1962年に36歳で死去してから63年、今もなお世界中の人々を魅了し続けている女優 マリリン・モンロー。
VOGUEで「20世紀で最も偉大なスタイルアイコン」と称されたモンローが巻き起こした当時から現在まで続く社会現象は、現代のどんなインフルエンサーも足下に及ばない。
度を越した熱狂と、それに匹敵するほどの醜聞とを綯い交ぜにしたようなマリリン・モンロー36年間の短い人生を振り返り、新たな魅力を掘り起こすドキュメンタリー映画が誕生した。
『マリリン・モンロー 私の愛しかた』
作品解説：
「セックスシンボル」として知られる一方、コメディセンスや演技力も高く評価されているマリリン・モンロー。
だが幼少期は、親の愛に恵まれず、多くの困難に直面していた。
マリリン・モンロー……本名ノーマ・ジーンは16才で結婚。
夫の出征を機に、働いていたドローンの軍需工場でモデルとしてキャリアをスタートさせる。
実母と離れ里親や施設を転々としながら成長したノーマは、いつか映画スターになる夢を忘れてはいなかった――。
マリリン・モンローという人物像を思い描くと、やはり「セックスシンボル」というイメージは強い。
もちろん、それも彼女の一面だが、それだけでは語り尽くせないことが今作を観ると思い知らされる。
驚くほど野心的で、クレバーで、そして人間らしい魅力的な女性が、スクリーンいっぱいに映しだされる。
孤独な少女が如何に大スターへと駆け上がっていったのか、その夢を諦めなかったひとりの女性の苦悩、そして圧倒的な「男性優位主義」だった時代と闘い、自分自身を愛して突き進んだ、その知られざる姿が描かれる。
社会学者や心理士、当時の俳優仲間や恋人(!)らの貴重なインタビュー、そして更に貴重なモンロー生前当時の映像も交え、マリリン・モンローを再発見する具体的なエピソードが矢継ぎ早に語られる。
映画業界でチャンスを掴むために、スタジオの重役が集まるパーティーにセクシーなドレスであえて遅刻して登場し存在感をアピールした、策略家としてのマリリン。
レッドカーペットではファンが求めるイメージを徹底的に体現し、毎回まとうゴージャスな白いショールを「仕事着」と呼んでいたという、セルフプロデュースの達人・マリリン。
ヌード写真が流出した時は旧知のゴシップ記者にインタビューを依頼し、「貧しくて家賃のためだった」と答えて世論を味方につけてしまった、強かなビジネスウーマン、マリリン。
人気絶頂の時に全てを捨ててニューヨークのアクターズスタジオで演技を学び直したという、ストイックな求道者・マリリン。
「頭の弱いブロンド美人」という役のイメージから脱却するために、当時としては画期的な個人プロダクションを設立した、ブランディング戦略の先駆者としてのマリリン。
『マリリン・モンロー 私の愛しかた』120分という上映時間、人間「マリリン・モンロー」が立体的に甦る。
更にカメラは、里親の家族として幼いノーマ・ジーンを知る人物の証言を引き出し、従来信じられていた里親からの虐待を覆す。
また、自己プロデュースに長け、確たるイメージ戦略で邁進するマリリンにフェミニズム的観点からの再評価も促す。
同時に、常に他者からの視線を気にして、世間の評価に怯え続けた繊細さを赤裸々に暴き、観客の心を掻きむしる。
それでいて、大リーグの至宝ジョー・ディマジオや劇作家アーサー・ミラーの愛を独占し、映画界の重鎮や闇社会の顔役、大統領をも味方に付ける強かさも浮かび上がらせる。
マリリン・モンローが、今もなお新たなファンを獲得し、変わらず魅了し続ける理由を犇々と感じる。
彼女は、実に「現代的」なのだ……生誕99年という年月を重ねたにも拘わらず。
新証言を含む貴重なインタビューを積み重ねることで、生き生きと甦るマリリン・モンロー。
イアン・エアーズ監督は更なる一歩を踏み出し、彼女の最大のスキャンダルにも肉薄する。
今もなお衆目を集め続ける「死の謎」を、断定してみせたのには驚いた。
これが恐らく今作『マリリン・モンロー 私の愛しかた』で最も賛否が分かれる所だろう。
だからこそ、観応えがある。
あなたも是非モンローの死の謎に触れ、今なお尽きない謎解きに加わってみてほしい。
愛に飢え、愛を求めた映画スターは、どう生き、なぜ死なねばならなかったのか？
それを知ることは、知ろうとすることは、「現代を生きる」ことに直結するのだ、きっと――。
ヒューマントラストシネマ有楽町
シネ・リーブル池袋
新宿シネマカリテ
アップリンク吉祥寺
センチュリーシネマ
ほか全国ロードショー
配給：彩プロ
『マリリン・モンロー 私の愛しかた』公式サイト
https://marilynmonroe.ayapro.ne.jp ©2023-FRENCH CONNECTION FILMS
1962年に36歳で死去してから63年、今もなお世界中の人々を魅了し続けている女優 マリリン・モンロー。
VOGUEで「20世紀で最も偉大なスタイルアイコン」と称されたモンローが巻き起こした当時から現在まで続く社会現象は、現代のどんなインフルエンサーも足下に及ばない。
度を越した熱狂と、それに匹敵するほどの醜聞とを綯い交ぜにしたようなマリリン・モンロー36年間の短い人生を振り返り、新たな魅力を掘り起こすドキュメンタリー映画が誕生した。
『マリリン・モンロー 私の愛しかた』
作品解説：
「セックスシンボル」として知られる一方、コメディセンスや演技力も高く評価されているマリリン・モンロー。
だが幼少期は、親の愛に恵まれず、多くの困難に直面していた。
マリリン・モンロー……本名ノーマ・ジーンは16才で結婚。
夫の出征を機に、働いていたドローンの軍需工場でモデルとしてキャリアをスタートさせる。
実母と離れ里親や施設を転々としながら成長したノーマは、いつか映画スターになる夢を忘れてはいなかった――。
マリリン・モンローという人物像を思い描くと、やはり「セックスシンボル」というイメージは強い。
もちろん、それも彼女の一面だが、それだけでは語り尽くせないことが今作を観ると思い知らされる。
驚くほど野心的で、クレバーで、そして人間らしい魅力的な女性が、スクリーンいっぱいに映しだされる。
孤独な少女が如何に大スターへと駆け上がっていったのか、その夢を諦めなかったひとりの女性の苦悩、そして圧倒的な「男性優位主義」だった時代と闘い、自分自身を愛して突き進んだ、その知られざる姿が描かれる。
社会学者や心理士、当時の俳優仲間や恋人(!)らの貴重なインタビュー、そして更に貴重なモンロー生前当時の映像も交え、マリリン・モンローを再発見する具体的なエピソードが矢継ぎ早に語られる。
映画業界でチャンスを掴むために、スタジオの重役が集まるパーティーにセクシーなドレスであえて遅刻して登場し存在感をアピールした、策略家としてのマリリン。
レッドカーペットではファンが求めるイメージを徹底的に体現し、毎回まとうゴージャスな白いショールを「仕事着」と呼んでいたという、セルフプロデュースの達人・マリリン。
ヌード写真が流出した時は旧知のゴシップ記者にインタビューを依頼し、「貧しくて家賃のためだった」と答えて世論を味方につけてしまった、強かなビジネスウーマン、マリリン。
人気絶頂の時に全てを捨ててニューヨークのアクターズスタジオで演技を学び直したという、ストイックな求道者・マリリン。
「頭の弱いブロンド美人」という役のイメージから脱却するために、当時としては画期的な個人プロダクションを設立した、ブランディング戦略の先駆者としてのマリリン。
『マリリン・モンロー 私の愛しかた』120分という上映時間、人間「マリリン・モンロー」が立体的に甦る。
更にカメラは、里親の家族として幼いノーマ・ジーンを知る人物の証言を引き出し、従来信じられていた里親からの虐待を覆す。
また、自己プロデュースに長け、確たるイメージ戦略で邁進するマリリンにフェミニズム的観点からの再評価も促す。
同時に、常に他者からの視線を気にして、世間の評価に怯え続けた繊細さを赤裸々に暴き、観客の心を掻きむしる。
それでいて、大リーグの至宝ジョー・ディマジオや劇作家アーサー・ミラーの愛を独占し、映画界の重鎮や闇社会の顔役、大統領をも味方に付ける強かさも浮かび上がらせる。
マリリン・モンローが、今もなお新たなファンを獲得し、変わらず魅了し続ける理由を犇々と感じる。
彼女は、実に「現代的」なのだ……生誕99年という年月を重ねたにも拘わらず。
新証言を含む貴重なインタビューを積み重ねることで、生き生きと甦るマリリン・モンロー。
イアン・エアーズ監督は更なる一歩を踏み出し、彼女の最大のスキャンダルにも肉薄する。
今もなお衆目を集め続ける「死の謎」を、断定してみせたのには驚いた。
これが恐らく今作『マリリン・モンロー 私の愛しかた』で最も賛否が分かれる所だろう。
だからこそ、観応えがある。
あなたも是非モンローの死の謎に触れ、今なお尽きない謎解きに加わってみてほしい。
愛に飢え、愛を求めた映画スターは、どう生き、なぜ死なねばならなかったのか？
それを知ることは、知ろうとすることは、「現代を生きる」ことに直結するのだ、きっと――。
映画『マリリン・モンロー 私の愛しかた』
2025.5.30(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町
シネ・リーブル池袋
新宿シネマカリテ
アップリンク吉祥寺
センチュリーシネマ
ほか全国ロードショー
配給：彩プロ
『マリリン・モンロー 私の愛しかた』公式サイト
https://marilynmonroe.ayapro.ne.jp ©2023-FRENCH CONNECTION FILMS
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