2018年に公開され、大変な評判となった話題作『センターライン』(2018年/監督:下向拓生)。

その続編である

『INTER::FACE 知能機械犯罪公訴部 ペルソナ』

が、1月10日(金)より待望のロードショー公開が始まっている。

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昨々年シネマスコーレ(名古屋市中村区椿町8−12 アートビル 1F)でも先行上映された『INTER::FACE 知能機械犯罪公訴部 ペルソナ』。
続編の情報は既に公開されていたので、続報を首を長くして待っていた映画ファンも多いはず。
待望の朗報が、遂に舞い込んできた。

INTER::FACE
 知能機械犯罪公訴部

 名前のない詩


1月24日(金)よりロードショー公開となる。

「INTER::FACE」シリーズの2作目に、
「平成39年」サーガの3作目となる。

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『INTER::FACE 知能機械犯罪公訴部 名前のない詩』ストーリー

愛知地方検察庁検事・米子天々音(吉見茉莉奈)は、AI犯罪を専門に担当する新設部署「知能機械犯罪公訴部」の所属。
分身AI(デジタルツイン)である検察官バッジ「テン」(澤谷一輝)、天然キャラの庶務係・阿倍野(大山真絵子)と共に、AI犯罪事件を捜査している。
今回、部長検事・小坂部(入江崇史)から任された案件は、通り魔殺人事件。
知犯部の捜査対象とは思えない事件だが、被害者であるインディーズバンド「yusqua」ボーカル・中原コウ(中山琉貴)のスマホにインストールされたAIアプリが唯一の「目撃者」だという。
米子とテンは、yusquaメンバーであるセイ(小松原康平)・波玖(アビルゲン)・ケンゴ(松村光陽)・朱梨(辻瀬まぶき)、マネージャー高宮(澤真希)、そして目撃者である歌詞生成AIを「事情聴取」し、犯人に迫っていくーー。
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「INTER::FACE」シリーズの舞台である「平成39年」は、完全自動運転、次世代型学習AIなどが実現している、高度にAI技術が進歩した社会。
『ペルソナ』の前作『センターライン』と世界観を共有しているのは、周知のことだろう。

今作『名前のない詩』で問われるのは、アイデンティティ(identity)。

identityとは元々心理学の用語で、日本では「自己同一性」と訳されることが多い。
自分という存在の個性や主体性、独自性を包括する概念で、すなわち、他者や社会との関わりにおける自分らしさを表す。
そこから、「出自・身元」といった意味が派生し、現代社会では「存在や身分の証明」という意味での使われ方も多い。

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「平成39年」に登場する「デジタルツイン」というガジェットは、持ち主の個人的な趣味嗜好を学習したAIのことで、まさに自分の分身といえる存在。
米子検事が持つ検察官バッジ「テン」や、スマートフォンに常駐するアプリケーションとして社会に浸透している学習型AIだ。
『INTER::FACE』シリーズは、AIを被告人として起訴可能とする法律が施行された世界である。
独自の「自我」「人格」を形成するに至るAIが出現し、彼ら(?)の権利問題等は棚上げした上で、場当たり的に処罰のみを可能とするということなのだろう。

『センターライン』『ペルソナ』では被告人として扱われたAIが、今作『名前のない詩』では証人としての資格を問われる。
前作では人類の社会生活を脅かす事例が発生した場合、特定のAIを処罰することが妥当かという問題を提起した作品世界が、もう一歩踏み込んだ内容となったのだ。

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主人公は、引き続き検察官・米子天々音。
一介の捜査員に過ぎない新人検察官にも拘らず、過去の経験から「AI運用の最前線」インスペクター(inspector=監察官)という重責を担う、平成39年のキーマンだ。
(米子本人に自覚は無いが)
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そんな米子天々音を演じるのは、もちろん吉見茉莉奈
『サイキッカーZ』(木場明義監督)『啄む嘴』(渡邉安悟監督)『ナナメの廊下』(深田隆之監督)『BY THE WAY -波乱万丈-』(名倉健郎監督)と、ジャンルを問わない演技で、ヒロインもコメディエンヌも、そして主演もこなす実力派。

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『INTER::FACE』シリーズに欠かせない米子の「バディ」、デジタルツイン「テン」(CV:澤谷一輝)、そして庶務官・阿倍野(大山真絵子)も、前作に勝るとも劣らぬ活躍を見せる。
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前作からの登場と言えば、今作でいよいよ明らかになる入江崇史(『まなざし』卜部敦史監督)が演じる検事・小坂部部長のクセ者ぶりにもご注目を。
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ゲスト出演となる通り魔事件の当事者、中山琉貴小松原康平アビルゲン松村光陽辻瀬まぶき澤真希、そして美南宏樹の演技にも目を奪われる。
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まさかの再登場を果たすAIカナエ(合田純奈)のように、何とか再会できないものか……と、心から思う。ペルソナ_2

新たな事件、物語の展開、そしてキャスト陣の熱演により、益々重厚感を見せる「平成39年」世界。
だが、映画に面白さを担保している要因は、兎にも角にも下向拓生監督の手腕に他ならない。

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脚本も担当する下向監督は、『センターライン』『INTER::FACE』の「平成39年」を一からつくり上げた、文字通りの創造主。
理系の経歴で、一般企業に勤める経験も存分に生かされ、公判などの機知も貪欲に研究するなど、作品世界の構築への拘りには舌を巻く。

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そして、これもまた映画ファンには周知の事実であろうが、「INTER::FACE」シリーズは三部作であることが発表されている。

次作

『INTER::FACE
 知能機械犯罪公訴部
 
faith


は、2025年2月7日(金)よりロードショー公開となる。

公開中の『ペルソナ』を観ながら、
U-NEXTで配信中の『センターライン』を観ながら、
今作『名前のない詩』に、
次作『faith』に、
乞う、ご期待ーー!!

INTERFACE 知能機械犯罪公訴部 02 名前のない詩_画像
『INTER::FACE 知能機械犯罪公訴部
 名前のない詩』

2025年1月24日(金)〜
池袋HUMAXシネマズ
ほか
全国順次ロードショー

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