4/29(金 祝)、後藤庸介監督『N号棟』が公開初日を迎えた。
『N号棟』は、数多のホラー映画とは一線を画す、「考察型サイコ・スリラー」。
主人公・史織を演じた萩原みのりは、1本の作品だとは思えないほど様々な顔を見せ、圧倒的な演技の振り幅で観る者を魅了する。
共演する倉悠貴、山谷花純、そして、筒井真理子、諏訪太朗らの「競演」(狂演?)も見逃さないでほしい。
TVドラマ「世にも奇妙な物語」シリーズで多くの名作を手掛けた後藤庸介監督が、実際に起きたポルターガイスト騒動から着想した本作。
2020年にメガホンを取った『リトル・サブカル・ウォーズ ~ヴィレヴァン!の逆襲~』とはまるで作風が違うものの、色濃く漂うドキュメンタリータッチは、後藤監督の作家性だろう。
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4月29日(金 祝)、ミッドランドスクエアシネマ(名古屋市中村区名駅四丁目7番1号 ミッドランドスクエア商業棟5階)にて開催された初日舞台挨拶を取材した。
登壇したのは、後藤庸介監督、そして愛知県出身の、萩原みのりさんだ。
死ぬ時のことを、自分が消え去る時のことを考えると、眠れなくなることが筆者にもある。
きっと、人間は誰しも多かれ少なかれ死恐怖症(タナトフォビア)を抱えて生きるものなのであろう。
『N号棟』は、そんな私たちに、寄り添う映画なのだ。
優しく、
冷たく、
魅力的に――。
映画『N号棟』
4月29日(金・祝)新宿ピカデリー
ミッドランドスクエアシネマ
ほか全国公開中
萩原みのり 山谷花純 倉悠貴
岡部たかし 諏訪太朗 赤間麻里子
筒井真理子
監督・脚本:後藤庸介
音楽:Akiyoshi Yasuda
主題歌:DUSTCELL「INSIDE」(KAMITSUBAKI RECORD)
製作:「N号棟」製作委員会
制作:株式会社MinyMixCreati部
配給:SDP
2021年/103min/カラー/シネスコ/5.1ch
©「N号棟」製作委員会
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