2025年4月13日(日)、徳川園(名古屋市東区徳川町1001)ガーデンホールにて

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安保 有美/Violin
https://aboyumi-official.com/
加藤 夕貴/Cello
https://www.instagram.com/yuuki_cello
岩田ゆいこ/Violin
https://www.instagram.com/yuikoiwata
三宅 由真/Viola
https://www.instagram.com/yummyyyuma

による室内楽コンサートが開催された。

安保有美&加藤夕貴&岩田ゆいこの「Trio LYCOLIAS」(トリオ・リコリス)に、今回はヴィオラ奏者として参加のヴァイオリニスト・三宅由真を加えた弦楽四重奏

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例によってエリート中のエリート安保有美により、

【爆烈美女カルテット】

と命名された。

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徳川御三家筆頭・尾張藩二代藩主 徳川光友が元禄八(1695)年に移り住んだ、自身で造営した隠居所「大曽根屋敷」が、徳川園の起源。

あいにくコンサート当日は未明から大雨という悪天候だったが、池泉回遊式の美しい日本庭園を彩る草木は目にも鮮やかな深緑を湛えていた。

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水源から滝となって流れ落ち、川を渡った清流は、大海原に見立てた池へと注がれる……
その様は、「モルダウ(ブルタバ)」を彷彿とさせる。

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さて、実は「あいにく」だったのは、天候だけではなかった。

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今回の弦楽四重奏コンサートは徳川園で4月5日〜20日に開催中の「牡丹祭」のイベントの一つだったのだが……
賢明な読者諸氏はお気付きだろう、気候変動の影響か4月13日(日)の時点では未だ牡丹の花は一輪も開花していなかったのだ。

そんな悪天候、開花時期の遅延という悪条件のダブルパンチを物ともせずガーデンホールの客席を埋めてしまう辺り、やはり「爆烈美女カルテット」は凄い。

この日のSetlistは、以下の通り

春の声 シュトラウス
ディヴェルティメント モーツァルト
カノン パッヘルベル
四季より「春」 ヴィヴァルディ

en.
海の見える街 久石譲



「大好きな徳川園なので、場所をわきまえて爆笑トークは封印する」
と、ステージ前には神妙に話していた安保有美だが、(確かに少しは抑え気味とは言え)MCでフリーダムを炸裂。
12000人のオーディエンスはアリーナ席で大爆笑が沸き起こっていた。

この日に先がけて開催された【Duo Artemis】でのセットリストに勝るとも劣らぬシーズナルな楽曲に、観客は土砂降りの中に春の陽光を感じた。

【爆烈美女カルテット】が人々を集めるのは、単に演者たちが美しいからだけではない。
一人ひとりが奏でる音も、四人が紡ぎだす音楽も、美しいからだ。

記憶を呼び起こし、
感情を増幅させ、
心に風景を写す。

美しい音楽には、そんな力があるのだーー。

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徳川園

https://www.tokugawaen.aichi.jp