“どんでん返し”をうたう映画は、大変だ。
観客は「そのつもり」で観ることになるのだから、ハードルが上がることは必至となる。
古今東西、どんでん返しで名高い作品は数多あるが、本公開の時点で告知する作品はほとんど無い。
『ここにいる』『お前、本当に梅吉か?』など、短編映画の名作を発表し続ける高山直美監督の初長編作、『俺を早く死刑にしろ!』は、世にも珍しい“どんでん返し”ありきの映画である。
『俺を早く死刑にしろ!』ストーリー
佐久間亘(西村佳祐)は、長年恨みをつのらせていた母(近藤郁)を殺害した。自身の死刑を強く望む佐久間は更に見ず知らずの姉(新川千華)妹(大熊花名実)も殺め、更生の余地なしとして死刑が確定した。
ある日、拘置所で執行を待つ佐久間を教誨師として牧師の沙月(宮田祐奈)が訪れる。
反発していた佐久間だが徐々に心境が変わるにつれ、ベテラン刑務官・渋澤(中野マサアキ)との関係にも変化が生じる。
新人刑務官の赤西(池田朋弘)は、そんな様子を複雑な思いで見ていた――。
4月22日(日)よりロードショー公開が始まったシネマスコーレ(名古屋市中村区椿町8−12 アートビル 1F)では、高山直美監督が初日から舞台挨拶に立った。
今回、4月23日(日)に開催された舞台挨拶を取材した。
“どんでん返し”をはっきり明かして、なおかつ観客を満足させる。
そんな力を持つ映画は、本当に貴重な存在だ。
劇場鑑賞できる最後のチャンスかもしれないので、是非ともシネマスコーレへ。
ありがとうございます。
4月24日(月) 10:00〜(監督舞台挨拶あり)
4月25日(火)〜28日(金) 10:20〜
世紀の“どんでん返し”が幕を開ける――。
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