三木孝浩監督の最新作

『知らないカノジョ』


は、『ラブ・セカンド・サイト はじまりは初恋のおわりから』(フランス・ベルギー合作/21)を下敷きにした「愛が試される」物語。
『陽だまりの彼女』(13)『今夜、世界からこの恋が消えても』(21)など立て続けにヒット作を世に送り出し、「ラブストーリーの名手」と謳われる三木孝浩監督の真骨頂とも呼べる映画が誕生した。

主人公は、ソロアーティストとしての活動をスタートさせた中島健人
夢見がちな大学生、人気を鼻にかける売れっ子小説家、情けなく奔走する編集者、自身の分身であるヒーローと、キャラクターが千変万化する難役を好演し、今作が新たな代表作となった。

ヒロインには、シンガーソングライターのmilet(ミレイ)。
ミュージシャン志望の大学生、人気作家の夫を陰で支えるパートナー、世界デビューするトップアーティスト、ヒーローのバディと、今作が映画初出演とは思えない驚愕の熱演を魅せる。
物語の核となる劇中歌であり主題歌の「I still」は、今作のためにmilet自身が書き下ろした楽曲だ。

『知らないカノジョ』ストーリー

小説家志望の大学生・神林リク(中島健人)は、授業中に没収された創作ノートを取り戻すため夜の校内に忍び込み、密かに講堂のステージで弾き語りをする前園ミナミ(milet)と出会う。
留年を繰り返す年上の同級生・(桐谷健太)らの応援もあり、ふたりは卒業後に結婚、リクは作家デビューし、ミナミはミュージシャンの道を諦め夫を支える。
人気シリーズの最新作の執筆に追われるリクは、些細なことでミナミと衝突し、月蝕の夜ふたりは背中合わせで眠りに就く。
目覚めて、隣にミナミがいないことに気付いたリクは、狼狽える。
自分は小説家ではなく、冴えない編集者。
ミナミは人気絶頂のシンガーソングライターで、リクとは出会ってすらいないというのだ――。

2025年2月28日(金)ロードショー公開を前に、ミッドランドスクエアシネマ(名古屋市中村区名駅4丁目7-1 ミッドランドスクエア5F)で開催された先行試写会を取材した。

舞台挨拶に登壇したのは、中島健人miletのお二人。

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MCの松岡ひとみ(映画パーソナリティー)に「お互いの印象は?」と聞かれた二人は

中島健人 2019年くらいの「ミュージックステーション」で初めてご一緒して、クールビューティーな、ちょっと「高嶺の花」ってイメージだったんですよ。でも、いざ共演してみると、明るいし、ポップに色んなことを話してくれて、この映画は凄く撮影を楽しめそうだなと、ホン読みの段階から思いましたね。

milet この通り「プリンス」じゃないですか……ずっとキラキラオーラが消えないんだろうなと思ってたんですが、ホン読みの日から、「リク」になってたんですよ。オーラもちょっと変わってて、ちょっとおっちょこちょいだったり、ちょっとキュートな所もあるリク君を可憐に演じてて……いつもテレビで観てる中島健人さんとは全然違う姿で、そのギャップに凄く感動してました。

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Q. 中島さんは、三木監督の作品に出ることを熱望されてたとか?

中島 松本潤くんと上野樹里さん主演の『陽だまりの彼女』という作品が大好きなんです。スーパースターの(松本)潤くんをあそこまで素朴な姿に出来るという三木監督の手腕……当時19(歳)くらいの僕は、「俳優にしてもらいたい!」「自分のナチュラルを引き出してほしい!」って気持ちがあって。でも、10年くらい待てども待てどもオファーが来ない……先に(同じ)会社のタレントさんや俳優さんが、どんどん出演して。待って、待って、待って……っていうのが、このタイミングです。三木監督も「今が正解だったね」と言ってましたけど、自分にとっても去年30(歳)になって一発目の映画なので、節目の作品になるタイミングで良かったと思います。あまりにもナチュラルな自分の表情すぎて……ちょっと観られたくないですね(笑)。なんというか、ありのままの表情すぎるので恥ずかしいんですが、でも観てほしい気持ちの方が勝つので……済みません、観てください(笑)!

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Q. miletさんは初の俳優業ということで?

milet 最初は主題歌のお話かと思ったんですよ。でも、「え、ヒロイン!?」って驚いてしまって……私に出来るのか、想像つかなかったんですよね、カメラの前でお芝居してる自分が。ですけど監督の「miletのままで良いよ」って言葉に凄くホッとして、しかも中島さんのお名前を見て「この方が主演ならついて行ける」と安心して、この船に乗って旅に出ることに決めました。

Q. 初出演には思えなかったです。

中島 そうですよ。12、3作目くらいですよね(笑)?

milet いやいや、そんな。中島さん、凄い速さでスタッフさんの名前を覚えるんですよ(笑)!

中島 僕の特殊能力です(笑)。miletさんもスタッフさんの名前一人ひとり覚えてコミュニケーション取ってるの、凄く印象に残りましたよ。

Q. 映画でもそんなシーンがありましたが、好きな人と初デートをするなら、どんな所に行きますか?

中島 やっぱり、アスナル金山……「アスかな」ですかね。皆さん「アスかな」って略されてますよね……え、違う(笑)!?「アスかな」の広場で手を繋いで歩いて、その後(名古屋)駅のゴマ担々麺のめちゃくちゃ美味いお店に行って、最後は手羽先ですよ!

milet 私はホラー映画が大好きなので、お家でホラー映画が観たい!初デートで、その人のホラー耐性を見極めたいですね。

中島 怖がるボーイフレンドは、嫌なの?

milet 「怖い!怖い!」って言うなら「大丈夫だよ♪」って私も言うけど、「ちょっと無理」って途中退出ってなると「こっちもムリ!」ってなる(笑)。1日1本は映画を観たいので。

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Q. 映画のように別の世界に行けるとしたら、何をしますか?


中島 僕はパイロットになりたかったから……パイロットとして飛行機に乗って、色んな世界中を旅する世界線にいたかもしれないです。僕は、旅とか外国が凄く好きなので、色んな場所に行って、自分を向上させてたかもしれないです。で、「GOOD LUCK!!」って言ってたかも(笑)。

milet 私は動物が大好きなんですけど、その中でもシャチが好きなので……シャチの飼育員をやりたいです。お仕事で水族館のテーマソングを書かせていただいたことがあって、シャチのショーでも曲を使っていただいたんです。シャチは可愛くて大きいんだけど、凄く頭が良い生き物なんです。数ヶ月前に一回挨拶したシャチが、覚えててくれて、寄ってきてくれて!

中島 「milet〜!」って、言ってきたの?

milet 「milet〜!」って聴こえた、超音波で!ガラス越しに「久しぶり!覚えてる?」って言ったら、「うんうん!」って!

中島 ウソでしょ!?

milet 動画で撮ったんです!「何だ、この最高の生き物は!?」って(笑)……忘れられないですね。

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Q. 最後に、これから映画を観る皆様に一言お願いします。

milet この作品は、私が初めて演技に挑戦して頑張ったんですけど、三木監督と中島さんの大きな船に乗って、大きな一歩を踏み出すことが出来たと思います。大切な人を想いながら私もこの作品に挑んだので、きっと観てくださる方も大切な人に今なにが出来るのか考えられるような愛いっぱいの作品になっています。皆さんに沢山たくさん愛していただきたいと思います。

中島 今回の作品は個人的な部分で言うと、劇場映画10作品目です。30歳になって初めて挑戦させてもらったこの作品で、自分の素朴な部分、ナチュラルな部分を、三木監督に引き出していただいて、miletさんと一緒に良いアンサンブルが出来たと思います。僕自身も「リク」というフィルターを通して、身の周りの何気ない日常、幸せの大切さに再度気付かされています。いつも周りにいてお世話になっている人が愛おしくなるラブストーリーだと信じています。僕らチームでしっかり心を込めて作った作品ですので、『知らないカノジョ』を心から届けたいと思っています。

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『知らないカノジョ』公式サイト

https://gaga.ne.jp/shiranaikanojo/