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イベントを開催する図書館、森の中の小さな本屋、畳敷きの古書店、ワゴン車の移動図書館、本好きが集まるBAR……
日本には、読書好きには堪らない場所が数多く存在する。
だが、本を愛してやまない私たちであるはずなのに、街の書店は減少の一途を辿っている。

シネマスコーレ(名古屋市中村区椿町8-12 アートビル 1F)で2025年10月25日(土)より公開が始まった

映画『本を綴る』

は、そんな「本」にまつわる物語。

小説を書かないベストセラー作家が、本屋を紹介する全国行脚を続けるロードムービーだ。
そして、旅先で出会う人や本を通して、自分を見つめ直していくハートウォーミングな人間ドラマである。

『本を綴る』ストーリー

一ノ関哲弘(矢柴俊博)は、かつて「悲哀の廃村」というベストセラーを出したが、まさにその小説が原因で書けなくなってしまった作家。
現在は、書評や全国の本屋を紹介するコラムを書いている。
哲弘は、図書館の司書・沙夜(宮本真希)と訪れた森の本屋で、古本のページに投函されなかった手紙を見付ける。
そして、手紙を届けようと宛名の住所に近い古書店で手掛かりを得、祖母から小料理屋を継いだ花(遠藤久美子)と出会う。
店の壁に掛かる写真について花の話を聞いた哲弘は、その悲しい思い出に自分の辛い過去を重ね合わせる――。

2021年、東京都書店商業組合が「本屋さんにお客様が足を運んで貰えるように」との想いで、「東京の本屋さん〜街に本屋があるということ〜」というYouTubeチャンネルを開設。
書店紹介動画には『洗濯機は俺にまかせろ』『花戦さ』の篠原哲雄監督が携わり、YouTubeドラマ「本を贈る」が制作された。

本作『本を綴る』は、寄せられた「全国には素敵な本屋さんがまだまだ沢山ある」という声を受け、新たに始動した映画の企画から生まれた。
「本を贈る」の篠原監督と、脚本を担当した千勝一凜が再集結。
千勝一凜は、本作では脚本だけでなく、企画・プロデューサーも担当した。

ストーリーを目にしてピンと来た読者も多かろうが、『本を綴る』では「本のコンシェルジュ」一ノ関哲弘が小説を書けなくなった理由が明かされる。
哲弘だけでなく、ドラマ「本を贈る」から引き続き登場するキャラクターの動向にも注目だ。

10月26日(日)、シネマスコーレで舞台挨拶が開催された。

登壇したのは、篠原哲雄監督と、千勝一凜さん。

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お二人は制作の裏話や作品に込めた想いを軽妙なトークで観客に届け、観客は本編同様に心を奪われた。



失われつつある街の本屋の姿は、映画館を取り巻く現状と重なる。
本は、時として人生の障害になる。
しかし同時に、人生の地図にも、切符にもなり得る。
それは、映画も同じだ。

本屋は、映画館は、人生という名の旅をする者にとって、駅のようなものだ。
駅を失くしてはいけない……乗り換えることも、引き返すことも出来ないとしたら、道に迷った旅人はどうすれば良いのか。

過去の足かせにも、未来への指針にもなる本にまつわる旅を……
どうぞお観逃しなきよう、あなたの街の映画館で――。

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映画『本を綴る』公式サイト

https://honwotsuzuru.com/
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