
1975年4月19日、「東アジア反日武装戦線」を名乗る過激派組織による爆破事件が東京・銀座で発生した。
前年より断続的に起こされた連続企業爆破事件の一環であり、事件への関与が疑われ全国に指名手配された逃亡犯がいた。
その名は、「桐島聡」。

実行犯を含む東アジア反日武装戦線のメンバー達が逮捕され、また超法規的措置により一部の者が釈放されるなど事件は巷間を賑わしたものの、半世紀近くに亘り桐島聡の足取りは杳として知れなかった。

2024年1月26日、一人の末期がん患者が病床で本名を告げた。
その名は、「桐島聡」。
患者は報道の3日後に亡くなり、桐島聡は被疑者死亡のため不起訴処分となった。
こうして、桐島聡は逃亡劇の幕を引いた。

そんな謎多き桐島聡の生涯を描いた作品は、足立正生監督・古舘寛治主演『逃走』(2025)が記憶に新しいが、是非とも牢記していただきたい映画がもう一本公開される。

『「桐島です」』
映画『「桐島です」』でメガホンを取ったのは、名匠・高橋伴明監督。
脚本は、梶原阿貴。
【第96回キネマ旬報ベスト・テン】日本映画監督賞、脚本賞に輝いた『夜明けまでバス停で』の名タッグである。
企画は小宮亜里、プロデューサーは高橋伴明監督自ら、そしてパートナーの高橋惠子が務めた。
そして、製作総指揮は医師の長尾和宏、高橋伴明監督『痛くない死に方』の原作者だ。

『「桐島です」』ストーリー
1970年代、大学生だった桐島聡(毎熊克哉)は、先輩であり盟友の宇賀神寿一(奥野瑛太)と共に、「東アジア反日武装戦線」の活動に身を投じる。
組織内のグループ「さそり」のメンバーとして活動する桐島だが、別グループによる1974年の三菱重工爆破事件で多数の犠牲者が出たことで激しく動揺する。
警察の徹底した捜査で東アジア反日武装戦線は壊滅状態となり、指名手配された桐島は逃亡、宇賀神と再会を約束する。
工務店で住み込みの職を得た桐島は、「ウチダヒロシ」という偽名を使い始める。
こうして始まった逃亡劇だが、桐島自身も想像だにしていなかった……この生活が、50年近くも続こうとは――。

特筆すべきは、主演を務めた毎熊克哉の熱演。
20代から70歳で亡くなるまでの桐島聡を、なんと一人で演じ切っている。

そして、もう一人20代から70代までを演じたのが、宇賀神寿一役の奥野瑛太。
本作は宇賀神氏から助言をもらっているそうで、同志とも盟友とも呼べる特別な二人が交差する場面は『「桐島です」』屈指の名シーンだ。

脇を固めるのは、歌手・キーナ役の北香那……謎の隣人役の甲本雅裕……原田喧太、山中聡、影山祐子、と挙げていけば切りがない。

そして、謎の女・高橋惠子が物語に硝煙の匂香を纏わせる。

公開に先立ち、主演・桐島聡役の毎熊克哉さんにインタビューする機会に恵まれた。
撮影秘話、高橋伴明監督との出会い、共演したキャストの方々について……等などたくさんのお話を聞くことが出来たので、動画で紹介する。
毎熊克哉さんは桐島聡という人物像について
「調べれば調べるほど分からない。ヒントが色濃く残っていないのがひとつのヒント」
と評した。
謎多き桐島聡をどのように表現したのか、半世紀に亘る日常をどのように生きたのか……
是非ともスクリーンで目撃してほしい――。

新宿武蔵野館
アップリンク吉祥寺
伏見ミリオン座
刈谷日劇
ほか全国順次ロードショー
配給:渋谷プロダクション
©北の丸プロダクション
『「桐島です」』公式サイト
https://kirishimadesu.com/

1975年4月19日、「東アジア反日武装戦線」を名乗る過激派組織による爆破事件が東京・銀座で発生した。
前年より断続的に起こされた連続企業爆破事件の一環であり、事件への関与が疑われ全国に指名手配された逃亡犯がいた。
その名は、「桐島聡」。

実行犯を含む東アジア反日武装戦線のメンバー達が逮捕され、また超法規的措置により一部の者が釈放されるなど事件は巷間を賑わしたものの、半世紀近くに亘り桐島聡の足取りは杳として知れなかった。

2024年1月26日、一人の末期がん患者が病床で本名を告げた。
その名は、「桐島聡」。
患者は報道の3日後に亡くなり、桐島聡は被疑者死亡のため不起訴処分となった。
こうして、桐島聡は逃亡劇の幕を引いた。

そんな謎多き桐島聡の生涯を描いた作品は、足立正生監督・古舘寛治主演『逃走』(2025)が記憶に新しいが、是非とも牢記していただきたい映画がもう一本公開される。

『「桐島です」』
映画『「桐島です」』でメガホンを取ったのは、名匠・高橋伴明監督。
脚本は、梶原阿貴。
【第96回キネマ旬報ベスト・テン】日本映画監督賞、脚本賞に輝いた『夜明けまでバス停で』の名タッグである。
企画は小宮亜里、プロデューサーは高橋伴明監督自ら、そしてパートナーの高橋惠子が務めた。
そして、製作総指揮は医師の長尾和宏、高橋伴明監督『痛くない死に方』の原作者だ。

『「桐島です」』ストーリー
1970年代、大学生だった桐島聡(毎熊克哉)は、先輩であり盟友の宇賀神寿一(奥野瑛太)と共に、「東アジア反日武装戦線」の活動に身を投じる。
組織内のグループ「さそり」のメンバーとして活動する桐島だが、別グループによる1974年の三菱重工爆破事件で多数の犠牲者が出たことで激しく動揺する。
警察の徹底した捜査で東アジア反日武装戦線は壊滅状態となり、指名手配された桐島は逃亡、宇賀神と再会を約束する。
工務店で住み込みの職を得た桐島は、「ウチダヒロシ」という偽名を使い始める。
こうして始まった逃亡劇だが、桐島自身も想像だにしていなかった……この生活が、50年近くも続こうとは――。

特筆すべきは、主演を務めた毎熊克哉の熱演。
20代から70歳で亡くなるまでの桐島聡を、なんと一人で演じ切っている。

そして、もう一人20代から70代までを演じたのが、宇賀神寿一役の奥野瑛太。
本作は宇賀神氏から助言をもらっているそうで、同志とも盟友とも呼べる特別な二人が交差する場面は『「桐島です」』屈指の名シーンだ。

脇を固めるのは、歌手・キーナ役の北香那……謎の隣人役の甲本雅裕……原田喧太、山中聡、影山祐子、と挙げていけば切りがない。

そして、謎の女・高橋惠子が物語に硝煙の匂香を纏わせる。

公開に先立ち、主演・桐島聡役の毎熊克哉さんにインタビューする機会に恵まれた。
撮影秘話、高橋伴明監督との出会い、共演したキャストの方々について……等などたくさんのお話を聞くことが出来たので、動画で紹介する。
毎熊克哉さんは桐島聡という人物像について
「調べれば調べるほど分からない。ヒントが色濃く残っていないのがひとつのヒント」
と評した。
謎多き桐島聡をどのように表現したのか、半世紀に亘る日常をどのように生きたのか……
是非ともスクリーンで目撃してほしい――。

映画『「桐島です」』
2025年7月4日(金)〜新宿武蔵野館
アップリンク吉祥寺
伏見ミリオン座
刈谷日劇
ほか全国順次ロードショー
配給:渋谷プロダクション
©北の丸プロダクション
『「桐島です」』公式サイト
https://kirishimadesu.com/
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