2024年3月30日(土)、弦楽三重奏「LYCOLIAS」のコンサートが開催された。
Trio LYCORIAS

安保 有美/Violin
https://aboyumi-official.com/
加藤 夕貴/Cello
https://www.instagram.com/yuuki_cello
岩田ゆいこ/Violin
https://www.instagram.com/yuikoiwata
※よろしければ、こちらも※ 今回のコンサートは入替なしの二部構成、覚王山カフェJi.Coo.(名古屋市千種区)で定期的に開催される「音楽とのひととき」シリーズ。
Ji.Coo.のテーブルは、開演する頃には満席となった。
ジュトゥヴ サティ
子犬のワルツ ショパン
シェエラザード リムスキー・コルサコフ
川の流れのように 美空ひばり
ヴァイオリンとチェロのための弦楽三重奏曲 ハイドン
花のワルツ チャイコフスキー
en.
めぐり逢い アンドレ・ギャニオン
弦楽奏曲(『ヴァイオリンとチェロのための弦楽三重奏曲』)、ピアノ独奏曲(『子犬のワルツ』)、交響組曲(『シェエラザード』)……
オペラ劇中歌(『乾杯の歌』)、バレエ音楽(『花のワルツ』)……
シャンソン(『ジュトゥヴ』)、ヒーリングミュージック(『めぐり逢い』)、J-POP(『川の流れのように』)
なんと、豪華なセットリスト!
それも、すべてジャンルの違う曲を並べるという、多彩さ!
構成も、ワルツを中心とした1stステージ、軽妙な曲から徐々に緩やかな旋律へと変遷する2ndステージと、観客を楽しませようとするトリオ・リコリスの心を垣間見るようだ。
その根底にあるのは、月並みな言葉だが、愛なのだろう。
ちなみに、エドワード・エルガーの『愛の挨拶』は、キャロライン・アリス・ロバーツとの婚約を記念して贈った曲だそうで、最初に『Liebesgruss』というタイトルにしたのもアリスはドイツ語が得意だったからだとか。
イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、アラビアからロシア、はたまた日本、カナダまで……「くるみ割り人形」ではないが、まるで世界一周のようだ。
そして、18世紀の古典派から、現代のポピュラー音楽までをも網羅……爆烈美女トリオの操縦するタイムマシンに乗ったかのようだ。
例えば、『ヴァイオリンとチェロのための弦楽三重奏曲』を作曲したハイドンはが活躍したのは、18世紀。
ご存知の通り、フランツ・ヨーゼフ・ハイドン(Franz Joseph Haydn)といえば「交響曲の父」「弦楽四重奏曲の父」と呼ばれる。
古典派を代表する作曲家であるハイドンの活躍した時代、美術では新古典主義が台頭していた。
ルネサンス期を過ぎ、バロック、ロココ美術という派手さが持て囃された時代を経て、宗教画などの道徳的な題材が求められ、正確な描線、緻密な写実主義へと嗜好が変遷していった。
緻密な構成で惹きつけ、今日でも愛される美しさを併せもつ……ハイドンの音楽は、新古典主義を代表する巨匠・ジャック=ルイ=ダヴィッドの絵画を想い起させる。
もちろん、それは演奏者の技量に左右される。
険難な楽譜を正確に演奏する技巧、曲を理解し美しい旋律を再現する表現力。
リコリスの3人は、その両方を兼ね備える。
私たち聴衆は、一曲ごとに時空を超えた幸せな旅をする――。

そんな時空旅行を経験するのに相応しいコンサートが、間近に迫っている。
4月21日(日)、Trio LYCOLIASが開催するのは、ちょっと特別な音楽会だ。
場所は、名古屋市の指定有形文化財、揚輝荘。
大正浪漫あふれるレトロなホールで演奏されるのは映画音楽というから、時間、空間だけでなく記憶も引き連れてのコンサートになりそうだ。
予約は抽選だそうで、4月14日が締め切りというからお急ぎを。
Trio LYCORIAS

安保 有美/Violin
https://aboyumi-official.com/
加藤 夕貴/Cello
https://www.instagram.com/yuuki_cello
岩田ゆいこ/Violin
https://www.instagram.com/yuikoiwata
※よろしければ、こちらも※ 今回のコンサートは入替なしの二部構成、覚王山カフェJi.Coo.(名古屋市千種区)で定期的に開催される「音楽とのひととき」シリーズ。
Ji.Coo.のテーブルは、開演する頃には満席となった。
1stステージ
乾杯の歌 ヴェルディジュトゥヴ サティ
子犬のワルツ ショパン
シェエラザード リムスキー・コルサコフ
川の流れのように 美空ひばり
2ndステージ
愛の挨拶 エルガーヴァイオリンとチェロのための弦楽三重奏曲 ハイドン
花のワルツ チャイコフスキー
en.
めぐり逢い アンドレ・ギャニオン
弦楽奏曲(『ヴァイオリンとチェロのための弦楽三重奏曲』)、ピアノ独奏曲(『子犬のワルツ』)、交響組曲(『シェエラザード』)……
オペラ劇中歌(『乾杯の歌』)、バレエ音楽(『花のワルツ』)……
シャンソン(『ジュトゥヴ』)、ヒーリングミュージック(『めぐり逢い』)、J-POP(『川の流れのように』)
なんと、豪華なセットリスト!
それも、すべてジャンルの違う曲を並べるという、多彩さ!
構成も、ワルツを中心とした1stステージ、軽妙な曲から徐々に緩やかな旋律へと変遷する2ndステージと、観客を楽しませようとするトリオ・リコリスの心を垣間見るようだ。
その根底にあるのは、月並みな言葉だが、愛なのだろう。
ちなみに、エドワード・エルガーの『愛の挨拶』は、キャロライン・アリス・ロバーツとの婚約を記念して贈った曲だそうで、最初に『Liebesgruss』というタイトルにしたのもアリスはドイツ語が得意だったからだとか。
イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、アラビアからロシア、はたまた日本、カナダまで……「くるみ割り人形」ではないが、まるで世界一周のようだ。
そして、18世紀の古典派から、現代のポピュラー音楽までをも網羅……爆烈美女トリオの操縦するタイムマシンに乗ったかのようだ。
例えば、『ヴァイオリンとチェロのための弦楽三重奏曲』を作曲したハイドンはが活躍したのは、18世紀。
ご存知の通り、フランツ・ヨーゼフ・ハイドン(Franz Joseph Haydn)といえば「交響曲の父」「弦楽四重奏曲の父」と呼ばれる。
古典派を代表する作曲家であるハイドンの活躍した時代、美術では新古典主義が台頭していた。
ルネサンス期を過ぎ、バロック、ロココ美術という派手さが持て囃された時代を経て、宗教画などの道徳的な題材が求められ、正確な描線、緻密な写実主義へと嗜好が変遷していった。
緻密な構成で惹きつけ、今日でも愛される美しさを併せもつ……ハイドンの音楽は、新古典主義を代表する巨匠・ジャック=ルイ=ダヴィッドの絵画を想い起させる。
もちろん、それは演奏者の技量に左右される。
険難な楽譜を正確に演奏する技巧、曲を理解し美しい旋律を再現する表現力。
リコリスの3人は、その両方を兼ね備える。
私たち聴衆は、一曲ごとに時空を超えた幸せな旅をする――。

そんな時空旅行を経験するのに相応しいコンサートが、間近に迫っている。
4月21日(日)、Trio LYCOLIASが開催するのは、ちょっと特別な音楽会だ。
場所は、名古屋市の指定有形文化財、揚輝荘。
大正浪漫あふれるレトロなホールで演奏されるのは映画音楽というから、時間、空間だけでなく記憶も引き連れてのコンサートになりそうだ。
予約は抽選だそうで、4月14日が締め切りというからお急ぎを。
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