2024年で結成15周年を迎えた、pop classic trio「Flying Doctor」(フライングドクター)。
pop classic trioFlying Doctor(フライングドクター)

宇野伊世(unoiyo)
担当:ソプラノ鍵盤ハーモニカ・アンデス・カホン・ピアノ・トイピアノ・アコーディオン・パーカッションなど
岩田ゆいこ(yuipu)
担当:アルト鍵盤ハーモニカ・ヴァイオリン・ウクレレ・トイピアノ・グロッケン・パーカッションなど
石田千尋(CHIKKY)
担当:バス鍵盤ハーモニカ・ピアノ・トイピアノ・バスクラリネット・アコーディオン・グロッケンなど

2024年12月14日(土)、
(名古屋市中村区鳥居西通1-51 アンジュパティオ中村公園)
で開催された
Christmas Concert '24
をレポートする。




2024年のクリスマスコンサートは、
ケータリング付きのディナーショー。メモリアルイヤーのラストを飾るに相応しい特別なステージだった。

1st Stage
1.White Christmas2.Jingle Bell Rock
3.All I Want for Christmas Is You
4.讃美歌メドレー
5.Ave Maria/シューベルト
6.Oratorio de Noël
7.Carol of the Bells
8.Home Aloneメドレー
2nd Stage
1.Let it snow!2.くるみ割り人形(演奏会用組曲版)
3.Ave Maria/ピアソラ
【Intro Quiz】
クリスマス・イブ/山下達郎
Wonderful Christmas Time/ポール・マッカートニー
クリスマスメドレー (荒野のはてに〜赤鼻のトナカイ〜諸人こぞりて〜ジングルベル)
4.Merry Christmas Mr. Lawrence
5.Winter Wonderland
Encore
Have Yourself A Merry Little Christmas楽器の演奏体験に、イントロクイズ…… ドクターは演奏だけでなく、ステージ構成でも益々円熟味を感じさせてくれる。 そしてもう一つ、FlyingDoctorライブの魅力の一つに、軽快なMCがある。 三人の息の合ったトーク、そして時折り散りばめられる噛み合わない話のバランスが絶妙で、ドクターの音楽性そのものを彷彿とさせる魅惑のMCに、ついつい毎回耳を奪われる。 そんなMCで、yuipuは 「クリスマスソングだけでプログラムを作ると、皆さん飽きるそうなんですね、お腹いっぱいになっちゃう。 そこを如何に皆さんを飽きさせず楽しんでもらうかっていうのが、毎年の課題」 と、言った。 クリスマスの曲ばかりを聴き続けると飽きてくるのは、楽曲に込められた願いが大きいからなのかもしれない。 クリスマスソングには、平和への、幸福への、そして愛への願いが、強い祈りが、例外なく込められている。 私たちは、幸せを願う曲を聴きながら、心の底では申し訳なく思ってしまうのかもしれない……世界に平和が訪れていないから。 大島渚監督の強い反戦メッセージが込められた映画『戦場のメリークリスマス』で音楽監督を務めた坂本龍一は、初めて映画音楽を手掛けることに戸惑いながらも、名曲「Merry Christmas Mr. Lawrence」を作った。 アストル・ピアソラが「Ave Maria(Tanti Anni Prima)」を作曲した頃、故郷アルゼンチンはイギリスとのフォークランド紛争の影響もあり国際的な孤立に苛まれていた。 まだ見ぬ世界平和を達成するため、私たちは祈り続ける。 そして、信じるのだ……音楽には、その力があると。 新たなるメモリアルに向けて、結成16年目を迎えたFlyingDoctorの2025年は、すでに始まっている。 皮切りとなる最初のステージは、久しぶりの今池TOKUZO。 1/16(木)、 「新春万福!キガクショー!!」 と銘打って、サックラパーとの2マンライブが開催される。 そして、8/29(金) 「フライングドクター ファーストリサイタル」 が開催される。 場所は電気文化会館 ザ・コンサートホール (名古屋市中区栄二丁目2番5号)。
思いの詰まった音楽を聴くと、時として疲れることがある。 そんな疲労感こそ、音楽と一体となった証しだ。 FlyingDoctorの16年目、是非ともコンサートに足を運び、三人と一緒にステージを完成させてほしいーー。

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