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2023年4月29日(土・祝)、MARKS CAFE(マークスカフェ/名古屋市熱田区西野町1丁目75)で、ポップ・クラシック・トリオFlying Doctor(フライングドクター)のコンサートが開催された。


MARKS CAFEといえば、先日の岩田ゆいこが開催したバイオリンソロコンサートが記憶に新しいが、Flying Doctorも昨年末にクリスマスコンサートを開いている。


今回のコンサートは【春の音楽会】ということで、昼の部【Sweet Dolce Time】、夜の部【Cherry Blossom Night】の二部制。

当レポートは夜の部を紹介する。


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Flying Doctor(フライングドクター)

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宇野伊世(unoiyo)

担当:ソプラノ鍵盤ハーモニカ・アンデス・カホン・ピアノ・トイピアノ・アコーディオン・パーカッションなど

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岩田ゆいこ(yuipu)

担当:アルト鍵盤ハーモニカ・ヴァイオリン・ウクレレ・トイピアノ・グロッケン・パーカッションなど

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CHIKKY

担当:バス鍵盤ハーモニカ・ピアノ・トイピアノ・バスクラリネット・アコーディオン・グロッケンなど


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セットリストは、以下の通り。


1st.stage

さくら(森山直太朗)

「春の音楽会」と銘打ちつつも、ドクターのコンサートでPOPSのカバー曲がオープニングとは、実にレア!
特別な夜を予感させる、そんな音楽会の幕開けとなった。

四季より春(Antonio Lucio Vivaldi)

「春の定番曲」その①。
この曲に使う為だけの楽器(水笛)があったりと、定番でありながらスペシャルなドクター流マジックを発揮する。


春の歌(Felix Mendelssohn)

「春の定番曲」その②。
yuipu
「メンデルスゾーンは、歌曲ではないのにあたかも歌っているかのような表現が魅力です」

春よ、来い(松任谷由実)

CHIKKY
「1700年代イタリアでの春、1800年代ドイツでの春ときて、1900年代日本の春に、この曲を選びました」

ハナミズキ(一青窈)

unoiyo

「ユーミンは親がベストアルバムを持っていたから、私も大好きです。

 でも、この曲も“グッとくる曲”パート2です!」


 輝く未来(『塔の上のラプンツェル』より)

この曲が印象的に使われるシーンは、タイに実在する祭りが基になっている。
原曲のタイトル『I See the Light』は実は重要な意味を持つので、是非とも映画を観てほしい。


風笛(連続テレビ小説『あすか』より)

ちなみに、風笛の発音は「かざぶえ」。
タイトル通り原曲はオーボエが印象的な曲だが、(クラリネットは使わず)敢えてバイオリン・ピアノ・アコーディオンの編成にしたのが、ドクターらしさ。

花は咲く(花は咲くプロジェクト)

そうか……この曲が生まれた切っ掛けとなった震災もまた、春の出来事であった……。
1stステージは、様々な余韻を心に残す名曲で締めくくった。


2nd.stage


I Got Rhythm(George Gershwin)

ジャズ・クラシックというジャンルを超えて活躍した、ジョージ・ガーシュウィン。
代表曲『アイ・ガット・リズム』で幕を開けた2ndステージは、まさに“POP-CLASSIC-TRIO”であるドクターに相応しい選曲だ。

千本桜(黒うさP)

そして、コンテンポラリーPOPSへ、しかもサブカルチャーへとシフトチェンジする、3人。
まさしく、ドクター流!

珈琲時間(Flying Doctor)

そうかと思えば、ここでようやくこの日初となるFlyingDoctorオリジナル曲。
何度も言うが、これぞまさしく、ドクター流!!

ハルノヒ(あいみょん)


この曲は、『映画クレヨンしんちゃん 新婚旅行ハリケーン ~失われたひろし~』の主題歌。

タイトル『ハルノヒ』は野原一家が暮らす埼玉県春日部市の「春日」から取られていて、ひろし・みさえ夫妻のプロポーズの場所である北千住駅が歌詞に入っていたりと、『クレしん』愛に溢れた名曲!

センチメンタル・ジャーニー(松本伊代)

そしてまさかの、80'sのアイドルソング!
何度も繰り返して恐縮だが、これぞまさしく……(以下略)

ひとりぼっちの羊飼い(『サウンド・オブ・ミュージック』より)

映画『サウンド・オブ・ミュージック』で、“人形劇”のシーンで効果的に使われた合唱曲。
unoiyo
「誰にも伝わってないと思いますが、私はヨーデルを意識して演奏しました」
そんなことはない、ちゃんと感じました!

Here Comes the Sun(The Beatles)

アジマカズキのレコ発ライブでも演奏された曲。
季節感のある曲を全くと言って良いほど書いていないビートルズの楽曲の中で、唯一季節を感じる曲はこの一曲のみ……しかも、明確に春。
さすがはドクター、“持って”いる!


三原色(YOASOBI)

「三原色」というと、思い浮かぶのは赤・青・黄の“色の三原色”だが、こちらは混ぜ合わせると黒になる。
この曲が表現する「三原色」とは、“光の三原色”……すなわち、R(Red=赤)・G(Green=緑)・B(Blue=青)。
混ざり合うと白になるので、これこそがフライングドクターのアンサンブルに相応しい。

春の声(Johann Strauss II.)

CHIKKY
「今日は皆さんゴールデンウィークの初日に来てくださり、本当にありがとうございます。
 今日を皮切りに良いゴールデンウィークが過ごせるように、この曲をお届けしたいと思います」


愛をこめて花束を(Superfly)

yuipu

「アンコールありがとうございます!」
unoiyo
「感謝の気持ちを込めて、アンコールにはこの曲を選びました」




こうして更けていった春の宴……如何だったろう?


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だが、春だからといって、ゴールデンウィークだからといって、浮かれてばかりはいられない。


5月14日(日)の、Mona Petro(名古屋市中区栄1丁目2-49 テラッセ納屋橋1階)、

5月20日(土)の、ヤマハミュージック名古屋店(名古屋市中区錦1-18-28)、

5月21日(日)の、HITOMIホール(名古屋市中区葵3丁目21番19号)、

6月3日(土)の、宗次ホール(名古屋市中区栄4丁目5-14)……


夏にかけて、フライングドクターは精力的に飛び回る。


イベント、ライブ情報が公式サイトにリストアップされているので、是非ともチェックを――!


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FlyingDoctor 公式サイト


MARKS CAFE 公式サイト