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シネマスコーレ(名古屋市中村区椿町8-12 アートビル1F)で公開中の『REVOLUTION+1』(74分)が、大変な評判を呼んでいる。

それもそのはず、83歳の足立正生監督6年振りとなる新作『REVOLUTION+1』は、安倍晋三元首相の暗殺犯・山上徹也容疑者を描いたヒューマンドラマ。
2022年8月末にクランクイン、3日でシナリオを上げ、8日間で撮影、怒涛のポストプロダクションを敢行し、1ヶ月後にはダイジェスト版(50分)を緊急上映した。
公開日は、2022年9月27日……そう、安倍元首相国葬の日。

2022年12月24日(土)から公開されているのは、74分となった『REVOLUTION+1』の完全版。
シネマスコーレでは、1日1度の上映回を急遽2回に増映するという人気作となっている。

『REVOLUTION+1』ストーリー

川上哲也は、暗い独房で半生を述懐する。
比較的裕福だった家庭は、父の自殺で暗転。兄は病による開頭手術の影響で片目を失明し、母は宗教に救いを求めて統一教会に入信する。
財産も父の保険金までも献金し尽くした川上家は、貧困のどん底へと転落。妹は反抗的になり、哲也も大学進学を諦める他なかった。
兄は母を奪還しようと統一教会の施設に押し掛けるが、阻止された挙げ句に囚われの身となる。絶望の中、ひとり兄は首を縊った。
哲也は、家族を崩壊させ、人生の全てを奪いとった、統一教会への復讐を誓う――。

2023年1月1日(日)、シネマスコーレでは『REVOLUTION+1』の企画・脚本を務めた井上淳一さんの舞台挨拶が行われた。
上映後のスクリーン前、2階のスコーレインディースペースと、二部構成にて開催されたトークショーを動画で紹介する。



『REVOLUTION+1』のトピックだけに留まらず、公開準備中の新作映画2本について、そして新旧名作映画の作品解説と、実に多岐にわたった重厚で軽妙な聞き応えあるトークに、椅子を埋め尽くした観客は惜しみない拍手を送った。

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映画の衰退は、イコール観客の想像力の衰退である。
それ則ち、文化の衰退に直結し、社会の衰退を意味する。

映画が闘っている以上に、私たちは自問自答し続けなくてはいけない。

沈黙は、服従なり――。

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シネマスコーレ公式サイト

http://www.cinemaskhole.co.jp/cinema/html/