先週の短編映画『夜のスカート』(同時上映『RIVER』)に引き続き、シネマスコーレ(名古屋市中村区椿町8-12 アートビル1F)では魅力ある短編作品が上映中だ。

※よろしければ、こちらもどうぞ※

5月27日(土)より公開が始まったのは、『ナナメのろうか』
44分の作品である。

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メガホンを取ったのは、初の劇場公開作『ある惑星の散文』の記憶も新しい俊英・深田隆之監督

今回の『ナナメのろうか』上映においては、深田隆之監督の過去作
『one morning』(2013/7min/カラー)one_morning_still
『わたし/あいだ/わたし』(2021/8min/カラー、モノクロ)still1_main
の2作品が同時上映されるとあって、シネマスコーレはさながらプチ【深田隆之映画祭】といった趣きである。


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『ナナメのろうか』ストーリー

祖母が長年暮らした一軒家が近々改築されることになり、荷物の整理にやってきた聡美(笠島 智)郁美(吉見茉莉奈)の姉妹。
小物を梱包しダンボール詰めし、果物をお茶うけに一服し、懐かしい玩具を見つけ童心に返り……まるで疎遠になっていた二人の距離を埋めるための作業のようだ。
だが、郁美のお腹の子について口論となり、姉妹は祖母の家の中ですれ違ってしまう。
今しがみつくべき仕事に戻るでもなく、無事に送るだけで精一杯の生活に返るでもなく、ふたりは嵐の中お互いを呼び合うのだが――。

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5月28日(日)に開催された舞台挨拶を取材した。
登壇したのは、深田隆之監督と、主演で愛知県出身の吉見茉莉奈さん。

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深田監督は『ある惑星の散文』、吉見さんは『センターライン』(監督:下向拓生)以来のシネマスコーレとあって、坪井篤史 支配人の質問も突っ込み気味。
『ナナメのろうか』鑑賞ガイドにうってつけな舞台挨拶となったので、動画で紹介する。


家とは、住む者を育て、住む者に育てられる。
そうして育った家は、いつしか建てた者の思惑を外れて変様する。

何かを思い出さないか?

そう。家は、映画に似ている。

観客によって作り手の思惑を外れて昇華していくのをみたくて、深田隆之監督は『わたし/あいだ/わたし』を、そして『ナナメのろうか』を撮ったのではあるまいか。

そして、これからも――。

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映画『ナナメのろうか』公式サイト

https://www.itchan-and-satchan.com/


シネマスコーレ公式サイト

http://www.cinemaskhole.co.jp/cinema/html/home.htm