IMG_20250517_192659

『つむぎのラジオ』(19)『サイキッカーZ』(22)『エスパーX探偵社 さよならのさがしもの』(23)など、自主制作とは思えないクオリティでインディーズ映画を世に送り続けているファンタジスタ・木場明義監督。

待望の新作は、

『タイムマシンガール』

新作を撮るたびに代表作を刷新する木場監督、もちろん『タイムマシン』も例に漏れず過去作に勝るとも劣らぬ傑作だ。

『タイムマシンガール』ストーリー

OLの可子(葵うたの)は、ビビり体質。道行く人々を意味もなく驚かせる迷惑な女性(遠山景織子)を日々恐れおののいている。
しかも、プロレス観戦の帰り道以来そんな性格が大きな災いとなってしまい、可子は出来るだけ一人で過ごすように心がけていた。
ある日、同僚で極度のおっちょこちょい千鶴(高鶴桃羽)に、可子は秘密を知られてしまう。
実は可子、驚くと驚かせた相手と一緒に数十分過去にタイムスリップしてしまう特異体質になってしまっていたのだ――。

IMG_20250517_193058

過去作でコメディながら人生の悲哀を繰り返し描き、重層な物語を謳いあげてきた木場明義監督。
『つむぎのラジオ』では自己の内面との対決を、『サイキッカーZ』ではIT時代におけるマイノリティの生きづらさを、『エスパーX探偵社 さよならのさがしもの』では自己犠牲とマイノリティ同士の友情を、それぞれユーモアたっぷりに活写した。

今作『タイムマシンガール』では更にテーマを深く掘りさげ、望まない能力を持ってしまった超人の悩みを浮き彫りにし、女性ふたりの「バディ物」として見事に作品を結実させた。
もちろん、ギャグやブラックユーモアを鏤めた「木場節」で、重厚な物語はポップなコメディとして鑑賞できる。
そして何より、さり気なくふりかけられたSF風味が、傑作短編『スリッパと真夏の月』を彷彿とさせるようで堪らない。

主人公・可子を好演したのは、本作が映画初主演となる葵うたの
映画『レッドブリッジ』テレビドラマ「パリピ孔明」で注目された実力派だ。

千鶴を熱演した高鶴桃羽にも目を奪われるはず。
アイドルグループ「君と見るそら」のメンバーで、バレリーナ、モデル、俳優とマルチに活躍する個性派だ。

そして、遠山景織子木ノ本嶺浩、女子プロレスラー安川結花(惡斗)、「でんぱ組.inc」の鹿目凛ら、豪華共演陣にも注目を。

2025年5月17日(土)、シネマスコーレ(名古屋市中村区椿町 スタービル1F)初日舞台挨拶を取材した。

登壇したのは、木場明義監督、葵うたの(可子 役)、高鶴桃羽(千鶴 役)。

土砂降りの雨を物ともせず大入満員となった観客を前に繰り広げられたトークを、動画で紹介する。



『タイムマシンガール』、シネマスコーレでは5月23日(金)まで連日13:55〜上映される。

5月18日(日)は、木場明義監督、葵うたのさんと、一人二役(?)の井出役で怪演を見せる木ノ本嶺浩さんが舞台挨拶に立った。

※よろしければ、こちらも※

IMG_20250517_192932

タイムマシンガール
2025/日本
配給:イナズマ社

イナズマ社 公式サイト
http://www.inazmasha.com/