12月12日(日)、トライアングルカフェ(名古屋市中区正木4丁目11-15)で、ポップ・クラシック・カルテット『Flying Doctor(フライングドクター)』のクリスマスコンサートが開催された。
コロナ(COVID-19)禍により去年は泣く泣く開催が見送られた「Christmas Song Night」を、詳細レポートする。
今年のコンサートは【夕の部】【夜の部】と同日2回開催され、それぞれ休憩を挟んで2ステージというプログラムが組まれていた。

クリスマスに相応しく、チキンのグリルがドーンと乗ったトライアングルカフェ特製ディナーカップ(オリジナルスイーツ付)が用意され、オーディエンスは耳と目だけでなく、舌でも大いに楽しんだ。
Flying Doctor(フライングドクター)

unoiyo
担当:ソプラノ鍵盤ハーモニカ・アンデス・カホン・ピアノ・トイピアノ・アコーディオン・パーカッションなど

岩田ゆいこ(yuipu)
担当:アルト鍵盤ハーモニカ・ヴァイオリン・ウクレレ・トイピアノ・グロッケン・ミニコンガなど

CHIKKY
担当:バス鍵盤ハーモニカ・ピアノ・トイピアノ・バスクラリネット・アコーディオン・グロッケンなど
今回のセットリストは、以下の通り。
クリスマスメドレー
『荒野(あらの)の果てに』、『赤鼻のトナカイ』、『もろびとこぞりて』と続く、クリスマスパーティの「ワクワク感」を詰め込んだようなメドレーで、今年の【Flying Xmas】は幕を明けた。アヴェマリア
正調から一転、ボサノヴァ風へと切り替わるアレンジが楽しい、シューベルト作曲の『アヴェ・マリア』。冬に聴くボサノヴァは、忙しい師走のストレスを溶かしてくれるようだ。
くるみ割り人形〜クリスマスver.〜
Carol of the Bells
浮き足帰りみず
下戸な上に車移動のため絶対に飲酒できないCHIKKYは、酔って上機嫌で帰るのが憧れだそうで、その心持ちはクリスマス間近のワクワク感に近いのでは……と想像したとか。Le petit ange
先だって甥が生まれたというCHIKKYにとって、子供を「気ままな天使」に例えたこの曲への思いも変わってきたようで。『Le petit ange』はyuipu作の楽曲だが、こうしてメンバーの思い入れが加わり、編曲にも演奏にも厚みを増していくのだろう。
クリスマスソング
1stステージの最後に相応しい、ゆったりとした温かみのあるアレンジのクリスマスソング。バイオリンとピアノのアンサンブルに、綺羅びやかなトイピアノの音色がアクセントになり、聴衆はトライアングルカフェの温かな空気に酔いしれた。

2nd.stage
Let It Snow
我らは来たりぬ
unoiyo曰く「神様に怒られないことを祈りつつ演奏する」、ドクター流ナナメ45°の讃美歌メドレーその①。We Wish You a Merry Christmas
「ドクター流ナナメ45°讃美歌」メドレーその②。①も②も、yuipuの「必死のウクレレ」にご傾聴を。
陽だまりの雪だるま
作曲者unoiyoが曲のイメージを語ったのは、今回が初……なんと、メンバーも知らなかったとか!編曲したyuipuが「哀しげな雪だるまの表情がよぎった!」と漏らしていたので、今後は新たなアレンジの『新生・陽だまりの雪だるま』を聴けるのかも。
恋人がサンタクロース
よくよく歌詞を読むと、そこかしこにバブリーな匂いがするものの、40年以上(1980年リリース!!)クリスマスやスキー場で聴き継がれているのだから、やっぱりユーミンは天才だ。ボーカル曲の演奏を聴くと、早くフライングドクターも生歌を解禁してくれないだろうか……と願わずにはいられない。
何なら、この曲を歌ってほしい(笑)
ジングルベル
「誰もが知ってるクリスマスソング」というyuipuのMCには、誰もが納得するだろう。オーディエンスの拍手が溢れたトライアングルカフェは、『Jingle Bells』ならぬ「Clap-clap Hands」な夜が更けていった。

Winter Wonderland
ジングルベルから始まった拍手……否、clap-clap handsは、アンコールを呼び、更には最後の楽曲でも鳴り止まなかった。フライングドクター最後の楽器は、オーディエンスの手拍子だ。
今回もダイジェスト動画を作ったので、是非ともライブの雰囲気を堪能してほしい。
1st.stage
ドクターのステージにあやかって、ダイジェストも二部構成にしてみた(笑)
2nd.stage〜Encore
FlyingDoctorの『Christmas Song Night』、如何だったろう?
すっかりクリスマス気分に浸った聴衆としては「And a Happy New Year」と行きたいところだが、フライングドクターの2021年はまだ終わらない。
イベント、ライブ情報が公式サイトにリストアップされているので、是非ともチェックを。
そして、1月22日(土)、2022年最初の配信ライブも、どうかお観逃しなく。
今頃、ドクターの3人は来年に向け、
「寅(虎)が出てくるクラシック曲」
を吟味しているのだろうか――?
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