3月19日(土)20日(日)、愛三文化会館(愛知県大府市明成町1丁目330)もちのきホールにて【おおぶ映画祭2022】が開催された。
【おおぶ映画祭2021】が開催されたのが2021年3月だったから、ちょうど一年ぶりとなる。
真っ当な開催サイクルのはずなのだが、なにやら久しぶり感があった。
きっと、【おおぶ映画祭2020】から【2021】までの間隔が、そう思わせるのだろう。
新型コロナウイルス(COVID-19)の(もう第何波なのかを思い出すのも煩わしいが)蔓延により、2020年の開催が3度も(!)延期になったため、2021年の【おおぶ映画祭】はわずか半年後に開催されたのだった。
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2020年からずっとコロナ禍の影響を受けている、【おおぶ映画祭】。
今回の【おおぶ映画祭2022】も、まん延防止等重点措置の施行中の開催だ。
3年連続コロナウイルスに泣かされている【おおぶ映画祭】だが、それは即ち、コロナ禍に屈することなく3回連続で映画祭を開催していることに他ならない。
自治体の名前を冠したイベントとして、これは大いに誇るべきことである。
今回、【おおぶ映画祭2022】に寄せられた映画は、185作品。
3月19日(土)は、この中から寄り選ぐられたセレクト作品が6本、そして大府市の姉妹都市であるオーストラリア・ ポートフィリップの【セントキルダ映画祭2021】からの招待作品1本が上映された。
『AIM』(監督:GAZEBO/22分)
ショート部門母親が亡くなって以来、部屋に閉じこもりゲームに明け暮れる23歳の舞。父親の史人は娘との会話もなくただ部屋から聞こえてくるのは銃声ばかり。娘の将来を案じているが自分ではどうすることもできず、インターネットに相談を投稿するのだった。
『それでも幸福でいなさい』(監督:定谷美海/14分)
映画の可能性部門東京で自分の居場所を探し続ける主人公・リクは、「幸福」を探し続けていたが、思うように見つけ出せない。ある日、遠く離れた母親の元へ帰り、そこにある確かな「幸福」に触れたとき、揺るがない母親の尊さを知る。
『ピッグダディ』(監督:泉光典/35分)
ショート部門父親の記憶がほとんどない健一は、自分が父親になる事に不安を感じていた。彼女とも喧嘩になり、弟の車で寝泊まりするようになる。弟から、異母兄妹の存在を聞かされた健一。突如現れた、妹の存在。そこで妹から一つのお願いをされる。
『Ground Hog Night』(監督:Genevieve Clay-Smith/15分)
招待作品妻を亡くしたゲーリーは娘二人と暮らしている。新しい恋人を自宅に初めて泊めた翌朝、妻の両親が突然訪れて一騒動となる。障害、セクシュアリティ、家族のあり方について考えさせられるセントキルダ国際映画祭招待作品。
舞台挨拶レポート①
『家族の灯』(監督:山本尚志 /25分)
ショート部門2人の娘を育てるシングルマザーの真理子。仕事に追われ子供との時間を取れない。ある日、長女の結花(ゆか)が真理子と口をきかなくなる。付箋を通して母と会話する長女。そんな母と娘3人家族の物語。
『四人姉妹』(監督:菊池真琴/33分)
ショート部門経済的に成功した一家が、母親の死によって家を失う事になった。一枚のエコー写真をきっかけに、一家の根底にある大きな問題が少しずつ浮き彫りになっていく。脆く崩れてしまいそうで、力強く結ばれた、懐かしく切ない家族の物語。
『うまれる』(監督:田中聡/33分)
映画の可能性部門娘は天然パーマでクラスメイトからいじめられていた。良子は忙しく、知りながら何もしなかった。そんな折、娘が転落事故で亡くなった。事故を疑い、いじめが原因と訴える。あるきっかけで全ての真相を知った良子は、復讐をするのか…
舞台挨拶レポート②
上映された7本の映画は、どれも素晴らしい力作だった。
上映後は、【おおぶ映画祭】恒例トークセッションだ。
トークセッション
こうして、映画祭は興奮冷めやらぬまま、二日目を迎えるのであった――。
【映画がつくる新世界、2日目/【おおぶ映画祭2022】体験記】Coming Soon!
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