「ゲイゲームズ」の名を耳にしたことがあるだろうか?
冬季五輪と同じ年の巡りで開催される、LGBTQ+による世界最大のスポーツと文化の祭典で、近年では2018年にクロアチアで行われた。
このゲイゲームズ出場を目指す、実在するゲイの水球チーム「シャイニー・シュリンプス」をモデルにした涙と笑いのヒューマンコメディ『シャイニー・シュリンプス!愉快で愛しい仲間たち』が、7月9日(金)より待望の日本公開となる。
『シャイニー・シュリンプス!愉快で愛しい仲間たち』は、共同監督の一人であるセドリック・ル・ギャロ監督が実際に「シャイニー・シュリンプス」のメンバーで、2019年フランス国内で続編を除くフランス語映画で初週動員数No.1を記録した。
『シャイニー・シュリンプス!愉快で愛しい仲間たち』ストーリー
マチアス(ニコラ・ゴブ)は、かつて銀メダルを獲った自由形の水泳選手。現在スランプで世界水泳の出場も危ぶまれる中、インタビュアーに同性愛蔑視発言をしてしまい、出場資格を剥奪されてしまう。
出場権の回復への一縷の望みに奉仕活動を余儀なくされたマチアスは、水球チームのコーチを引き受けることにした。だが、対面したチーム「シャイニー・シュリンプス」は、マチアスが忌み嫌うゲイの水球チームであった。
シャイニー・シュリンプスは、クロアチアで開催される世界最大級のLBGTQ+イベント「ゲイゲームズ」出場を目指していた。だが、勝ち負けよりバカ騒ぎを愛するジャン(アルバン・ルノワール)、アレックス(デイヴィット・バイオット)らシャイニー・シュリンプスの面々に、マチアスは呆れ返る。
ゲイゲームズまで、そして世界水泳まで、あと3ヶ月――。
『シャイニー・シュリンプス!愉快で愛しい仲間たち』公開を直前に控え、伏見ミリオン座(名古屋市中区錦2丁目15−5)では、先行上映&トークイベントが開催された。
平日にも拘わらず大勢のファンがミリオン座に駆けつけ、『シャイニー・シュリンプス!』とドラァグクイーン・アンジェリカさんのトークを堪能した。
アンジェリカさんも言っていたが、『シャイニー・シュリンプス!愉快で愛しい仲間たち』はゲイ映画ということで気合を入れて(?)臨む作品ではない。
どうか笑って、泣いて、存分に『シャイニー・シュリンプス!』を楽しんで、愛してほしい。
何かを学ぼうと思って鑑賞する映画も悪くはないが、
大好きな作品から、知らず知らずのうちに大切なことを教わる、
映画とは、本来そういうものなのだから――。
映画『シャイニー・シュリンプス!愉快で愛しい仲間たち』
7月9日(金) 全国公開
監督・脚本:セドリック・ル・ギャロ、マキシム・ゴヴァール
出演:ニコラ・ゴブ、アルバン・ルノワール、ミカエル・アビブル、デイヴィット・バイオット、ロマン・ランクリー、ローランド・メノウ、ジェフリー・クエット、ロマン・ブロー、フェリックス・マルティネス
配給:ポニーキャニオン、フラッグ
提供:フラッグ、ポニーキャニオン
原題:Les Crevettes Pailletees 英題:The Shiny Shrimps
2019/フランス/カラー/ビスタ/DCP/5.1ch/字幕翻訳:高部義之 【PG-12】
© LES IMPRODUCTIBLES, KALY PRODUCTIONS et CHARADES PRODUCTIONS
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