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BiSH、クリープハイプ、藤井風らのMVやドキュメンタリーを手がけた映像作家・エリザベス宮地が、次なる「被写体」として求めたのは、俳優・東出昌大

だが、東出昌大の生活を追うことは、そんじょそこらの俳優のそれとは大きく様相が異なる。
都会を離れた東出昌大は、銃を手に狩猟で鹿やイノシシを獲り、食し、地元の人々に溶け込み山で暮らしている。

なぜ俳優である東出が狩猟をしているのか?
その問いに、答えを見出すことはできるのか?

エリザベス宮地監督のカメラは東出昌大の心の機微を写しだし、やがて微妙な変化をも写しとる――。

2024年2月16日(金)よりドキュメンタリー映画『WILL』の公開が始まったセンチュリーシネマ(名古屋市中区栄3-29-1 名古屋パルコ東館8F)。
2月18日(日)に開催されたエリザベス宮地監督、東出昌大による公開記念舞台挨拶を取材した。



人間は、ヒトは、いつから自然と袂を分かちたのであろう。
思うに、「死」が日常ではなくなった時ではないか。

ならば、私たちの営む文明社会に生まれて尚「自然」を畏怖し、「死」と直面せんとする者たちは、如何なる壮絶な「生」を送ってきたのだろう。

エリザベス宮地監督が、そして私たちが「東出昌大」に惹かれて已まないのは、
自らが持ち得ない圧倒的な「生」を実現している存在だからなのかもしれない。

私たちがスクリーンを通して観るものは、「俳優・東出昌大」ではなく、
「人間・東出昌大」……否、「いきもの・東出昌大」なのかもしれない――。

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映画『WILL』公式サイト

https://will-film.com/