
2025年10月18日(土)、シネマスコーレ(名古屋市中村区椿町8-12 アートビル1階)にて2日間限定ロードショーの初日を迎えた
『ゆび先の空』
『ともる』
同日、舞台挨拶が開催された。
『ゆび先の空』が突きつけるのは、ネット全盛の現代社会が抱える闇だ。
目の前にいる現実の人間よりも、SNSやネットメディアで書かれた情報を信用する社会。
そして、「子持ち様」を揶揄する職場環境、改善を唱えるだけで有効な対策を等閑にする企業などを描く問題作である。
物語の主人公はOLの彩乃。
彼女の唯一の息抜きはSNSへの空や雲の投稿だったが、もう一つ、会社であったことを淡々と呟く裏アカウントを持っていた。
名前も写真も個人を特定できる情報は一切ないはずのこの裏アカウントの投稿が、「正義という名の悪意」によって利用され状況は一変。
唯一の理解者である上司・山際を追い詰めることになってしまう。
この『ゆび先の空』は、花夢威映画第4弾作品『ともる』の前日譚として製作された。
突然訪れた孤独に苦悩する少女・山際瑠凪の姿が描かれる『ともる』は、『ゆび先の空』と一部の登場人物が共通している。
現代社会の闇とその後の痛みを描いた2作品の上映後に登壇したのは、監督・脚本・編集・プロデュースを務めた日浦明大監督と、。
竹山部長役を熱演した内田英司さん。
「ほんの少し足を停めて考えてみるキッカケになれば」との想いで作り上げたという『ゆび先の空』制作の裏話や、観る者に投げかけられた現代社会のテーマについて熱い想いを語った。
誰もが被害者にも加害者にもなり得るこの時代。
あなたは知らない間に「情報」に惑わされてはいないだろうか。
観る者の心に深い問いを投げかける物語に触れたあなたは、どんな現実と向き合うのか。
『ゆび先の空』『ともる』シネマスコーレでの鑑賞機会は、あと1日を残すのみ。
10月19日(日)は、日浦明大監督とゲストの中島弘象さん(『フィリピンパブ嬢の社会学』著者)が登壇予定。
どうぞ、お観逃しなきよう――。
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