2024年2月11日(日)ブラジルコーヒー(名古屋市中区金山4丁目6−22 金山コスモビル1階)で開催された、ThereeMan-LIVE。
百景借景に続いてステージを踏んだのは、ご存知Radical Humanism(ラディカル・ヒューマニズム)。
Radical Humanism
伊藤誠人(key.)
山元ボラン卓(bass)
春日井直人(dr.)

百景借景のLIVEレポから引き継いでの論評となり恐縮だが、音楽を聴いて、絵画をイメージすることがある。
インストゥルメンタル曲も多い百景借景のアコースティックサウンドは、カンディンスキーの抽象絵画を思い起こさせられた。
インストバンドであるRADICALの音楽もまた抽象画のイメージだが、エレクトリカルなサウンド指向のせいか、モンドリアンのモダンな絵を想像する。
「抽象絵画の完成者」とまで言われるピエト・モンドリアンが描く、単色で塗られた四角形や直線で構成された油彩画は、100年以上の時を越えて現代でも新しさを感じさせる。
「ロンドン」や「ニューヨーク」というタイトルが付けられた作品から、ネオンやビル群、雑踏を行き交う車といった具体的なイメージが「視えて」くる。
単純な図形の単色の組み合わせが、具象絵画に優るとも劣らぬほどの強烈なインスピレーションを与えてくれる。
モンドリアンの絵と、RADICALの音楽、似ていると思わないか?
ThreeMan-LIVEでのRADICAL HUMANISMのセットリストは、以下の通り。
Set Setlist:
Phenomenon
Escape
Split
Cat the walk
uzu
7th adapt
Age of Discovery
Stupid tip
「Cat the walk」、「Age of Discovery」……
タイトルだけでもカッコいいが、Radical HumanismのLIVEは、モンドリアンの「ブロードウェイ・ブギウギ」に負けないほどの、想像を絶する「鑑賞体験」をもたらす。
言葉を連ねるのも野暮なので、是非LIVE動画を視聴してほしい。
カンディンスキーにしても、モンドリアンにしても、自身の一連の作品を「コンポジション」と呼んだ。
“composition”とは「構成」という意味だが、音楽でコンポジションというと「作曲」のことを指す――。
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