2024年2月11日(日 祝)、ブラジルコーヒー(名古屋市中区金山4丁目6−22
金山コスモビル 1階)で開催された
ThreeMan-LIVE。
百景借景、Radical Humanismと続いたステージのオーラスを飾ったのは、約1年ぶりの来名となった富山優子トリオ。
上田哲也(bass)
よしじまともひと(dr.)
揺り舟
Walkin', Walkin' Dream
レアリテ
羊は列車から降りて
War & Water
バタフライ・エフェクツ
よろこびの種
僕らの時代
トリオだけでなく富山優子ソロのアルバムからも満遍なく8曲を披露し、鳴り止まない拍手に
ハイデリッヒ
光のトレモロ
と、アンコール2曲で応えた。
時に揺蕩い、時に激流に飲まれる、まるで水のような富山優子のピアノと歌。
気温の高低を感じさせつつ、浮遊感を帯びた、風を思わせるよしじまともひとのドラム。
音の洪水を受け止めたと思えば、緩急自在で弾け返す、上田哲也の大地のベース。
富山優子トリオのサウンドは、自然に抱かれるような癒やし効果に溢れている。
だが、時おり胸の奥を焦がす激情が顔を覗かせる。
それは、とりも直さず、火の要素……3人の演奏が起こす、化学反応なのだろう。
3人がつくり出す音を聴くと、やはり絵画が思い起こさせられる。
マルク・シャガールが描くような、蒼い幻想風景めいたイメージも湧くが、ちょっと違う気もする。
富山優子トリオが紡ぐサウンドは、幻想的ではあるが、醒めない夢のようなファンタジーに終止してはいない。
もっとこう……直情的なようでいて、論理的な。
文学的でありつつ、数学的な。
そう……線描と点描、そして色彩を自在に操り、謎の絵を多く残すパウル・クレー(Paul Klee)のような。
富山優子トリオの『Walkin', Walkin' Dream』を聴くと、クレーの「子どものいたずら」が思い浮かぶ。
『羊は列車から降りて』は、「レールの上のパレード」が。
『光のトレモロ』なら、「庭の幻影」が。
そもそも富山優子トリオのLIVEを観ると、クレーの「三つの混乱」が思い浮かぶ。
北アフリカの風景に魅せられ色彩理論を身に着け、音楽一家で育ったことで独自の「ポリフォニー絵画」を生み出した、クレーの描き出すイメージの渦が。
富山優子トリオの演奏から、パウル・クレーの絵が「聴こえる」――。
Radical Humanism
金山コスモビル 1階)で開催された
ThreeMan-LIVE。
百景借景、Radical Humanismと続いたステージのオーラスを飾ったのは、約1年ぶりの来名となった富山優子トリオ。
富山優子トリオ
富山優子(pf.)上田哲也(bass)
よしじまともひと(dr.)
揺り舟
Walkin', Walkin' Dream
レアリテ
羊は列車から降りて
War & Water
バタフライ・エフェクツ
よろこびの種
僕らの時代
トリオだけでなく富山優子ソロのアルバムからも満遍なく8曲を披露し、鳴り止まない拍手に
ハイデリッヒ
光のトレモロ
と、アンコール2曲で応えた。
時に揺蕩い、時に激流に飲まれる、まるで水のような富山優子のピアノと歌。
気温の高低を感じさせつつ、浮遊感を帯びた、風を思わせるよしじまともひとのドラム。
音の洪水を受け止めたと思えば、緩急自在で弾け返す、上田哲也の大地のベース。
富山優子トリオのサウンドは、自然に抱かれるような癒やし効果に溢れている。
だが、時おり胸の奥を焦がす激情が顔を覗かせる。
それは、とりも直さず、火の要素……3人の演奏が起こす、化学反応なのだろう。
3人がつくり出す音を聴くと、やはり絵画が思い起こさせられる。
マルク・シャガールが描くような、蒼い幻想風景めいたイメージも湧くが、ちょっと違う気もする。
富山優子トリオが紡ぐサウンドは、幻想的ではあるが、醒めない夢のようなファンタジーに終止してはいない。
もっとこう……直情的なようでいて、論理的な。
文学的でありつつ、数学的な。
そう……線描と点描、そして色彩を自在に操り、謎の絵を多く残すパウル・クレー(Paul Klee)のような。
富山優子トリオの『Walkin', Walkin' Dream』を聴くと、クレーの「子どものいたずら」が思い浮かぶ。
『羊は列車から降りて』は、「レールの上のパレード」が。
『光のトレモロ』なら、「庭の幻影」が。
そもそも富山優子トリオのLIVEを観ると、クレーの「三つの混乱」が思い浮かぶ。
北アフリカの風景に魅せられ色彩理論を身に着け、音楽一家で育ったことで独自の「ポリフォニー絵画」を生み出した、クレーの描き出すイメージの渦が。
富山優子トリオの演奏から、パウル・クレーの絵が「聴こえる」――。
ブラジルコーヒーThreeMan-LIVE
百景借景Radical Humanism
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