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名古屋 短編映画の聖地・TheaterCafe(シアターカフェ 名古屋市東区白壁4-9)にて、

【シアターカフェ移転&リニューアルオープン1周年記念開放祭】

が開催された。

全26作品、5プログラム。
料金は、1ドリンク注文(600円~)のみ。

新型コロナウイルス(COVID-19)感染防止対策の一環として、定員は各回10名の限定だった。

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【Aプログラム】(6作品/83分)

『凪の憂鬱』大阪編

(2021年/29:20)
監督:磯部鉄平
磯部鉄平と辻凪子の気が向いた時に撮影される短編映画「凪の憂鬱」シリーズ。大学を卒業して社会人になるまでの春休み。告白したり、喧嘩したり、お花見したり。凪のメランコリックでモラトリアムな1週間の物語。

『光』

(2020年/8:36)
監督:金澤勇貴
「彼女の想いに、まだ名前は無い」晴れ晴れと空気の澄んだ冬の朝、寄り添って歩く男女を横目に歩く、派遣仕事の帰り道。街が茜に染まる中、好きな 異性の話に花を咲かせる女子高生とすれ違う、特に日課というわけでもないランニングコース。そんな周囲の色に倣わず、灰色の日々を過ごす岸島司だが、脚繁く通う近所の喫茶店だけが、唯一心に色味を与える場所となっていた。

『彼女を実家へ』

(2021年/7:12)
監督:田中 冬一郎
とういちろうは彼女を大阪の片田舎にある実家に初めて連れていく。そこで待つは、夫を亡くして今は一人。それでも充実した毎日を過ごす母親だった。

『別れるということ』

(2020年/20:00)
監督:渡邉 高章
土手を歩く喪服姿の男女、自主映画団体「リバーサイドシアター」の面々だ。団体に入ってまだ日が浅い長浦恵太もその一人、目の前の風景に昔故人と初めて会った日のことを思い浮かべていた。出会いのこと、映画のこと、これから何かを一緒に始めようとすること…… そして、別れるということ。

『サービスエリア刑事 サンダーボルト』

(2021年/7:30)
監督:市川良也
2006年から制作されているサービスエリア刑事シリーズから珠玉の1本をセレクト!
サービスエリアの倉庫区画で頻発する爆発事件。謎を追う刑事はやがてデスゲームに巻き込まれていくことになる…。

『atmosphere』

(2021年/10:03)
監督:岡澤 侑希
我々は日々「風景」を見ている。しかし映像から成る、複雑なイメージと音、工業化された風景から「風景」を獲得することが出来るのだろうか。イメージと音の探求作品〈風景編〉
R.I.P ブルース・ベイリー(1931‐2020)


【Bプログラム】(5作品/83分) 

『壊れた時間のバラタ』

(2021年/25:17)
監督:小池 博史
マハーバーラタとは「偉大な(マハー)バラタ族の物語」と言う意味で、長さにして聖書の4倍と言われる古代インドの聖典である。「バラタ族」と言う一つの家族が、富や権力を求め「クルの血を引く者」と「パーンドゥの血を引く者」とで対立を深めてゆく物語であり、「クル家」と「パーンドゥ家」は欲望と怒り、怨み悲しみなどからやがて大戦争を引き起こす。

『ダム愛』

(2020年/3:03)
監督:井上 裕季子
この作品はコロナ禍と向き合うあるろう者の実体験を描いたものです。感染症によってすべての人が未曽有の状況に投げ込まれている2020年3月から2021年今なお現在もダムの放流は中止されています。明日を信じ、ダムの放流再開を信じるあるろう者の姿が、コロナ禍を生きる私達に勇気を与えてくれます。

『悪意のにほひ』

(2020年/16:23)
監督:伊藤 徳裕
地方新聞社の記者・伊達は、地元アイドルの取材後、再生した音声レコーダーに「車に爆弾を仕掛けてくれ」という会話が録音されていることに気づく。翌日、知事公用車の爆発事件が発生。その真相を探っていくうちに驚愕の事実を知る。

『ウェディングジンクスを踊れ』

(2020年/27:14)
監督:海上 ミサコ
「舞台でウェディングドレスを着ると縁遠くなる」そんなジンクスを信じる母・昭子と、母の結婚式に振り回される娘・令奈。令奈は、母の昔の仲間に結婚式の参列者になってくれと頼みに行き、ある秘密を知ってしまう・・・。母と娘と、オトコたちのスチャラカでハッピーなウェディングストーリー。もっと音楽を!みんな踊ろう!

『滲み』

(2021年/11:15)
監督:加藤 也大
夏のある日、幼馴染のマイとヒロキ、登校から始まる一日。ヒロキに対して伝えたいことがあるマイだったが、いつの間にか考えていなかった方向に一日は進んでしまうことになる。マイはヒロキに何を伝えるのか。


【Cプログラム】(5作品/82分) 
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『今日も空が青いから』

(2019年/29:07)
監督:阿部友子
「私のこと本当に愛してた?」
母親との関係性に苦しむ大学生の百合は、幼い頃からずっとそばにいるイマジナリーフレンドとの生活にも日々悩まされていた。
過去も、未来も、現在にも希望が持てない百合に影のようにまとわりつく彼は敵か、味方か。
「今日も空が青いから、私は消えたくなるのです。」

『Jasmine』

(2019年/15:00)
監督:minaco.
“あるとき、あるところで”-ゾンビの寓話。徐々にゾンビ化してゆくジャスミン。彼女に何が起きたのか?何が出来るのか?そしてアディショナルタイムに奇跡はあるのか。
スプラッタやゴアは苦手だけれど、ダンスは好きという方、クマとエリック・カントナが気になる方、そして、classof92にピンとくる方は是非どうぞ。

『光が痛いよ、水をください。』

(2021年/10:44)
監督:山川智輝
植物に侵食された青年。彼を救おうとする3人。

『名探偵 一色誠  開放祭2021厳選3本立て』

(2021年/7:54)
監督:一田 久作
毎回名探偵一色誠がたった2分で難事件を解決するシリーズ。大開放祭用にシリーズの中から3作品(踊る殺人事件・オカルト殺人事件・ライブ配信殺人事件)を厳選。

『愛ラブ人格クリニック』

(2020年/18:30)
監督:中村公彦
世界的に感染症が流行している最中、「純心クリニック」の女医・響子は、患者の澤井に初めてのリモート診察を行っていた。
澤井とのやり取りの中で、響子は彼の異変に気付いていく。

【Dプログラム】(5作品/83分)
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『深影』

(2020年/20:57)
監督:龍 健太
トイレの修理業者・権田が、仕事先で不審な男に出会す。意味不明な言動を繰り返す男に気味の悪さを感じ、刺激しない様に相手をする権田だったが、事態は次第にエスカレートし…

『コドクのナギ』

(2021年/15:21)
監督:村口 知巳
感染症の広がる世界で、女の子のナギは、あらゆる人との関係を捨て孤独に生きることを決める。でもそれは、世界に絶望したからではなく、孤独のままでも幸せに生きる方法を見つけたいと思う、ナギの前向きな決意があったからだった。

『トイレの神谷様』

(2021年/3:00)
監督:神谷卓矢
家の主人が部屋に入ると、何者かに荒らされていた。不安と恐怖に怯える家の主人は、どこからか、聞き覚えのある音を耳にする・・・。世の中の不平等が少しでも無くなるように願いを込めて。

『ニューホライズン』

(2021年/15:00)
監督:市原啓
魔都での生存を賭けた闘い。
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市原啓 監督
「観ていただき、ありがとうございます。
 特撮に挑戦してみたんですけど、むちゃくちゃ特撮が好きという訳ではないんです。元々絵を描いたりするんですが、感覚的に油絵を描くみたいな感じで……描いた上から、どんどん描き足したり、気に入らなかったらナイフで削ったり……映像でも、そんな感じが自分のやり方ですね。
 まぁ、名古屋で物騒なものを撮っていますので、名前をどこかで見付けたら、覚えていただけると嬉しいです」

『おまえら、ミュージシャンやめろ!』

(2021年/28:03)
監督:バクザン 後藤龍馬
売れないミュージシャン・バクザンは「爪痕を残す」をポリシーに今日もライブハウスで歌う。独りよがりな彼の行動に周囲の人々の態度はだんだんと冷たいものになっていく。そんな彼に天罰が下る。痛い目にあった彼に映るものはなにか。華やかな音楽の世界を1ミリも描かないリアルなミュージシャンのストーリー。


【Eプログラム】(5作品/82分) 
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『みんなバカ野郎だ』

(2021年/27:50)
監督:白田 悠太
舞台は高校の修学旅行のホテル。ある理由でいじめられている元野球部の悟と、人と話すのが苦手で友達のいない創介は、あぶれ者同士で同じ部屋に泊まっている。最初は、悟を冷たく突き放していた創介だったが、彼がいじめられている理由が次第に分かっていき、二人の心に変化が現れ始める。

『空蝉の声』

(17:35)
監督:堀井 彩
僕の40代の出来事を、仕事、家族、映画の3つの視点から、3人の女優にモノローグで語ってもらいました。2008年、一人娘が誕生した。劇場公開作を最後に僕は、映画を作るのをやめる。リーマンショックのため仕事が忙しくなったこともある。しかし、震災を機に会社は倒産。職業訓練学校に行きながら、再び自主映画で映画制作を始めた…。

『考える葦』

(2021年/18:50)
監督:五島幸夫
コロナウイルスは進化し人間の中で生き続けるようになった。コロナウイルスとして生きる元人間と現人間のドラマ。果たして人間とウイルスの共存は出来るのか。

『もう一度遭いたくて』

(2020年/10.09)
監督:繁田 健治
吉住は数十年ぶりに故郷の伊那に帰省。高校の同級生たち母校で再会した。「土曜日に一緒に掃除当番だったことあったよね」同級生だった淳子は実験室で吉住にそう語りかける。「ねえ、吉住君。私に言う事あるんじゃない?」そして・・・。

『Letters - どこかで息絶えたかもしれないいつかの私へ』

(2021年/7:03)
監督:藤井三千
どこかわからない薄暗い世界。現れた少女二人はそこに射す小さな光に問う。自分はどこに向かって生きていくのかと。一人はそこに残り、一人は出ていく。それぞれのまだ見ぬ未来に向かって祈り、叫びながら。


すべての上映プログラムが終わった8月22日(日)、シアターカフェの江尻真奈美さん、林緑子さんから、開放祭グランプリ「シアターカフェ賞」が発表された。

受賞監督、作品には、副賞としてシアターカフェでの上映権が贈られた。
コロナ禍の影響もあって、今回は期間が2年間に設定されているので、どうか情報をお見逃しなきよう。

シアターカフェ様、これからも素敵な映画をよろしくお願いいたします!

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来年の開放祭は、ノーマスクであることを祈って――。

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