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三つの河川(矢矧川、男川、豊川)に育まれた、愛知県東部・三河。
そんな三河地方で、黙々と映画を撮り続ける【三河映画】。

質実剛健な「三河武士」を輩出したこの地の人々は、多くを語らない。
だが、映画で一つになった人々が、街が、目指すのは……世界だ。

制作チーム【三河映画】公式サイトに掲げられた檄文は、熱い。

「全国の熱き仲間たちよ! 夢を携えて三河に集え!
 一緒に世界を見ようじゃないか。」

そんな【三河映画】の、第二弾作品を知ったのは、いつのことだったろう?

「小坂本町一丁目映画祭vol.13」での制作発表だったか……あれは2015年のことだったから、もう7年も前のことだ。その時点で「2年を制作に費やした」と言っていたので、実に9年もの長期に亘り制作されている映画ということになる。

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その映画の名は、

Ben-Joe 〜お父さん、抱きしめて欲しかった〜

2022年1月23日(日)、豊田市福祉センター(愛知県豊田市錦町1丁目1−1)にて開催された関係者試写会にて、ようやく全貌を知ることが出来た。

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『Ben-Joe 〜お父さん、抱きしめて欲しかった〜』ストーリー


早紀(石川野乃花)は、地元の大学に通う一年生。

大学教授である父(新藤栄作)と、母(大島葉子)、障害を持つ姉・翔子(かとうむつみ)との4人暮らし。
早紀は自分の外見にコンプレックスを抱えるようになり、過食、吐き戻しを繰り返すようになる。
大学では同級生・玲奈(山口紗世)や高校からの友達(芳美)らに幻滅され、とうとう家庭でも抑えていた感情を爆発させてしまう。
この事件により、早紀は家を離れ、オーナー(高橋慎祐)と先生(火田詮子)が経営する、自然食による過食矯正プログラムを標榜する施設「健身館」に入所した。
早紀は、入所者のトモエ(獅子見琵琶)、マイコ(大路絢果)、そしてリーダー・さゆり(山本佳代子)と寝食を共にする生活を送るようになるのだが――。

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上映後に行われた舞台挨拶には、

岩松あきら監督
沓澤武志(撮影)

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石川野乃花(早紀 役)
かとうむつみ(翔子 役)
大路絢果(マイコ 役)
高橋慎祐(オーナー 役)
折橋衣月(さゆりの母 役)
滝沢のぼる(大学の先生 役)
芳美(大学の友達 役)
菅谷瑞恵(主婦 役)

と、総勢10名が登壇した。

(司会進行:飛田理枝子)

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『Ben-Joe 〜お父さん、抱きしめて欲しかった〜』を物語る上で、とても貴重で、とても熱いトークを聞くことが出来るので、まずはご視聴あれ。



地元・豊田市、名古屋市、岡崎市、そして津具村(現:北設楽郡設楽町大字津具)。
映画『Ben-Joe』は、総数30以上にも上るロケーション協力を受けたという。

映画に係わった総員は500人以上というから、地方発の映画としては制作期間と共に尋常でない数字だ。
それは裏を返せば、数多のしがらみを生むことになる。

だが、岩松あきら監督は、三河映画は、気付いたのだろう。
係わりの輪が、厚みを増すほど、絆は深まるということに。しがらみは、制約ではなく、武器となったのだ。

その結果、映画は大いなる力を、得た。
キャスト陣は好演を越えた熱演を見せ、スタッフ達は十二分の働きで作品に厚みを加えた。
映画に係わったすべての人々の想いが、熱が、レンズに写り、銀幕に移ったのだ。

『Ben-Joe 〜お父さん、抱きしめて欲しかった〜』は、問題作、怪作、感動作といった評価を飛び越えて、傑作となった。

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「皆さんに頂いた感想で、映画の完成形が見えてきました。さらに編集をブラッシュアップします!」
岩松あきら監督は、閉幕後ロビーで貪欲な言葉を聞かせてくれた。

大阪でのトライアル上映を経て、映画『Ben-Joe』に宿った力を、誰よりも感じているのは監督自身なのだろう。
岩松監督は、さらに多くの、新しい人々の力を、求めている。

今後、映画祭への出品、一般公開と、作品は全国へ、世界へ船出する。
『Ben-Joe 〜お父さん、抱きしめて欲しかった〜』
一般公開に向けての最後の1ピースとなるのは、あなたかもしれない――。

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【三河映画】公式サイト

https://mikawaeiga.com/houkoku/