シアターカフェ(名古屋市東区白壁4-9)で、公開中の
『死後写真』
短編映画とは思えぬほどの重層感……
自主映画とは思えぬほどの映像表現……
初監督作品とは思えぬほどの物語性……
そんな熱量の込もった作品で、公開以来映画ファンだけでなく人々を惹きつけ続ける力作だ。
『死後写真』ストーリー
折からの戦争の影響で廃業寸前のキムラ写真館に舞い込んだのは、実に奇妙な依頼だった。カメラマンの社長(うつみ 敦士)、撮影助手の正人(魔都)、ヘアメイク担当の富子(まーしー深山)は、撮影機材一式と依頼人の家を訪ねる。
屋敷の扉を開けたのは、年若い女性(森山みつき)だった――。
2024年9月12日から始まったシアターカフェでの公開は連日溝井辰明監督が登壇し、作品に負けぬ劣らぬトークで観客を魅了し続けている。
9月15日(日)には、主演の森山みつき(依頼人の女性 役)さんもシアターカフェに駆けつけるとあって、舞台挨拶を取材した。
動画でレポートする。
シアターカフェ1階では、『死後写真』ギャラリーも同時開催されている。
『死後写真』で初メガホンを揮った溝井辰明監督は、
「知識や経験では負けるが、今までの人生で考えてきたこと、感じてきたことを作品に描くなら勝負できる」
と語った。
『死後写真』ギャラリーの展示は、作品本編を補完する形で、溝井監督の頭の中、心の中を饒舌に代弁する。
これはコンテンポラリーアートの手法を彷彿とさせ、映像作家・溝井辰明の「作風」と言えよう。
長編化を計画しているという『死後写真』、今後の展開から益々眼が離せない――。
コメント