
新型コロナウイルス(COVID-19)により、エンターテインメント業界は計り知れない大打撃を受けた。
演劇界では、舞台の開催が延期や中止を余儀なくされた。
映画界では、劇場は営業時間短縮、入場者の制限が布かれ、映画作品は公開どころか撮影自体が延期された現場も多かった。
監督、脚本家、俳優、劇場スタッフ、批評家……とにかく、すべての表現者はコロナ禍の被害をあびた。
そんなパンデミックの最中、女優・広山詞葉がプロデューサーとなり、撮影や公演が延期、中止となった俳優たちを誘って、文化庁「文化芸術活動の継続支援事業」に一つのプロジェクトが申請された。
制作期間はわずか2ヵ月あまり、制作費も超ローバジェットという映画製作だが、その意気に大御所が応えた。
監督は、『トリック』『SPEC』『20世紀少年』『天空の蜂』『望み』など、常に名作を世に送り続ける巨匠・堤幸彦監督。
脚本は、『明日の記憶』や『2LDK』など堤監督とのタッグ歴も長い、三浦有為子氏。
こうして生まれた『truth~姦しき弔いの果て~』は、堤幸彦監督にとって記念すべき50作目の監督作品にして、初のインディーズ映画である。
2022年1月に公開が始まった『truth~姦しき弔いの果て~』は、今もロードショーが続いている息の長いインディーズ映画となった。
そんな『truth~姦しき弔いの果て~』が、こちらも記念すべき【ミッドランドスクエアシネマ15周年プロジェクト】の一環として、3月27日(日)ミッドランドスクエアシネマ(名古屋市中村区名駅4丁目7−1 ミッドランドスクエア5階)にて特別上映された。
2ヵ月半ぶりに「まん防」が明けた愛知県の週末、大勢の映画ファンがミッドランドスクエアシネマに駆けつけた。
今回の特別上映会では、『truth~姦しき弔いの果て~』だけでなく、アーツカウンシル助成を受けたダンスアートフィルム『Trinity』も同時上映された。
メガホンを取った堤幸彦監督にとって、こちらは初のダンスアートフィルムである。
お馴染み月イチ企画【松岡ひとみシネマコネクションVOL.14】でもある今回の特別上映は、名古屋出身である堤幸彦監督、両作に出演し『truth』ではプロデューサーを務めた広山詞葉さん、『Trinity』に出演したダンサー・俳優の生島翔さんが登壇した。
上映後に開催された堤幸彦監督、広山詞葉さん、生島翔さんのトークショーを取材したので、動画でレポートする。
MCは、もちろん映画パーソナリティ・松岡ひとみさんだ。
「逆境は人を試す」という。
逆境を生き延びた方々の、これからの展開が心から楽しみだ。

私たちも、今一度心から笑い合いたいと思う。
コロナ禍、そして戦火という逆境を乗り越えて――。

『truth~姦しき弔いの果て~』公式サイト
ミッドランドスクエアシネマ公式サイト
http://www.midland-sq-cinema.jp/top
映画パーソナリティ☆松岡ひとみ
オフィシャルブログ
「シネマとごはん、ときどきニャンコ」
https://ameblo.jp/hm11031206/
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