TBSドキュメンタリー映画祭2023

ヒューマントラストシネマ渋谷で
3月17日(金)から始まった、【TBSドキュメンタリー映画祭2023】が評判を呼んでいる。
30日(木)まで日替わりでTBSで制作された最新のドキュメンタリー映画が観られるとあって、映画ファンに限らず多くの観客が渋谷に足を運んでいる。

【TBSドキュメンタリー映画祭】は、3月24日(金)~4月6日(木)のスケジュールでシネ・リーブル梅田(大阪会場)伏見ミリオン座(名古屋会場)
4月15日(土)~4月21日(金)にはシアターキノ(札幌会場)で開催される。

各開催会場での上映スケジュールは公式サイト等の参照をお薦めするが、
共通して上映されるのは、以下の作品。

『アフガン・ドラッグトレイル』
監督:須賀川 拓 / 69分

『それでも中国で闘う理由 ~人権派弁護士家族の7年~』
監督:延廣 耕次郎・松井 智史 / 78分

『オートレーサー森且行 約束のオーバルへ』
監督:穂坂 友紀 / 80分

『カリスマ ~国葬・拳銃・宗教~』
監督:佐井 大紀 / 65分

『東京SWAN 1946 ~戦後の奇跡『白鳥の湖』全幕日本初演~』
監督:宮武 由衣 / 81分

『War Bride 91歳の戦争花嫁』
監督:川嶋 龍太郎 / 79分 

『ダリエン・ルート “死のジャングル”に向かう子どもたち』
監督:萩原 豊 / 71分 

『魂の殺人 ~家庭内・父からの性虐待~』
監督:加古 紗都子 / 79分 / 年齢制限:PG12 

『サステナ・ファーム トキと1%』
監督:川上 敬二郎 / 69分 

『KUNI 語り継がれるマスク伝説 ~謎の日本人ギタリストの半生~』
監督:佐藤 功一 / 73分 

『通信簿の少女を探して ~小さな引き揚げ者 戦後77年あなたは今~』
監督:匂坂 緑里 / 84分 

以上の作品に加え、各会場でしか上映されない限定作品もあって、こちらも要注目だ。

名古屋会場での限定作品は、

『やったぜ!じいちゃん』
監督:仲尾 義晴 / 70分
©CBC

やったぜ!じいちゃん

CBCのお膝元・愛知県の一宮市に住む舟橋一男さんの日常をつぶさに追ったドキュメンタリー作品だ。

一男さんは、生まれつき脳性麻痺で身体が不自由な75歳。
日常生活に妻・瑞枝さん、介護ヘルパーのサポートは欠かせないが、今も現役で印刷工を続ける元気なおじいちゃんだ。
2人の娘さんに恵まれ、孫も1人いる。
瑞枝さんによると、一男さんの人生を語る上で、母・雪子さんの存在が何より大きかったという。
そして、実は一男さん、今から50年前にもCBCのカメラが撮っていたというのだ――。

舟橋さんご夫妻が会話を交わす場面が繰り返し出てくるので、是非ともご注目、ご傾聴を。
そして、2016年に起こった痛ましい事件に意見する一男さんの魂の叫びを、心に刻んでほしい。

『やったぜ!じいちゃん』は、伏見ミリオン座で 3月24日(金)26日(日)4月1日(土)6日(木)と計4日間上映。


3月24日(金)、【TBSドキュメンタリー映画祭2023】名古屋会場では『やったぜ!じいちゃん』がオープニング作品を飾った。
上映後、仲尾義晴監督と、出演者である舟橋一男さん・瑞枝さんが舞台挨拶を行った。
0324「やったぜ!じいちゃん」オフィシャル

瑞枝さんは
「言葉が見つからないですけど、こんな大きな画面に自分たちが映るというのが本当に不思議」
と話すと、仲尾監督は
「ビールを飲んでいる一男さんがずっと瑞枝さんの方を見ていたのを見た時、仲が良いなと強く感じましたし、一男さんが惚れているのかな?と思いました」
と語った。
一男さんが壇上で“やったぜ!”ポーズを決めると、観客席からは大きな拍手が飛んだ。

『やったぜ!じいちゃん』は、あと3回3月26日(日)4月1日(土)6日(木)されるので、他作品同様ぜひお観逃しなきよう。

【TBSドキュメンタリー映画祭2023】公式サイト