岸本景子監督の『家族の肖像』は、大阪発の映画だ。
大阪市・西淀川区では、『家族の肖像』に関わる地元・映画サポートチーム【西淀川映画プロジェクト】が発足。
『家族の肖像』は、2022年【みてアート(御幣島芸術祭)】で区民ホールを満員にし、大阪・十三のシアターセブンで2週間上映を敢行した。
こんな経緯を紐解くと、『家族の肖像』は西淀川のご当地映画、PR映画かと思われるかもしれない。

『家族の肖像』ストーリー
手島隆(保坂直希)は、突然の死亡宣告を受け、父が孤独死したアパートで遺品整理を始める。
20年前に失踪して以来会うこともなかった父に捨てられたという思いを強く抱く隆は、交際中の麻美(篠崎雅美)との関係に悩んでいる。
アパートの片付けもやる気が起きず途方に暮れる中、父への訪問者に出くわす。
訪ねてきたのは、沖野雄也(GON)。父が働いていた工場の同僚だという――。

どうだろう……
あらすじを一読して、西淀川をPRするような作品だと思われただろうか?
『家族の肖像』は、西淀川に限らず、どこにでも起こりうる、普遍的な物語。
そして、誰しも避けられない死という運命に真摯に寄り添った人間ドラマである。

主人公・隆を演じたのは、俳優だけでなくプロデューサーとしても活動する映画人・保坂直希。
『信虎』(2021/金子修介監督)古田織部役、『ミは未来のミ』(2020/磯部鉄平監督)など数々の映画出演をこなし、堤健介初監督・岸本景子プロデュース作品『chair』では主演を務める。
本作では、時に心を鎖し、時に感情をぶつける難役を、見事こなした。

物語のキーマン・沖野雄也役には、『ぽんぽん』『アーリーサマー』(中村祐太郎監督)、『コーンフレーク』(磯部鉄平監督)等でお馴染みの、GON。
感情的だが傷付きやすい抜き身のナイフのような役どころが印象的なGONだが、本作では打って変わった優しい表情で魅せる。
アウトサイダーなのに家族を繋ぐというトリッキーな役を、GONは時にユーモアを交えながら飄々と表現する。

また、ヒロインである篠崎雅美にも目を奪われる。
敢えて感情を抑制したような静かな熱演が、本編では描かれない主人公との関係性を思い起こさせる。
脇を確りと固める倉増哲州、木元としひろ、竹田朋子ら、主に舞台で活躍する俳優陣の好演も光る。
山本陽梛汰、脇坂博史といった、地元・西淀川で見出された新たな才能にも注目してほしい。
『家族の肖像』を監督した岸本景子は、大阪府出身で、地域に根ざした映画を制作している。
パラリーガルだった経験を生かした初監督映画『HEAVEN』(2012年)も岡山県総社市が舞台で、【岡山映画祭2012】の正式招待作品となった。
映画制作のチームや、子ども映画ワークショップ等、映画を未来に繋げる活動に熱心な映画人だ。
脚本は、『夜のスカート』(2022/小谷忠典監督)、『生きない』(2023/蓮田キト監督)の、堤健介。
第24回TAMA NEW WAVE「ある視点」部門に選出された初監督作品『chair』(主演:保坂直希)は、プロデューサーを岸本景子が務めている。
東京上映を好評のうちに成功させた『家族の肖像』は、2024年2月10日(土)〜12日(月・祝)待望の名古屋公開が開催される。
上映館は、お馴染みシアターカフェ(名古屋市東区白壁4-9)だ。
岸本景子監督、保坂直希、GON、篠崎雅美が揃い踏みする舞台挨拶が予定されているので、公式サイトをチェックしてほしい。

大阪市・西淀川区では、『家族の肖像』に関わる地元・映画サポートチーム【西淀川映画プロジェクト】が発足。
『家族の肖像』は、2022年【みてアート(御幣島芸術祭)】で区民ホールを満員にし、大阪・十三のシアターセブンで2週間上映を敢行した。
こんな経緯を紐解くと、『家族の肖像』は西淀川のご当地映画、PR映画かと思われるかもしれない。

『家族の肖像』ストーリー
手島隆(保坂直希)は、突然の死亡宣告を受け、父が孤独死したアパートで遺品整理を始める。
20年前に失踪して以来会うこともなかった父に捨てられたという思いを強く抱く隆は、交際中の麻美(篠崎雅美)との関係に悩んでいる。
アパートの片付けもやる気が起きず途方に暮れる中、父への訪問者に出くわす。
訪ねてきたのは、沖野雄也(GON)。父が働いていた工場の同僚だという――。

どうだろう……
あらすじを一読して、西淀川をPRするような作品だと思われただろうか?
『家族の肖像』は、西淀川に限らず、どこにでも起こりうる、普遍的な物語。
そして、誰しも避けられない死という運命に真摯に寄り添った人間ドラマである。

主人公・隆を演じたのは、俳優だけでなくプロデューサーとしても活動する映画人・保坂直希。
『信虎』(2021/金子修介監督)古田織部役、『ミは未来のミ』(2020/磯部鉄平監督)など数々の映画出演をこなし、堤健介初監督・岸本景子プロデュース作品『chair』では主演を務める。
本作では、時に心を鎖し、時に感情をぶつける難役を、見事こなした。

物語のキーマン・沖野雄也役には、『ぽんぽん』『アーリーサマー』(中村祐太郎監督)、『コーンフレーク』(磯部鉄平監督)等でお馴染みの、GON。
感情的だが傷付きやすい抜き身のナイフのような役どころが印象的なGONだが、本作では打って変わった優しい表情で魅せる。
アウトサイダーなのに家族を繋ぐというトリッキーな役を、GONは時にユーモアを交えながら飄々と表現する。

また、ヒロインである篠崎雅美にも目を奪われる。
敢えて感情を抑制したような静かな熱演が、本編では描かれない主人公との関係性を思い起こさせる。
脇を確りと固める倉増哲州、木元としひろ、竹田朋子ら、主に舞台で活躍する俳優陣の好演も光る。
山本陽梛汰、脇坂博史といった、地元・西淀川で見出された新たな才能にも注目してほしい。
『家族の肖像』を監督した岸本景子は、大阪府出身で、地域に根ざした映画を制作している。
パラリーガルだった経験を生かした初監督映画『HEAVEN』(2012年)も岡山県総社市が舞台で、【岡山映画祭2012】の正式招待作品となった。
映画制作のチームや、子ども映画ワークショップ等、映画を未来に繋げる活動に熱心な映画人だ。
脚本は、『夜のスカート』(2022/小谷忠典監督)、『生きない』(2023/蓮田キト監督)の、堤健介。
第24回TAMA NEW WAVE「ある視点」部門に選出された初監督作品『chair』(主演:保坂直希)は、プロデューサーを岸本景子が務めている。
東京上映を好評のうちに成功させた『家族の肖像』は、2024年2月10日(土)〜12日(月・祝)待望の名古屋公開が開催される。
上映館は、お馴染みシアターカフェ(名古屋市東区白壁4-9)だ。
岸本景子監督、保坂直希、GON、篠崎雅美が揃い踏みする舞台挨拶が予定されているので、公式サイトをチェックしてほしい。

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