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ナゴヤキネマ・ノイ(名古屋市千種区今池1丁目6−13 今池スタービル 2F)で5月12日(日)、『王国(あるいはその家について)』が初日を迎えた。

『王国』は元々、愛知芸術文化センター・愛知県美術館オリジナル映像作品として2016年に製作され、2017年に64分バージョンが発表された。
今回ロードショー公開されるのは、これまで映画祭や特集上映、限定配信でしか観ることができなかった再編集150分版だ。

『王国(あるいはその家について)』ストーリー

取調室、亜希(​澁谷麻美)は供述調書を読み上げる刑事(龍健太)の言葉を聞いている。
まるで他人事のような態度の亜希に、刑事は供述への疑問点を訊く。
亜希は、事件までの長い経緯を述懐する。
東京の出版社に勤める亜希は、休職し茨城の実家に帰省する。
故郷には、小学校から大学まで一緒だった幼馴染・野土香(笠島智)が暮らしている。
大学時代、一緒に所属した写真サークルの先輩・直人(足立智充)と結婚した野土香の家を訪ねた亜希は、3歳になる娘・穂乃香と初めて対面する。
子供の頃や学生時代の思い出……直人も交え、再会を喜ぶ亜希と野土香。
だが、不意に「合言葉」が唱えられたことで、ふたりが築いた「王国」の扉が開いてしまう――。

監督は、『螺旋銀河』(2014)が【第11回 SKIPシティDシネマ映画祭】でSKIPシティアワードと監督賞を獲得した、草野なつか監督。
『王国(あるいはその家について)』は、長編映画第2作となる。

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5月12日(日)、草野なつか監督、鈴木徳至プロデューサーが登壇した初日舞台挨拶を取材した。



役者は、如何にして役の「声」を獲得していくのか。
俳優は、如何にして登場「人物」を把握していくのか。

その過程を垣間見ることは、人が社会で「生きる」ことの追体験に他ならないのかもしれない。

だからこそ、『王国(あるいはその家について)』の2時間半は、こんなにも蠱惑的に感じるのだろう。
こんなにも背徳感を覚えるのだろう。

俳優が役作りする過程は、ヒトが成長する疑似体験なのかもしれない――。

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『王国(あるいはその家について)』公式サイト

https://www.domains-movie.com/

ナゴヤキネマ・ノイ公式サイト

https://nk-neu.com/