沖縄での先行公開から1週間、2025年9月12日(金)

映画『風のマジム』

全国ロードショーが始まった。

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本作の原作は、累計14万部を突破した原田マハによる人気小説。
いち社員から起業した金城祐子氏の実話を基にした物語で、作者自身も
「作家としてのキャリアの“スタート地点”のような作品」
と語る。

メガホンを取ったのは、CM、MV、ショートドラマ、舞台と多才に活躍する芳賀薫監督。
芳賀監督にとって、本作は映画初監督となる。
CM演出で培った「人と人の距離感や関係性、心情の変化」を描くことこそ自身の得意分野と語る芳賀監督によって、映画版『風のマジム』は観る者の心へと静かに、しっかりと沁み入る、アグリコールラムのような作品となった。

主人公・伊波まじむを演じるのは、社会現象を巻き起こしたNHK連続テレビ小説「虎に翼」の主演で国民的人気を誇る伊藤沙莉
芳賀監督が「他にいない」と絶賛し、プロデューサー関友彦も長年の信頼を寄せる彼女は、まじむの飾らない「真心」を瑞々しく、温かく、そして力強く体現する。
伊藤自身も「戦うのは好きじゃない」「マイペース」と語るように、競争とは無縁の等身大のヒロイン像は、観る者に深い感銘を残す。

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『風のマジム』全国公開を記念し、9月14日(日)ミッドランドスクエアシネマ(名古屋市中村区名駅4-7-1 ミッドランドスクエア商業棟5F)では舞台挨拶が開催された。
スクリーン3に詰めかけた満員の観客の前に登壇したのは、主演の伊藤沙莉(主演:伊波まじむ役)さんと、芳賀薫監督。
「虎に翼」では名古屋市市政資料館(名古屋市東区白壁1-3)が東京地方裁判所のシーンで使われたとあって、伊藤沙莉さんにとって名古屋は縁の深い土地だ。

司会進行は、ご存知フリーアナウンサーの神取恭子さんが務めた。



原作者・原田マハ氏が
「世界ではさまざまな争いや分断が起きている時代だからこそ、自分の最も身近な世界――家族、職場、地域といった“小さな世界”を大切に生きる人々の姿を描くことに意味がある」
と語るように、温かさや人の繋がりを深く自然体で描く物語は、今を生きる私たちが忘れかけていた魂の在り様を思い出させてくれる。

「分断」を乗り越える、一人の女性の揺るぎない「真心」が紡いでいくのは、嫋(たお)やかだが嫋(しな)やかな人と人との絆だ。
物語の舞台となった
南大東島を思わせる、心が晴れ渡る「風」を、ぜひ劇場で体感してほしい――。

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©2025 映画「風のマジム」 
©原田マハ/講談社

映画『風のマジム』公式サイト

https://majimu-eiga.com/