦手な広告マンを演じた岐阜県出身の遠藤龍希、過去のトラウマから集団行動が苦手な主婦役の天野奈美、仕事場も家庭も周囲と打ち解けられない頑固者に扮した平島厚志。
67分というコンパクトな上映時間ながらきっちりと群像劇として成立したのは、役者一人ひとりの力量に依るところも大きい。
鷲頭監督と個性豊かなキャスト陣から、撮影中の「ここだけの話」が語られた。
多彩なメンバーが集結した「本広組FOE」の結晶
本作の制作を担った「本広組Creative Salon FOE」は、役者やクリエイターのみならず、会社員や弁護士、漫画家など多様な経歴を持つ約100名のメンバーで構成されている。撮影監督の三好太朗やサウンドデザインの阪口和らプロのスタッフに支えられ、出演者には若手から永井秀樹、橘ゆかりといったベテランまでが顔を揃える。
劇中歌は、出演者の野口千優、熊倉媛子、大屋海によるユニット「モモナツミカン」が担当しており、細部に至るまでFOEメンバーの熱量が凝縮された作品となっている。

「虚」と「実」が交錯する「演劇」と「映画」
シネマスコーレでの公開は2月6日(金)まで続き、2月1日(日)と2月6日(金)にも舞台挨拶が予定されている。舞台挨拶のない日には、短編『速報!あと10分で地球が滅亡します!~最後の一皿~』が併映される点も観逃せない。
名古屋での上映後は、宇都宮のヒカリ座(2月13日~)、大阪のシアターセブン(2月21日~)と順次ロードショーが続く。
演劇という「嘘」を通じて、自分自身の「本当」を見つけ出していく大人たちの輝きを、ぜひ劇場のスクリーンで目撃してほしい――。



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