
子供たちは、食の大切さを知る。
大人たちは、食育の楽しさを知る。
みんな、給食が恋しくなる。
芦屋市市制80周年記念作品、白羽弥仁監督『あしやのきゅうしょく』。
単なる「ご当地映画」の枠を振り払い、観る者すべての心を打つ「食育エンターテイメント」である。

『あしやのきゅうしょく』ストーリー
子どもの頃から食べることが大好きだった野々村菜々(松田るか)は、春から栄養士として小学校で働き始める。児童たちに給食を美味しく食べてほしい菜々は、慣れないながらも毎日奮闘する。
予算との兼ね合い、アレルギー食、宗教上の問題……学校給食には、様々な課題がある。
新任の菜々ひとりでは到底解決できず、先輩職員(仁科貴)や担任教師(藤本泉)、はたまた学校長(桂文珍)らのサポートが欠かせない。
それだけではなく、地元の豆腐店、精肉店などの店主(堀内正美、赤井英和)たちも協力してくれる。
そして、菜々にとって一番の心の拠りどころは、前任の栄養士・立川蓮子(秋野暘子)だ。
ある日、蓮子が営むカフェを訪ねた菜々は、意外な人物に鉢合わせる。
それは、食に人一倍の拘りがあり、菜々にも厳しい調理師・今村(石田卓也)の姿だった――。
3月12日(土)、絶賛公開中の名駅小劇場(名古屋市東区東桜2丁目23−7)で、白羽弥仁監督が舞台挨拶に登壇した。
ほぼノーカットで収めることが出来たので、動画でレポートする。
『あしやのきゅうしょく』
白羽弥仁監督 舞台挨拶
子供たちの健康、食材の選定、調理方法の工夫、予算との兼ね合い……
芦屋市が続ける学校給食への取り組みは、真摯で、誠実だ。
それは奇しくも、白羽弥仁監督の映画作りの姿勢と重なる。
誠実な、食育。
真摯な、作り手。
両者が手を取り合ったからこそ、『あしやのきゅうしょく』を観ると、こんなにも暖かい気持ちになるのだろう――。



映画『あしやのきゅうしょく』
3/4(金)~名演小劇場ほか 絶賛公開中
【配給】アークエンタテインメント
©2022「あしやのきゅうしょく」製作委員会
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