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シネマスコーレ(名古屋市中村区椿町8-12 アートビル1F)で『莉の対』(れいのつい)の上映が始まった。

『莉の対』は、【ロッテルダム国際映画祭】でタイガーアワード(最優秀作品賞)を獲得した、3時間あまりの長編映画。
同賞を単独で受賞したのは、邦画では史上初となる。
約1年間の撮影という制作期間をかけた、自主制作映画としては異例の力作だ。

『莉の対』ストーリー

子育ての悩みを、独りで抱え込み続ける、麻美(大山真絵子)。
家族には言えない秘密を持ち、居場所がない、公平(森山祥伍)。
心の中のジレンマを見せまいと、舞台に立ち続ける、充(勝又啓太)。
都会で暮らす誰もが、心の奥に隠した本当の自分を押し殺し、何かを演じながら生きている。
そんな人々は、ひょんなことから、家族を捨て北海道で隠遁生活する写真家・真斗(田中稔彦)と出会う。
彼らを引き合わせたのは、自分が透明な存在であることに悩み続ける、光莉(鈴木タカラ)であった――。

2024年8月31日(土)、初日舞台挨拶を取材した。

史上稀に見る速度の遅さで日本中を翻弄した台風10号の影響でリモートでの開催となったが、

田中稔彦監督
鈴木タカラさん
森山祥伍さん
和木亜央さん

という大所帯が、満席の観客に挨拶した。


実は、森山祥伍さんは前乗りしていたため、全日運休となった交通機関の影響を受けなかったのだ。
さすが、木本公平役の名に恥じぬ用意周到さだ。

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『莉の対』が心に響くのは、窮屈な仮面を着け社会生活を送る人々だ。

すなわち、すべての人にお薦めしたい作品だ。

すべての人が「いる」べき場所で生きていけますように。
ところで、あなたは――

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『莉の対』公式サイト

https://www.reinotsui.com/