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『ハッピーフライト』(監督:矢口史靖)『あぜ道のダンディ』(監督:石井裕也)監督)『密使と番人』(監督:三宅唱)『超能力研究部の3人』(監督:山下敦弘)『東京の恋人』(監督:下社敦郎)……
俳優として活躍する森岡龍は、映画監督としてもまた名を馳せている。
監督作『ニュータウンの青春』は大学の卒業制作だそうで、国内外の映画祭で絶賛を浴び2012年に一般公開も果たした。

あれから10年あまり、待ちに待った「森岡龍監督」が、映画館に還ってきた。

それも、『北風だったり、太陽だったり』『プレイヤーズ・トーク』という2本の新作を引っ提げて。

『北風だったり、太陽だったり』ストーリー

金井風太(飯田芳)、奥貫陽太(足立理)による漫才コンビ「北風と太陽」は、徐々に人気を上げていた。
マネージャー・葉山旅人(橋本一郎)によるテレビ出演の報告に喜ぶ二人はまさに順風満帆で、ネタ打ちにも力が入る。
そんな矢先、金井が暴力事件を起こし実刑、コンビは解散となった。
その後も芸能事務所でマネージャーを務める葉山は、結婚の報告をするため、服役中の金井に面会する手続きを取る。
冬の早朝、待ち合わせ場所の公園に車を乗り付けると、解散から疎遠になっていた奥貫が待っていた――。

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自身の結婚を機に書き上げた森岡龍監督のオリジナル脚本で、しかも16mmフィルムでの撮影。

まさにその姿は『ニュータウンの青春』で8mmカメラを回す島村和秀そのもの、スタッフ・キャスト陣が再集結したのも頷ける。

森岡龍監督は、人生の節目に傑作を撮る映画人なのかもしれない。

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人生の節目に撮られた映画といえば、同時上映の『プレイヤーズ・トーク』も当てはまる。

半田健との共同監督で撮られた『プレイヤーズ・トーク』は、「BULLSHIT JOB」「Compliance」「Private Lesson」「ART FOR THE FUTURE」の四篇から成る短編オムニバス映画。

映画のみならずエンターテイメント業界が未曾有の危機に瀕した新型コロナのパンデミック期に生まれた物語は、セクハラ、コンプラ研修、PCR検査、出来レース……業界を震撼させるヤバいネタをふんだんに散りばめた風刺密室劇。

クリスマスの会員制バーで、前野朋哉、足立理、西野入流佳、美馬アンナ、中上サツキ、松木エレナ、フジエタクマ、そして芋生悠、豊原功補という豪華キャスト陣が大集結、エッジの利いた会話劇を繰り広げる。

監督・森岡龍の心意気と、俳優・森岡龍の魂の絶叫を、是非とも味わってほしい。

2023年8月5日(土)シネマスコーレ(名古屋市中村区椿町8-12 アートビル1F)には初日舞台挨拶に森岡龍監督が駆けつけた。

坪井篤史支配人との熱いクロストークを動画で紹介する。



そもそも「北風と太陽」というイソップ寓話は、旅人を観客として繰り広げられた、自然界の「大喜利合戦」のようなものだ。
『北風だったり、太陽だったり』は、楽しませてもらった旅人が、北風と太陽に感謝する物語にも思える。

私たちがエンターテイメントへの感謝を忘れない限り、ミニシアターは終わらない――。

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映画『北風だったり、太陽だったり』公式サイト

https://kitakazedattari.com/