「どんな小さな声も、ちゃんと聞こえる世界がいい」
ミュージシャン・みうらまいさんが聴き手に「捧げる」音楽には、いつもそんな思いが宿っている気がする。
だから、なのだろう。
まいさんのLIVEには、様々なミュージシャンが音を重ね、様々な聴衆が一緒に耳を傾ける。
7月28日(日)、Spice Curry ケケ(名古屋市北区大杉3丁目20−6)で開催されたのは、ステージに立つ音楽家とサウンドを聴く観客との間には、段差も無ければ距離も無い、とにかくあらゆるボーダーの無いライブだった。
題して、
『音楽とカレーを
たのしみきる日』
出演したのは、
kanna
川上梨花
イソッペ
みうらまい
ソロで、デュオで、トリオで、カルテットで……
7月28日のケケでしか聴くことのできないサウンドを、動画で紹介する。
川上梨花
イソッペ
みうらまい
kanna
feat.川上梨花 イソッペ みうらまい
みうらまい&川上梨花
音楽の「音」という漢字は、「言」の「口」に「―」を書き加えて生まれた字だという。
この横棒―は、節回しを意味するそうで、つまり「音」とは元々「うた」のことを表した字ということになる。
音楽の「楽」という漢字は、樹の実と木を組み合わせた象形文字だとか。
「楽」は、古代の楽器(おそらくは、打楽器)を表した漢字だという。
人は原始から、小さな思いを何とか、
言葉にして、
歌にして、
音楽にして、
表現していたのだろう。
一人ひとりでは小さな声も、
自分だけでは覚束ない手拍子も、
ひとつの音楽に合わせることが出来たなら、大きなアンサンブルになる。
ミュージシャンだけでなく、聴衆も含めた全員で音楽を奏でる。
ライブというのは、そういうものだ。
それは、
「小さな声も、ちゃんと聞く」
……そう、みうらまいさんの思いそのものなのだ――。
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