【MOOSIC LAB 2019】でミュージシャン賞、男優賞をW受賞した、常間地裕監督『ゆうなぎ』。
一般公開に向けてのクラウドファンディングも大変な盛り上がりをみせた今作が、装いも新たに劇場公開へと漕ぎつけた。
そのタイトルは、『この日々が凪いだら』。
『この日々が凪いだら』ストーリー
故郷の港町を離れ、五輪の建設ラッシュに沸く東京で職に就いた、宮嶋大翔(サトウヒロキ)。大翔は花屋で働く望月双葉(瀬戸かほ)と出会い、一緒に暮らしている。
双葉は将来を見据え親に紹介したいと思っているが、家族に良い思い出がない大翔は結婚に踏み切ることができない。
大翔の同級生・斎藤大吾(山田将)は、地元の高校から進学し、今は東京で広告会社勤めをしている。
かつて思い描いていた理想と、現在の毎日とのギャップに漠然とした不満を抱え続けている。
それぞれの日々は変わらないまま過ぎていくばかりだが、様々な出来事の中、徐々に変化していく――。
常間地裕監督の代名詞たる長廻しは、『この日々が凪いだら』でも健在。
本作は、主要キャラ3人の心象を必要最低限の情報で紡ぎだす豊かな抒情性にも注目してほしい。
そして、小田篤、藤原季節、川瀬陽太、星能豊、五頭岳夫、山之内すず……存在感溢れる競演陣にも心を奪われるはずだ。
名古屋シネマテーク(名古屋市千種区今池)では、5月21日(土)より公開が始まった『この日々が凪いだら』。
初日には物語のキーマンである瀬戸かほ(望月双葉 役)さんが舞台挨拶に登壇した。
5月22日(日)には、『この日々が凪いだら』の前日譚である『なみぎわ』が特別に同時上映となる。
元々『この日々が凪いだら』(『ゆうなぎ』)は、『なみぎわ』の「後日談の一つ」として生まれた物語である。
もちろん『なみぎわ』を未鑑賞でも十二分に楽しめる作品ではあるが、前日譚を知ることで作品世界が豊かになることは間違いない。
そして、『この日々が凪いだら』エンディングテーマである羊文学の「夕凪」MVも、併せて上映される。
世界観を共有する3作品の揃い踏みという訳だ。
5月22日は、瀬戸かほさんだけでなく、常間地裕監督も舞台挨拶に立つので、是非とも劇場へ足を運んでほしい。
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