
2026年1月10日(土)、シネマスコーレ(名古屋市中村区椿町8-12 アートビル1F)にて公開初日を迎えた、
映画『落語家の業』
映画館の闇が生んだとされる落語界の「怪物」、快楽亭ブラックの深淵に迫った「黒宝」ドキュメンタリー映画だ。
本作が描き出すのは、唯一無二の存在感を放つ落語家・快楽亭ブラックの生き様。
作品の根底には、「全ての出来事を笑い飛ばす了見を〈粋〉と言う」なる哲学が流れている。
監督を務めた榎園喬介は、ブラック師匠という強烈な個性を、ドキュメンタリーという手法で鮮烈にスクリーンに定着させた。
立川談志師匠は「落語は人間の業の肯定」という哲学を標榜したが、まさに人間の業を体現したような存在が快楽亭ブラックである。
ブラック師匠本人の貴重映像だけでなく、師匠に縁を持つ数多の芸人、文化人の出演、協力、映像提供も観逃せない。
本作は2025年12月から東京・ユーロスペースなどで限定公開されていたが、ついに名古屋の地でもその「業」が解き放たれる形となった。
シネマスコーレでは公開初日となった1月10日(土)舞台挨拶が行われ、落語家の鈴々舎馬るこが登壇した。

当日朝10時から窓口で販売される整理券を求めてファンが列を作る、シネマスコーレらしい活気に満ちた初日。
二人会でブラック師匠をよく知る馬るこ師匠は、落語と人間に通じる演者の視点から、「例の映像」の提供者の視点から、作品の見どころや撮影秘話が語られ、満席の会場は笑いと拍手に包まれた。
本イベントを皮切りに、シネマスコーレではさらなる豪華な舞台挨拶が予定されている。
1月14日(水)および18日(日)には、主演の快楽亭ブラック本人が登壇し、劇場で落語一席を披露するという贅沢な番組が組まれている。
この冬、名古屋・椿町で繰り広げられる「落語」と「映画」の融合。
それは、芸人・快楽亭ブラックの誕生を追体験することに他ならないのかもしれない。
一人の男の「業」が昇華される瞬間を、ぜひ映画館の闇の中で目撃してほしい――。


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