『彼女のいない部屋』マチュー・アマルリック監督舞台挨拶@伏見ミリオン座(2022.9.19)／“Serre Moi Fort”Mathieu Amalric Ｑ＆Ｒ : ゴチソー尾張

映画『彼女のいない部屋』(Serre Moi Fort）は、『ミュンヘン』(05)『007 慰めの報酬』(08)『グランド・ブダペスト・ホテル』(14)などフランスの名優マチュー・アマルリックが監督を務めた、ヒューマンドラマ・ミステリー。

全国順次ロードショー公開真っ最中で、Bunkamuraル・シネマや伏見ミリオン座では8月からロングラン公開が続いている。

ご想像の通り好評を得ている本作だが、SNSなどでの感想は驚くほど少ない。
それもそのはず、『彼女のいない部屋』は絶対にネタバレしてはならないタイプの映画なのだ。

SNSでの静かな動向は、観た者の映画愛ゆえのことなのだ。

『彼女のいない部屋』ストーリー

早朝、クラリス(ヴィッキー・クリープス)は家を出る。
寝ている夫のマルク(アリエ・ワルトアルテ)、子どもたちを起こさないよう気遣いながら、車に乗り込む。
馴染みのガソリンスタンドで給油と点検を済ませたクラリスは、海にでも行こうかと、再び車を走らせた――。

9月19日(月祝)、伏見ミリオン座(名古屋市中区錦２丁目１５−５)で、舞台挨拶が開催された。
この日は台風14号が勢力を落とさぬまま徐々に接近し、交通機関も続々と運行中止が決まるという生憎の状況だったが、大勢の観客でミリオン1のスクリーンは満席となった。

その声に応えるように、ゲストはオンラインでの舞台挨拶を好とせず、極端な間引き運転でチケット確保が困難な新幹線で名古屋に来てくれた。

登壇者したのは、なんとマチュー・アマルリック監督。Mathieu Amalric

通訳は、俳優でアンスティチュ・フランセ日本のプログラム主任を務める、坂本安美さん。

司会進行は、お馴染み映画パーソナリティの、松岡ひとみさんだ。

マチュー・アマルリック監督は、時間いっぱいまで観客席からの質問に答え、他では決して聞けない貴重な話を存分に聞くことが出来た。

『彼女のいない部屋』を観了した方には本当に素晴らしい鑑賞の一助となるので、是非とも視聴してほしい。

致命的なネタバレ部分は中止でカットしたので、『彼女のいない部屋』をこれから観るという方も、安心してご覧いただきたい。