6月10日(土)、喫茶 星時(岐阜県岐阜市神田町3丁目3 加藤石原ビル2F)にて、Café Mirageプレゼンツ【MIRAGE THEATRE Vol.8】が開催された。
新型コロナウイルス(COVID-19)が5類感染症に移行されてから初開催となったミラージュシアターは、満席に膨れ上がっていた。
だが、観客が星時の椅子席を埋め尽くした理由は、コロナ禍の緩和だけではなかった。
今回【MIRAGE THEATRE Vol.8】の惹句は、「ここから伝えるGIFUホームグラウンド」。
ゲストに迎えたのは、岐阜県出身・岐阜市在住の、映画監督・Photographerの柴田晃宏さん。
上映された5作品は、すべて岐阜に関わる短編映画であった。
『誰も言わない』
(監督:霞翔太 撮影:柴田晃宏/2019年/15分)
『岐阜ゴジラ』
(監督:柴田晃宏 共同監督:福井通生/2019年/3分40秒)
『HOPE』
(監督:霞翔太・柴田晃宏/2019年/5分29秒)
『DRESS』
(監督:柴田晃宏/2019年/2分11秒)
『火樹銀花』
(監督:柴田晃宏/2019年/4分56秒)
お馴染みの映画情報サイト【Café Mirage】主宰・涼夏さんMCで行われたアフタートークは、「ガチガチに緊張している」という柴田晃宏監督の言葉とは裏腹に、大盛り上がりの丁々発止が繰り広げられた。
また、『DRESS』でモデルを務めた村外鮎美さん、『火樹銀花』主演『岐阜ゴジラ』出演のくのまいさんが来場しており、満員の観客から大きな拍手が送られた。
岐阜県を縦断する清流・長良川の名物といえば、鵜飼い。
そして、鵜飼いにより献上されるのは、アユ。
アユは、川の下流部で孵化し、稚魚時代を海水域の沿岸部で過ごす。
成長するにつれ河川を遡上し出すアユは、餌もプランクトンから水生昆虫へと変遷し、川の上流に達し成魚となる頃にはコケなど植物食を好むようになる。
徐々に川を下り始めた落ちアユは、下流域の緩やかな瀬に産卵し、一生を終える。
次々と場所を移し、時々で嗜好を変える。
そして、人々を魅了する。
アユは、何だか映画に似ている。
巨大なアユが、突如として岐阜の地に現れたら、どんなことが起きるのだろう?
壮大な映画が、忽然と岐阜の地で誕生したら、どんなことになるのだろう?
『アユラ』、そして『○○ラ』……
2023年、岐阜には楽しい秋が訪れそうだ――。
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