トリエンナーレ改め、国際芸術祭【あいち2022】。
一宮市会場、常滑市会場、有松会場、そしてメイン会場である愛知芸術文化センター(名古屋市東区東桜1丁目13−2)へと移ってきた当レポートも、今回で一旦の区切りとなる。
芸文の地下2階、そして8階は、テーマ『STILL ALIVE』を深化、実践、発展するような作品が一堂に会している。
今回は、オアシス21(名古屋市東区東桜1丁目11−1)から芸文のB2階に入り、その後8階へ移動した。
小野澤 峻
『演ずる造形』
作者は、ジャグラーとしても活動しているという。
規則的な運動を「演ずる」複数の球が打つかり合う様は、ジャグリング的には失敗なのでは…?
そんなことを考えつつも、造形たちの「演技」に目を奪われているうちに、思索は感覚の狭間へと消失していく――。
縄(愛知県芸チーム initiated by 奈良美智)
マルセル・ブロータース
ディムート・シュトレーベ
ケイト・クーパー
笹本 晃
百瀬 文
『Jokanaan』
一見すると2チャンネルの短編動画に思える作品だが、前世紀に上演されたオペラ「サロメ」のアリアを音声に、俳優が演技を当て、さらにモーションキャプチャーしたCG映像が作られるという、多重構造になっている。
しかも、左右・白黒で隔たれた俳優とCGの女性、さらには音声までもが完全にシンクロしている訳ではなく、鑑賞者は何度も主観のゆらぎを覚える。
12分半のインスタレーション映像作品だが、出来れば最初から最後まで通しで観てほしい。
リリアナ・アングロ・コルテス
モハンマド・サーミ
潘逸舟(ハン・イシュ)
シュエ ウッ モン
(チー チー ターとのコラボレーション)
クラウディア・デル・リオ
『生きる工夫』
アーティストと鑑賞者が対話する、巨大黒板。
小寺 良和
『バクダン』
ミルク倉庫+ココナッツ
『魂の錬成』
10階のアトリウムの窓から見えていたビオトープ、その正体こそがこの巨大インスタレーション。
天気に恵まれれば「立体回廊」を歩くことができるので、是非その魂の一端に触れてほしい。
荒川 修作+マドリン・ギンズ
『問われているプロセス/天命反転の橋』
メラニー・ダパラニー
バイロン・キム
アブドゥライ・コナテ
岸本 清子
三輪 美津子
ヤコバス・カポーン
渡辺 篤
(アイムヒア プロジェクト)
眞島 竜男
徳重 道朗
『穴あきの風景』
井上 唯
『“ほの国”を知るためのプロジェクト』
Åbäke & LPPL
『Fugu Gakko(河豚学校)』
載せきれなかった写真、そして動画を纏めてみると、今回のレポート動画が最長の尺となった。
すべての会場を観てまわり、感じたことは、やはり対話型美術鑑賞の有効性だ。
対話型鑑賞とは、「観る」→「考える」→「話す」→「聞く」というアクションを積極的に行い作品への理解を深めるという、MoMAで1980年代に開発された謂わばアクティブラーニング。
金土日、祝日に開催されているガイドツアーは、大きな手助けになるはずだ。
そして、大事なことは、4つのアクションを何度も反芻すること。
せっかく長期開催されている3年に一度の芸術祭なのだから、何度も足を運び、鑑賞を深めたい。
製作者と共に鑑賞者も成長してこその現代アートであろうし、それは正しく「Still Alive」であろう。
国際芸術祭【あいち2022】は、10月10日まで開催されている。
愛知芸術文化センター(地下2・8階)
一宮市会場
常滑市会場
有松会場
一宮市会場、常滑市会場、有松会場、そしてメイン会場である愛知芸術文化センター(名古屋市東区東桜1丁目13−2)へと移ってきた当レポートも、今回で一旦の区切りとなる。
芸文の地下2階、そして8階は、テーマ『STILL ALIVE』を深化、実践、発展するような作品が一堂に会している。
今回は、オアシス21(名古屋市東区東桜1丁目11−1)から芸文のB2階に入り、その後8階へ移動した。
B2F
小野澤 峻
『演ずる造形』
作者は、ジャグラーとしても活動しているという。
規則的な運動を「演ずる」複数の球が打つかり合う様は、ジャグリング的には失敗なのでは…?
そんなことを考えつつも、造形たちの「演技」に目を奪われているうちに、思索は感覚の狭間へと消失していく――。
縄(愛知県芸チーム initiated by 奈良美智)
8F
マルセル・ブロータース
ディムート・シュトレーベ
ケイト・クーパー
笹本 晃
百瀬 文
『Jokanaan』
一見すると2チャンネルの短編動画に思える作品だが、前世紀に上演されたオペラ「サロメ」のアリアを音声に、俳優が演技を当て、さらにモーションキャプチャーしたCG映像が作られるという、多重構造になっている。
しかも、左右・白黒で隔たれた俳優とCGの女性、さらには音声までもが完全にシンクロしている訳ではなく、鑑賞者は何度も主観のゆらぎを覚える。
12分半のインスタレーション映像作品だが、出来れば最初から最後まで通しで観てほしい。
リリアナ・アングロ・コルテス
モハンマド・サーミ
潘逸舟(ハン・イシュ)
シュエ ウッ モン
(チー チー ターとのコラボレーション)
クラウディア・デル・リオ
『生きる工夫』
アーティストと鑑賞者が対話する、巨大黒板。
小寺 良和
『バクダン』
ミルク倉庫+ココナッツ
『魂の錬成』
10階のアトリウムの窓から見えていたビオトープ、その正体こそがこの巨大インスタレーション。
天気に恵まれれば「立体回廊」を歩くことができるので、是非その魂の一端に触れてほしい。
荒川 修作+マドリン・ギンズ
『問われているプロセス/天命反転の橋』
メラニー・ダパラニー
バイロン・キム
アブドゥライ・コナテ
岸本 清子
三輪 美津子
ヤコバス・カポーン
渡辺 篤
(アイムヒア プロジェクト)
眞島 竜男
徳重 道朗
『穴あきの風景』
井上 唯
『“ほの国”を知るためのプロジェクト』
Åbäke & LPPL
『Fugu Gakko(河豚学校)』
載せきれなかった写真、そして動画を纏めてみると、今回のレポート動画が最長の尺となった。
すべての会場を観てまわり、感じたことは、やはり対話型美術鑑賞の有効性だ。
対話型鑑賞とは、「観る」→「考える」→「話す」→「聞く」というアクションを積極的に行い作品への理解を深めるという、MoMAで1980年代に開発された謂わばアクティブラーニング。
金土日、祝日に開催されているガイドツアーは、大きな手助けになるはずだ。
そして、大事なことは、4つのアクションを何度も反芻すること。
せっかく長期開催されている3年に一度の芸術祭なのだから、何度も足を運び、鑑賞を深めたい。
製作者と共に鑑賞者も成長してこその現代アートであろうし、それは正しく「Still Alive」であろう。
国際芸術祭【あいち2022】は、10月10日まで開催されている。
【あいち202 2】関連レポート:
愛知芸術文化センター(10階)愛知芸術文化センター(地下2・8階)
一宮市会場
常滑市会場
有松会場
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